平原圭伝説(レジェンド)

小鳥頼人

文字の大きさ
上 下
35 / 77
2巻

1_リスペクトとトレースが似て非なる断定はできない ③

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

甦る妻

星 陽月
ホラー
【あらすじ】  その日、会社をリストラされた中沢は、夕食のステーキを口に運びながらも喋りつづける妻の蠢く唇を見ていて殺意をいだく。中沢は「妻が浮気をしている」そう思いこんでいた。  殺意をいだきながら、中沢もまたステーキを口に運び、赤ワインを飲んでいるうちに酔いが回ってしまった。妻に支えられながら2階の寝室に入り、ベッドに倒れこむように横になると、急速に闇に引き込まれてしまったのだった。  ふと目を覚まして時計を見ると10時を過ぎており、中沢は3時間ほど眠ってしまっていた。  ベッドから出て、1階に下りリビングに入ると、妻がスマートフォンで誰かと話していた。  中沢はとっさにキッチン身を隠すと、神経を集中して聞き耳を立てた。  相手の話しにうなずきながら、妻の声は歓喜していた。  浮気相手の男なのだと中沢は確信した。そのとたん、胸に狂気が芽生え、それは嫉妬の炎となり、こみ上げる怒りと憎悪が中沢の理性を断ち切った。中沢は妻の背後へと近づいていき、それに気づいてふり返った妻の首を絞めて殺害した。  殺してしまった妻の身体をシーツにくるみ、車のトランクに入れて山林へと運ぶと、中沢は地中に埋めて自宅へともどった。  翌日、解雇されたにもかかわらず、会社のあるオフィスビルの前まで来てしまい、しばらくそのオフィスビルを眺めていた。行くあてもないまま新宿の街を徘徊し、夕刻にになって自宅へともどってリビングのソファに坐っていると、死んだはずの妻が姿を現したのだった。  パニックに陥る中沢だったが、キッチンで夕食の料理を作っている妻の背を見ていて、「妻を殺したのは、悪い夢だったのだ」と思うようにした。しかし、中沢はまた、妻を殺してしまう。  中沢はそうして、妻を殺すという日々をくり返すこととなってしまった。 まるでメビウスの環のように、そこから逃れることは出来ないのだった。

蒼い夏

あきまり
ライト文芸
高校生活最後の夏休み。 暑さにだらけて過ごしていたリョーは 友達のミチルに呼び出されて学校へ。 汗だくになって文句を垂れながらも、 自由奔放なミチルに付き合う一日。 振り回されながらも ミチルの意図に気づいたリョーは……。 青春読み切り作品。 【イメージソング】 GRAPEVINEのナツノヒカリ。

回転木馬が止まるとき

関谷俊博
ライト文芸
ぼくは寂しかった。栞も寂しかった。だけど、寂しさを持ち寄ると、ほんの少しだけ心が温かくなるみたいだ。

純喫茶カッパーロ

藤 実花
キャラ文芸
ここは浅川村の浅川池。 この池の畔にある「純喫茶カッパーロ」 それは、浅川池の伝説の妖怪「カッパ」にちなんだ名前だ。 カッパーロの店主が亡くなり、その後を継ぐことになった娘のサユリの元に、ある日、カッパの着ぐるみ?を着た子供?が訪ねてきた。 彼らの名は又吉一之丞、次郎太、三左。 サユリの先祖、石原仁左衛門が交わした約束(又吉一族の面倒をみること)を果たせと言ってきたのだ。 断れば呪うと言われ、サユリは彼らを店に置くことにし、4人の馬鹿馬鹿しくも騒がしい共同生活が始まった。 だが、カッパ三兄弟にはある秘密があり……。 カッパ三兄弟×アラサー独身女サユリの終始ゆるーいギャグコメディです。 ☆2020.02.21本編完結しました☆

伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃんでした。 実際に逢ってみたら、え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこいー伴侶がいますので! おじいちゃんと孫じゃないよ!

愛しくて悲しい僕ら

寺音
ライト文芸
第6回ライト文芸大賞 奨励賞をいただきました。ありがとうございます。 それは、どこかで聞いたことのある歌だった。 まだひと気のない商店街のアーケード。大学一年生中山三月はそこで歌を歌う一人の青年、神崎優太と出会う。 彼女は彼が紡ぐそのメロディを、つい先程まで聴いていた事に気づく。 それは、今朝彼女が見た「夢」の中での事。 その夢は事故に遭い亡くなった愛猫が出てくる不思議な、それでいて優しく彼女の悲しみを癒してくれた不思議な夢だった。 後日、大学で再会した二人。柔らかな雰囲気を持つ優太に三月は次第に惹かれていく。 しかし、彼の知り合いだと言う宮本真志に「アイツには近づかない方が良い」と警告される。 やがて三月は優太の持つ不思議な「力」について知ることとなる。 ※第一話から主人公の猫が事故で亡くなっております。描写はぼかしてありますがご注意下さい。 ※時代設定は平成後期、まだスマートフォンが主流でなかった時代です。その為、主人公の持ち物が現在と異なります。

ホームセンター

高橋松園
ライト文芸
特殊検査研究所で検査員として働いている安倍 昇は多忙な日常を過していた。徹夜明けの仕事帰りに腕時計が止まっていることに気が付く。基本的に無駄なものを持つことが嫌いな安倍は、腕時計を1本しか持っていない。夕方には職場に戻らないといけない状態だが、時計の電池交換をしてから家に帰ろうと、街で有名な「ホーム センター ホーリー・ホーリー」というホームセンターで、時計の電池交換をしてから家に帰ろうと、何かに引き付けられるようにホームセンターへ向かった。仕事帰りに立ち寄ったホームセンターで、生きるとは何か、について考えさせられる。ミドル・クライシスの話。 ※この話は、2018年に書かれ 、2019年3月に某出版社のコンテストに応募した作品です。ネット上や他での公開はなく、今回、ホームセンターの名称のみ変更し投稿させて頂きました。話の内容は、全てフィクションです。登場人物、団体、地名等の名称は架空であり、実在するものとはいっさい関係ありません。 第三回ライト文芸大賞に初参加です。

「僕のこと好きだよね?」と言う自意識過剰ナルシスト男から助けてくれた人と結婚します。

ほったげな
恋愛
パーティーで知り合った侯爵のアドリアンと食事行ったら、いきなり「君、僕のこと好きだよね?」なんて言い出した。否定してもしつこく言ってくる。それを見て声をかけて助けてくれたのが幼馴染のセレスタン。これがきっかけでセレスタンと交際し、婚約しました。

処理中です...