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9月 8
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「まだお付き合いだってされてないようですし、 ジャマしちゃいけないなんて誰が決めたんですか?」
人の眼を気にしておどおどしていた半年ほど前のボタンは何処へ?と思うほどに大胆な発言だった。
「・・・ホント、強くなったね」
「そうですか?」
ヤマブキは驚き、ボタンは気づいてなさそうに首をかしげ、ヒイラギがにこやかに頷く。
「うん、恋をすると変わるね」
「こ、恋!?」
「あれ?夏ぐらいから彼氏できたんでしょ?・・・あ、お友達です~ってまだ自覚ない感じ?」
ヤマブキもヒイラギもからかいだす。すぐ真っ赤になるボタンはいいおもちゃだ。
「僕が思うにあの人だね。Sクラスのイ
「や、やめてくださ
「ちょっと待って」
ボタンをからかっていると、ヤマブキがいきなり足を止める。ヒイラギが覗く。
「何?どうかしたの?」
「立て札だ・・・ルートはこっちだし、この橋の向こうが・・・」
「次のチェックポイントですね!」
ボタンがホッとしたように強く言う。事実付き合っていないし、彼とは友達の関係!迷惑をかけてはいけない!彼は人気者なのだ!
「ちょっと早くないかい?」
「とりあえず読んでみよう。えっと・・・」
ヒイラギが不信がり、ヤマブキは考えはじめる。先生が誰もいないのも変だ。フクジュ先生のチェックポイントはおそらくもう少し先だろう。
ボタンが書かれている問題を声に出す。
「7つの属性の中で一番良いのはどれ・・・?」
「ダミーだね」
「ダミー?」
「今回は3がキーワードだ」
「3?」
「3つのルートに3つの食材、僕らも3チームにわけられたし、先生も理事長抜いて3人。チェックポイントは休憩所を抜いて3つ。先生達の発言でも積極的に3を使って、その他の数字は極力使わないようにしているみたいだった。それに理事長のスピーチも、いつも以上に変だったでしょ?」
「・・・だね。いつにも増して」
ヒイラギが頷き、ヤマブキは続ける。
「あのスピーチ縦読みして 」
「みんな~!今日は収穫祭だよ
つくってこたえてあつめてね。あと、
つかれたら休憩所使ってね
だれがごほうびゲットするかな?
よし、じゃ、お題をオリーブ君よろしく!」
「みつつだよ・・・みっつだよか!」
「ひらがなはわかりやすくしていたんですね」
ヤマブキが棒読みで暗唱するとヒイラギが気づき、ボタンが自分の手のひらをパンと叩くように合わせた。
「そう、問題は3つだよって事。クイズの選択肢は4択だったけど、4つの中から答えてとは言ってないし、選ばれた問題抜いたら全部で3問だった。そして、この問題」
ヤマブキが解説し、ボタンが不思議そうに口にする。ボタンも秀才だ。理解出来ているのだろう。
「7つの属性の中で一番良いのは・・・?」
「関係は相互と相反だけでそんなの無い。 何が良いのかも書いてない。つまり、答えないのが正解」
「なるほどね・・・」
ヤマブキが答えを出し、ヒイラギも頷く。
「ほら、アッチでケンカしてる。仲間割れしやすい問題だしね」
たしかに、自信が無い人は自分の能力を卑下し、属性がいけないと思う人もいるだろうし、自信があれば自分の属性こそ最強だと思いたいのが人の心だ。
「さ、答えずに無視して行こうか」
「は、はい!」
ヤマブキが促し、ボタンも頷く。
その場を後にしながら文章だからこそ出来るヒントだねと、ヤマブキは未来を夢見てニヤリと笑った。
ダミーをスルーして橋を渡り、少し歩くとフクジュ先生がいた。
「お、早いな!ここが最後のチェックポイント、クイズ形式のリフトだ。チームで正解だと思う方に乗って、ゴールを目指して山を降りろ」
「リフトですか?」
ボタンが見ると、ここはスキー場のリフトの頂上部分だ。
「知らなかったのか?ここ、冬はスキー場としてオープンしているんだよ」
「なるほど」
「楽チンですね」
フクジュ先生が説明すると、ボタンとヒイラギが感心する。
ヤマブキはイタズラ心で先生をからかってみた。体育祭の大縄とびでの仕返しだ。
「リフトって・・・ラック関係しないんですか?」
「トラウマえぐるな!大丈夫だ!3問連続で正解したら降りれる!ベニバナさんとかいるし!リフトには監視員が必要だからな!」
その頃、麓でスタンバイしている理事長と休憩所のローズ先生は無線で話していた。
「おや、ローズちゃん、もう少しでゴールする組がいる?」
「はい、そんな匂いがしてます。Zクラスのヤマブキ君が大活躍してますよ」
「やっぱり、今回はクイズが多いから彼が有利だね」
「本来なら中学生ですが、飛び級して大学生ですからね」
「うんうん。将来が楽しみだね~!ちょっと能力使い慣れすぎてるのが問題だけど・・・。あ、じゃあダミーにも気づいてくれたかな?」
「えぇ、もちろん。記憶力も良いのでスピーチ暗記してましたよ?」
ローズ先生は無人クイズをモニターで見ていた。もちろん音もバッチリ聞こえていた。
「エヘヘ嬉しいね~!」
「スピーチがいつも以上に変だったと・・・」
「それはひらがなにしたせいだよ~!」
理事長はバタバタと否定するが、ローズ先生はまたしてもからかう。
「わざとらしくね。いつも変なので、気づかない生徒も多いですけど」
「あらら」
そして、ヤマブキ達はリフトに3人で乗り、かなり地面に近づいている。
「・・・これで3問目。おそらく最終問題だったよ」
「あ、起きた?そろそろ麓だろうね」
ヤマブキが起きる。かなり疲労していてヒイラギに寄りかかって眠っていたが、記憶はしっかりしているのがらしい。
「あら?あちらにいるのは?」
ボタンがリフトの到着地点に眼を凝らすとヒイラギが答える。
「理事長だね・・・ゴールテープ持ってる?」
「・・・他の先生にリフトの監視員を任せて自分はオイシイところをいただくんだね」
悪態をつくヤマブキにボタンがフォローする。
「り、理事長でないと判定が出来ないとかあるんですよ!きっと!」
「ならボタンが先頭切って?」
「え?えっと・・・ヒイラギさん、お願いします!」
「わかった。みんなで手を繋いで行
「やだよ!」
「そんな事仰らずに!」
「や~だ~!」
ヤマブキは2人に引き摺られるようにゴールし、理事長から盛大に飛びつかれた。
「おっかえり~!!」
「ゴールが動かないでよ・・・」
「僕じゃないよ!テープだよ~!」
「屁理屈・・・」
「ヤマブキ君のチームが1等だね!おめでとう~!!おめでとう~!!」
理事長はカゴに入っている銀色の紙吹雪を振りかける。
もう何も言わない。何よりも疲れた・・・
ヤマブキはしばらくされるがままになっていた。
「松茸ご飯ですか。きっと今回はおにぎりにしてお供えするのでしょうね!」
クイズの答えを聞いて、ボタンが意気揚々と袖を捲る。
最初の工程。お米に水を入れて、いざ洗おうとしたら・・・
「ボタンちゃ~ん!」
「え?」
ボウルの中に水滴がポチャンと落ちた。 ボタンが不思議に思って振り返る。
「誰か呼びましたか?」
人の眼を気にしておどおどしていた半年ほど前のボタンは何処へ?と思うほどに大胆な発言だった。
「・・・ホント、強くなったね」
「そうですか?」
ヤマブキは驚き、ボタンは気づいてなさそうに首をかしげ、ヒイラギがにこやかに頷く。
「うん、恋をすると変わるね」
「こ、恋!?」
「あれ?夏ぐらいから彼氏できたんでしょ?・・・あ、お友達です~ってまだ自覚ない感じ?」
ヤマブキもヒイラギもからかいだす。すぐ真っ赤になるボタンはいいおもちゃだ。
「僕が思うにあの人だね。Sクラスのイ
「や、やめてくださ
「ちょっと待って」
ボタンをからかっていると、ヤマブキがいきなり足を止める。ヒイラギが覗く。
「何?どうかしたの?」
「立て札だ・・・ルートはこっちだし、この橋の向こうが・・・」
「次のチェックポイントですね!」
ボタンがホッとしたように強く言う。事実付き合っていないし、彼とは友達の関係!迷惑をかけてはいけない!彼は人気者なのだ!
「ちょっと早くないかい?」
「とりあえず読んでみよう。えっと・・・」
ヒイラギが不信がり、ヤマブキは考えはじめる。先生が誰もいないのも変だ。フクジュ先生のチェックポイントはおそらくもう少し先だろう。
ボタンが書かれている問題を声に出す。
「7つの属性の中で一番良いのはどれ・・・?」
「ダミーだね」
「ダミー?」
「今回は3がキーワードだ」
「3?」
「3つのルートに3つの食材、僕らも3チームにわけられたし、先生も理事長抜いて3人。チェックポイントは休憩所を抜いて3つ。先生達の発言でも積極的に3を使って、その他の数字は極力使わないようにしているみたいだった。それに理事長のスピーチも、いつも以上に変だったでしょ?」
「・・・だね。いつにも増して」
ヒイラギが頷き、ヤマブキは続ける。
「あのスピーチ縦読みして 」
「みんな~!今日は収穫祭だよ
つくってこたえてあつめてね。あと、
つかれたら休憩所使ってね
だれがごほうびゲットするかな?
よし、じゃ、お題をオリーブ君よろしく!」
「みつつだよ・・・みっつだよか!」
「ひらがなはわかりやすくしていたんですね」
ヤマブキが棒読みで暗唱するとヒイラギが気づき、ボタンが自分の手のひらをパンと叩くように合わせた。
「そう、問題は3つだよって事。クイズの選択肢は4択だったけど、4つの中から答えてとは言ってないし、選ばれた問題抜いたら全部で3問だった。そして、この問題」
ヤマブキが解説し、ボタンが不思議そうに口にする。ボタンも秀才だ。理解出来ているのだろう。
「7つの属性の中で一番良いのは・・・?」
「関係は相互と相反だけでそんなの無い。 何が良いのかも書いてない。つまり、答えないのが正解」
「なるほどね・・・」
ヤマブキが答えを出し、ヒイラギも頷く。
「ほら、アッチでケンカしてる。仲間割れしやすい問題だしね」
たしかに、自信が無い人は自分の能力を卑下し、属性がいけないと思う人もいるだろうし、自信があれば自分の属性こそ最強だと思いたいのが人の心だ。
「さ、答えずに無視して行こうか」
「は、はい!」
ヤマブキが促し、ボタンも頷く。
その場を後にしながら文章だからこそ出来るヒントだねと、ヤマブキは未来を夢見てニヤリと笑った。
ダミーをスルーして橋を渡り、少し歩くとフクジュ先生がいた。
「お、早いな!ここが最後のチェックポイント、クイズ形式のリフトだ。チームで正解だと思う方に乗って、ゴールを目指して山を降りろ」
「リフトですか?」
ボタンが見ると、ここはスキー場のリフトの頂上部分だ。
「知らなかったのか?ここ、冬はスキー場としてオープンしているんだよ」
「なるほど」
「楽チンですね」
フクジュ先生が説明すると、ボタンとヒイラギが感心する。
ヤマブキはイタズラ心で先生をからかってみた。体育祭の大縄とびでの仕返しだ。
「リフトって・・・ラック関係しないんですか?」
「トラウマえぐるな!大丈夫だ!3問連続で正解したら降りれる!ベニバナさんとかいるし!リフトには監視員が必要だからな!」
その頃、麓でスタンバイしている理事長と休憩所のローズ先生は無線で話していた。
「おや、ローズちゃん、もう少しでゴールする組がいる?」
「はい、そんな匂いがしてます。Zクラスのヤマブキ君が大活躍してますよ」
「やっぱり、今回はクイズが多いから彼が有利だね」
「本来なら中学生ですが、飛び級して大学生ですからね」
「うんうん。将来が楽しみだね~!ちょっと能力使い慣れすぎてるのが問題だけど・・・。あ、じゃあダミーにも気づいてくれたかな?」
「えぇ、もちろん。記憶力も良いのでスピーチ暗記してましたよ?」
ローズ先生は無人クイズをモニターで見ていた。もちろん音もバッチリ聞こえていた。
「エヘヘ嬉しいね~!」
「スピーチがいつも以上に変だったと・・・」
「それはひらがなにしたせいだよ~!」
理事長はバタバタと否定するが、ローズ先生はまたしてもからかう。
「わざとらしくね。いつも変なので、気づかない生徒も多いですけど」
「あらら」
そして、ヤマブキ達はリフトに3人で乗り、かなり地面に近づいている。
「・・・これで3問目。おそらく最終問題だったよ」
「あ、起きた?そろそろ麓だろうね」
ヤマブキが起きる。かなり疲労していてヒイラギに寄りかかって眠っていたが、記憶はしっかりしているのがらしい。
「あら?あちらにいるのは?」
ボタンがリフトの到着地点に眼を凝らすとヒイラギが答える。
「理事長だね・・・ゴールテープ持ってる?」
「・・・他の先生にリフトの監視員を任せて自分はオイシイところをいただくんだね」
悪態をつくヤマブキにボタンがフォローする。
「り、理事長でないと判定が出来ないとかあるんですよ!きっと!」
「ならボタンが先頭切って?」
「え?えっと・・・ヒイラギさん、お願いします!」
「わかった。みんなで手を繋いで行
「やだよ!」
「そんな事仰らずに!」
「や~だ~!」
ヤマブキは2人に引き摺られるようにゴールし、理事長から盛大に飛びつかれた。
「おっかえり~!!」
「ゴールが動かないでよ・・・」
「僕じゃないよ!テープだよ~!」
「屁理屈・・・」
「ヤマブキ君のチームが1等だね!おめでとう~!!おめでとう~!!」
理事長はカゴに入っている銀色の紙吹雪を振りかける。
もう何も言わない。何よりも疲れた・・・
ヤマブキはしばらくされるがままになっていた。
「松茸ご飯ですか。きっと今回はおにぎりにしてお供えするのでしょうね!」
クイズの答えを聞いて、ボタンが意気揚々と袖を捲る。
最初の工程。お米に水を入れて、いざ洗おうとしたら・・・
「ボタンちゃ~ん!」
「え?」
ボウルの中に水滴がポチャンと落ちた。 ボタンが不思議に思って振り返る。
「誰か呼びましたか?」
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