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第2章

「ルカの声」

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「……ソラ、いつまで触ってる?」

 苦笑いのルカ。

「もうちょっと……」
「――――……」

「ルカって、運動とかしてる?」
「運動?」
「筋肉がつくような……?」

 してるとこ、見てないけど。

「今までしてた?」
「……筋肉をつけようとしてやったことはない」
「えーじゃあ、オレも剣とか習えばこうなるの?」
「――――……」
「腕もさー、筋肉すごいし」

 なんかほんと、すごいなあ。とむにむに触っていると。
 脇に入ったルカの手に軽々動かされて、ぽふ、と枕に背を沈められた。

「え?」
「――――……そろそろ良い? なんかあんまり触られてると、エロくて無理」
「……オレの今の触り方に、エロいものなんか一切ないけど」
「触られてるだけで無理。馬鹿だな、ソラ」
「んぐ……」

 馬鹿とともに、唇が荒々しく塞がれる。

 馬鹿ってなんだよー!
 ムカつくから、口、開けてやんない、と思って、かみしめてると。
 ふ、とルカが笑う気配。

 ……笑われるのも、なんかムカつく。

「……んー-……っ」

 閉じてるのも苦しくなってきて、首を振って、ちょっと離れようとすると。
 顎を捕らえられて、しっかりおもいっきりキスされる。

 開いた唇に、ルカの舌が遠慮なく入ってきて、絡む。

「ん、んぅ……っ……」

 変に息を吸って、ひく、と喉が引くつく。
 狼狽えてる間に、ルカの手が服の下から滑り込んで、胸をなぞられる。
 びく、と震えると、胸の先端に、指が触れて。ぞわりと震えて離れた舌をまた捕らえられる。

「……っんぁ……っ …… や……」

 ルカに触られるともうすぐにそこは、勝手にぷち、と突起して。
 ますます触りやすくなってしまう気がする。

「感じやすいよな……」
 服をめくられて、胸を露わにされる。

「……見、るの、やだ」
 言うと、ルカは、何言ってんだ?と笑う。

「つか、いつも見てるけど」
「……っ」

 言いながら、胸に近づいて、ふ、と息をかける。
 そんな刺激で、びくつく体。

「――――……エロい、お前」

 クスクス笑う、ルカに、誰のせいだーと、文句を言いたかったのだけれど。
 ぱく、と、乳首を口に入れられてしまって、ぎゅ、と唇をかみしめる。
 なのに、今度は片方を指でつままれて、あ、と声が漏れた。

「や……っ」

 一緒にいじられると、かぁっと一気に体の熱が上がる。
 ていうか、口に入れられて、舐められてるとか、無理……!

 いつもされてるのかもしれないけど、まだ素面の時には、あんまりされてなかったような気がする。

「やだ、口……」
「――――……やだじゃなくて、気持ちいいって言えよ」

 しゃべられると、変に当たる。余計にびくつくハメになった。
 きゅ、と指にもつねられて、んん、と声が漏れる。

「――――……っ」
「……早や、ソラ」

「……っ?」

 何、と思ったら。
 ルカに胸で遊ばれただけで、すっかり反応してたオレに、ルカが服の上から触る。

「……んんん……っ」
「――――……そんな、胸、気持ちよかった?」

 クスクス笑われて、なんだか恥ずかしくて、涙が浮かぶ。

「……っっ」

 睨んでると、ルカは、ふ、と笑って。

「――――……そういうとこ」
「……?」

「……ソラ、可愛いよな」

 クスクス笑いながら、ズボンの中に手を滑らせて、直に触れる。

「……っっっ」
「気持ちいいくせに。すげえエロイくせに、恥ずかしそうで……睨みつけてくるくせに、結局弱すぎとか」

 そんな、恥ずかしいことを囁きながら、首筋に舌が這う。
 もう、何されてもゾクゾクしか、ない。

 でも悔しい。くそー……。


「――――……ほんと、お前、可愛い」


 耳元で低く囁くルカの声に、ぴく、と震える。
 

 声、だけなのに。
 体の熱が、どんどん、上がってく気が、する。 

 





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