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惹きつけて離さないなんてまるで
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日に日にリーシュがシャズの元へ来る回数が増えていっている。それに比例してリーシュは元気がなくなっていった。
シャズはロジーに頼み、一食または、1日くらいならと提案したが、リーシュが断った。
そのまま戻れなくなってしまう。ユージュアルもシャズも屋敷に閉じ込めてしまいかねない。ユージュアルには自分が話してみる。
そう力なく笑ったリーシュに更に追い討ちがかかる。
毎日のように通うようになっていたリーシュの後をユージュアルが不信に思い、つけてきていたのだ。
ついに見つかってしまった。
「リーシュ、君はそんなわがままを言う子じゃなかっただろ?彼の作る物はまるで魔薬みたいだ」
「ヒドイです!ヒドすぎますユージュアル!」
「ヒドイのは君じゃないのかい?折角僕が呼んだ者の作ったものはほとんど手をつけず、毎日楽しそうに此処へ通っている。全く不憫でならないよ」
何だか修羅場っぽい展開になってきたので茶々を入れる。
「へー、全く手をつけなくて弁当隠してたお前がか?成長したなぁー」
「似てるからなだけです。私が成長した訳じゃないです・・・」
「昼だけでもダメなのか?」
「ダメです・・・。ワガママ言ってるって分かってます。酷い事してるって理解してます。でも、あったかいと思えな
「昼?そうか。お弁当だね?」
「・・・!」
ヤベ、口を滑らせた!
「リーシュ?お弁当をそういう風に扱うなら、シャズ君とは会話するのも禁止だね?」
「ユージュアル!?どうしてですか!?」
「もう決まった事だ。もちろん学園でもだよ?」
「どうしてあなたがそこま!
「叔父様に頼まれたからさ」
「お父様に?」
「マラクス様は随分と心配していたよ?最近リーシュの側に若い男がいる。料理の腕を買われて屋敷に雇われているらしいが、とても仲が良いと感じずにはいられない。リーシュの手紙の半分近くがその彼で埋まっているんだ。元気になってくれたのは嬉しいけれど、将来が心配だ。と言ってたよ?」
「わ、私、そんなつもりじゃ!?
「リーシュ、行くよ?キミは此処にいるべきじゃないんだよ?」
ユージュアルはそう遮るとこっちに何かを放り投げた。白い煙をあげている。コレは、ガスか?
「や、ユージュアル!離して下さい!!シャズさん!!」
リーシュはユージュアルに抱えられて、ジタバタと抵抗しているが、ドアは閉められた。
部屋にガスが充満し始める。
「ゲホッ!ゲホッ!」
・・・何だよこのガス!?いよいよヤベー奴だな。
首に付けているネクタイを取り、口を覆う。ここに来た時に着せられたあの服だ。他の料理人達はシンプルだったからこっそり借りて着ていたりもした。そういう時に限ってやって来て拗ねるリーシュが面白くてほとんどシンプルなのを着ていたが、今日は最初の服で良かったと思えた。この服にしかネクタイは無いからな。
頭の片隅でリーシュの声だけが聞こえていた。窓を開けようと近づいた。しかし、部屋にある窓は全て鍵が壊れてる。イヤ、壊されてる。割ることも出来そうにない。おいおい、殺す気かよ?
こうなったらドアしかない。少し助走をつけて体当たりしたが、ビクともしない。
しょうがない。コレが最後の手だ。俺はロジーに電話を掛けようとしたが、何故か圏外だった。
俺、ここで死ぬのかよ?さっきから咳が止まらない。もう少しアイツと・・・そこまで考えて俺はそこで意識を飛ばし倒れた。
シャズはロジーに頼み、一食または、1日くらいならと提案したが、リーシュが断った。
そのまま戻れなくなってしまう。ユージュアルもシャズも屋敷に閉じ込めてしまいかねない。ユージュアルには自分が話してみる。
そう力なく笑ったリーシュに更に追い討ちがかかる。
毎日のように通うようになっていたリーシュの後をユージュアルが不信に思い、つけてきていたのだ。
ついに見つかってしまった。
「リーシュ、君はそんなわがままを言う子じゃなかっただろ?彼の作る物はまるで魔薬みたいだ」
「ヒドイです!ヒドすぎますユージュアル!」
「ヒドイのは君じゃないのかい?折角僕が呼んだ者の作ったものはほとんど手をつけず、毎日楽しそうに此処へ通っている。全く不憫でならないよ」
何だか修羅場っぽい展開になってきたので茶々を入れる。
「へー、全く手をつけなくて弁当隠してたお前がか?成長したなぁー」
「似てるからなだけです。私が成長した訳じゃないです・・・」
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「昼?そうか。お弁当だね?」
「・・・!」
ヤベ、口を滑らせた!
「リーシュ?お弁当をそういう風に扱うなら、シャズ君とは会話するのも禁止だね?」
「ユージュアル!?どうしてですか!?」
「もう決まった事だ。もちろん学園でもだよ?」
「どうしてあなたがそこま!
「叔父様に頼まれたからさ」
「お父様に?」
「マラクス様は随分と心配していたよ?最近リーシュの側に若い男がいる。料理の腕を買われて屋敷に雇われているらしいが、とても仲が良いと感じずにはいられない。リーシュの手紙の半分近くがその彼で埋まっているんだ。元気になってくれたのは嬉しいけれど、将来が心配だ。と言ってたよ?」
「わ、私、そんなつもりじゃ!?
「リーシュ、行くよ?キミは此処にいるべきじゃないんだよ?」
ユージュアルはそう遮るとこっちに何かを放り投げた。白い煙をあげている。コレは、ガスか?
「や、ユージュアル!離して下さい!!シャズさん!!」
リーシュはユージュアルに抱えられて、ジタバタと抵抗しているが、ドアは閉められた。
部屋にガスが充満し始める。
「ゲホッ!ゲホッ!」
・・・何だよこのガス!?いよいよヤベー奴だな。
首に付けているネクタイを取り、口を覆う。ここに来た時に着せられたあの服だ。他の料理人達はシンプルだったからこっそり借りて着ていたりもした。そういう時に限ってやって来て拗ねるリーシュが面白くてほとんどシンプルなのを着ていたが、今日は最初の服で良かったと思えた。この服にしかネクタイは無いからな。
頭の片隅でリーシュの声だけが聞こえていた。窓を開けようと近づいた。しかし、部屋にある窓は全て鍵が壊れてる。イヤ、壊されてる。割ることも出来そうにない。おいおい、殺す気かよ?
こうなったらドアしかない。少し助走をつけて体当たりしたが、ビクともしない。
しょうがない。コレが最後の手だ。俺はロジーに電話を掛けようとしたが、何故か圏外だった。
俺、ここで死ぬのかよ?さっきから咳が止まらない。もう少しアイツと・・・そこまで考えて俺はそこで意識を飛ばし倒れた。
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