龍神祭のうた

近藤蜜柑

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むかし話

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むかしむかし、この村は木が1本もない谷で、
沢山の龍の住処だった。

流行り病が龍達を襲い、たくさんの龍が命を落としていった。
ある時、旅人がやってきて、龍のために薬を作った。
龍は生きる為に、人と共存する道を選んだ。
人は増え、暮らし始めるようになった。
その後、人と龍は仲良く暮らしていたが、
近くにある火山の噴火により、谷は住めなくなってしまった。龍と人は谷を離れ、住処を移した。

噴火により、谷は盆地へと地形を変え、近くに山が出来て良質な水が湧くようになると、草木が咲き始め、緑の多い地形へと変化した。
人が戻りだすも、龍はいつまでたっても戻ってこなかった。
人々は子孫に龍の帰りを待つようにと神殿を作り、龍を村の守り神にした。




200年前
村に一匹の龍がやってきた。先祖の待ち望んでいた龍に村人は大層喜びもてなした。
村は山に囲まれていた地なので水が湧き出し、わさびに似た植物が名産品だった
わさびを使った料理やお酒でもてなしたが、龍はまだまだ子どもだったので、口にすると暴れだしてしまった。
村はめちゃくちゃで沢山の犠牲者が出た。
しかし、村人は龍は村の守り神の為殺すことも出来ないので封印を施すことにした。
ある女性は神殿から子守唄を歌って龍を眠らせた。
その女性の名はグレッテイ。村長の娘だった。
龍を銅像に変え、村の中心に置き、周りに噴水を作った。
しかし、封印も永遠では無い。太陽と月が重なる日食の起きる時に解けてしまう。

人々は、子どもたちに語り継いでもらう為に唄を作った

♩太陽と月が出会う時
龍、眠りから覚め村を襲う
神の近くへ登り歌わん
さすれば龍は眠りにつくだろう♩

グレッテイは長寿の呪いをかけた。
次の日食の日を見届ける為に
龍との再会を果たす為に

そして、目覚めたドラゴンは緑の山に飛び立った。また祭りの度に村へやってくるだろう
うたを聴きに。
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