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喝采とねぎらいと疲労
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目が覚めてから数日経った頃、俺は料理人に復帰した。
リーシュが今日は調子が良いと食堂に向かっているらしい。
ユージュアルに名前を出さずに一品のみ作れ。と言われた時は懐かしかった。初めてこの屋敷で作った時もそうだった。
食材を選んでいると、
ドサッ
「リーシュ様!!」
アレはロジーの声か?屋根の雪が落ちたような音だった。不安に駆られたけど、近づく事は禁止されている。
手を止めるように言われて、しばらくキッチンで待つと、ロジーがやってきた。
「調理は全てお粥にして、何種類も作って下さい。リーシュ様が気を遣わないように少量でお願いします」
調理場が落ち込んでいる。やっぱりリーシュが倒れた音だった。
「お粥か・・・」
俺はにんじんを手にとった。
しばらくして、和洋折衷。小鍋やお椀など、たくさんのお粥が出来上がった。やはりリーシュの好物であるにんじんを使ったものが多く、見た目に華やかな物が多い。
しばらくしてからロジーが戻ってきた。ホッと息をつく。
「全て近くで選んでいただきました。1つだけ選び、口に含むやいなや完食され、おかわりをご所望です」
「コチラのお粥を作られたのはどなたですか?」
皆がキョロキョロする中、ちらちらと視線が集まる。俺は手を挙げた。
「りょ~かい」
拍手喝采して、ねぎらいの言葉が飛び交う中、オレは久しぶりに腕を振るった。
にんじんのシフォンケーキまで作った俺は久しぶりに疲れて部屋に戻った。
そういえば、いつもならリーシュが飛び込んでくるはずなのに、今日は逢ってすらいない事に気づく。
ついでに前にリーシュが言ってた俺が作った物は氷ですら暖かいというのはどういう意味だろうと考えながらその日は眠りについた。
リーシュが今日は調子が良いと食堂に向かっているらしい。
ユージュアルに名前を出さずに一品のみ作れ。と言われた時は懐かしかった。初めてこの屋敷で作った時もそうだった。
食材を選んでいると、
ドサッ
「リーシュ様!!」
アレはロジーの声か?屋根の雪が落ちたような音だった。不安に駆られたけど、近づく事は禁止されている。
手を止めるように言われて、しばらくキッチンで待つと、ロジーがやってきた。
「調理は全てお粥にして、何種類も作って下さい。リーシュ様が気を遣わないように少量でお願いします」
調理場が落ち込んでいる。やっぱりリーシュが倒れた音だった。
「お粥か・・・」
俺はにんじんを手にとった。
しばらくして、和洋折衷。小鍋やお椀など、たくさんのお粥が出来上がった。やはりリーシュの好物であるにんじんを使ったものが多く、見た目に華やかな物が多い。
しばらくしてからロジーが戻ってきた。ホッと息をつく。
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「コチラのお粥を作られたのはどなたですか?」
皆がキョロキョロする中、ちらちらと視線が集まる。俺は手を挙げた。
「りょ~かい」
拍手喝采して、ねぎらいの言葉が飛び交う中、オレは久しぶりに腕を振るった。
にんじんのシフォンケーキまで作った俺は久しぶりに疲れて部屋に戻った。
そういえば、いつもならリーシュが飛び込んでくるはずなのに、今日は逢ってすらいない事に気づく。
ついでに前にリーシュが言ってた俺が作った物は氷ですら暖かいというのはどういう意味だろうと考えながらその日は眠りについた。
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