龍神祭のうた

近藤蜜柑

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神殿に向かおう

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「とりあえず、神殿に行こうぜ!その後でいくらでもイチャつけばいいだろ?」
レビンが機嫌よく言う
「うん!そうだねー」
他の皆は口々に同意し、
オレとフェンディは赤い顔をさらに赤くして、下を見て同意した。
とりあえずここにいるみんなで向かう事にした
木属性のドラゴンに弱いフェンディとオレを囲むようにして登る。山にも沢山葉っぱが飛んでくるので先頭はフレイア、最後尾は兄貴。オレらの近くにフロストだ。
必然とオレはフェンディと近くなる
何だかみんながやけにくっつけようとしている気がしてむず痒さと苛立ちとを一緒に覚える
中腹まで来たところで、休憩所があるのでそこでひと休みする
いくら急がなくてはいけないとはいえ、着く前に体力が尽きては意味がない
昼過ぎに登ると夕方に着くような山だ
そこからでも村の全てが見渡せる。みんなでそっと見てみると、村がほとんど葉っぱで埋まり、村のみんなは屋根の上に避難していた
大きなケガは無いが、ところどころケガをしている人がいる。きっとフェンディと同じ水属性の人や、オレと同じ地属性の人だろう
ってか、こんなに木が多かったか!?ドラゴンを見てみると、ジャンプを何度もしている?と思っていたら、近くに木が生えた!一瞬で、大きさは庭木とかの高さの2倍だ。そこまで大きくはないが、何しろ数が多い
家にもダメージを与えるほどに多くなっている
ヤバすぎだろ!
その時、おばばがいるのが見えた
おばばはドラゴンの見えるベランダにいる
他のみんなはドラゴンから隠れているってのに何してんだよ!

何か口が動いていたが、わからない
悔しそうにして騒いでる
「ん?おばば何か手に持ってないか?」
「あ、アレはさびだ!」
おばばはドラゴンの口の中めがけて放り込んだ
見事なフォームを描き、ドラゴンの口の中に入った。
ドラゴンは目を丸くして噴水に文字通り飛びつくと水をゴクゴク飲み出した。
「サビが苦手なのか?ホントガキみたいだ」
と、レビン
「でも、いつまた攻撃しだすかわからないわ」
フレイアが言う
「さびで攻撃したら、時間稼ぐ事ができそうだな、おれ、行ってくる!」
兄さんが来た道を戻る
「私も行きます!」
フロストが続く
「俺も行く!」
レビンが言う
「双子も連れていくか?」
兄貴が聞いてくれる
「どうしようなー、、、ってフェンディから離れないな」
正直、双子には来てほしいと思っていた
泣いていた双子の為にはじめて人前歌ったのをこの目で見て理解できた。フェンディは自分の為よりも、人のための方が強くなれるタイプだ。自分を頼ってくれる奴がいるのは心強いものだ。


という事で、神殿に行くのはオレ、フェンディ、エウロス、フレイアとラットとダクトの双子の6人だ
神殿へ急ぐ
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