【ドS勇者vsオレ】オレ様勇者に執着＆溺愛されてるけど、ドSだから大変。

第2章

「腕の中に」

「……んぁ……ッ……っ」

　中、深く、入れられて。……気持ちいいとこを、何度も突かれると、何も触れられなくても、死ぬほど気持ちよくなっちゃっう。

「……ん、ふっ……は――――……」
「……ソラ」

　顎を掴まれて、ルカの方を向かせられて、口づけられる。
　もう、イッたのに、また、今度は直接触れて、擦ってくる。

　舌が絡んだまま、びく、と震えて、声が漏れる。


「……ンン、ぅ、あっ……」


　頭ん中、気持ちいい、しか、ない。


　――――……いっぱい心配してることも、
　これを始める前は、こんなことしてる間に敵が来たらどうするんだろとか。
　色々思ってた気がするんだけど。

　もうそんなの、はるか遠くに行っちゃって。

「……んん、ん、ぅ……ッ」

　ルカとするのは、気持ちいい。

　意地悪する時もあるけど。
　……痛いこととかは無くて。……もうほんとに。


「キモ、チい……」

　唇が離れたところでそう言うと、ルカがオレの頬に触れる。


「――――……素直だな？」

　クス、と笑う声がして、首筋に舌が這う。

「～～～……っん、ぅ――――……ッ」

　でももう、気持ち良すぎて、辛い。


「ひぁ……！っ……」

　悲鳴を上げかけた唇にルカの口が重なって、またふさがれる。

「ン、……ふ……」
「……ソラ、腕、回せ」

　言われるままに、首に手をかけると、背に手が触れて抱き起こされた。

「……んんん……っ」

　下から深く貫かれた感覚に、きつく抱き付く。

「すぐは動かないから、力、抜きな」

　背中に触れる手が熱い。

「……うん……」

　ぎゅう、としがみついてると。
　ルカの右手が、オレの頬から後頭部に回った。


「ソラ、自分で動けるか？」
「――――……え……」

「……ちょっと膝ついて」

「む……むり……」

　恥ずかしすぎる……。
　プルプル首を振ると、ルカは笑う。

「腰上げて？」
「……っ……」

　声に誘われるように、言われるまま、そっと腰を上げると、ルカのが少し抜ける感覚。
　ぞわっとして、また首を振ると。

「もちょい、上がって……」
「――――……っ……んん、ん」

「……そしたら、下ろして」
「……っっ」

　プルプルプルプル。
　無理だよう……今だって、ぞわぞわで死にそうなのに……。

　めちゃくちゃ自分が泣きそうになって、涙で前がぼやけてるのが分かる。

「むり……」

　ルカをじっと見つめて、首を振ると。
　ルカは、オレを見つめ返して。クス、と笑いながら、涙を指で拭う。

「無理じゃないだろ」
「…………っ」

　うなじに触れてる手ですり、と撫でられて、ぞく、と震えながら。
　少しだけさがって、受け入れようとした時。急に深く、突き上げられた。


「――――……っっ……！」

　声も、出ない。
　抱き締められてるから、全く逃げられずに、ルカの激しい動きを受け止めて。何度も中で、達してるみたいな感覚。

「……あ、……ン……っ！　……や、ぁあ……っ！」

　……も、無理――――……。
　思った瞬間、やっとルカが中でイッてくれて。それと同時に、また深い、気持ちいいのに飲み込まれる。やっと、解放されて、は、と息をついたところで唇が奪われて。

　深く重なって、舌が絡んでくる。
　全身、震えているのを、ルカがぎゅう、と抱き締めてくれる。

　しばらく優しいキスをされてる内に、落ち着いてきた。

「……る、か…………」
「――――……ソラ……」

　まだ、熱っぽい声。
　――――……熱い、手。

「――――……ルカ」
「ん？」

　少し唇を離して、ルカを見つめると、ルカの青い瞳が緩んで、オレを見つめ返してくれる。

「……ルカ、大変、だよね……？」
「大変……ああ、魔物？」
「うん」

「……終わってすぐその話か？」

　クスクス笑いながら、オレの額に口づける。

「もっと、色っぽい話しろよ」

　そんな風に言われるけど。
　――――……だって気になって。

　よいしょとルカを引っ張って、ベッドに倒す。
　その隣もそもそと入り込んで、布団をかける。


「――――……早く、寝よ？」

　言って、ルカを見上げると。
　ルカは、クッと笑い出した。

「……別に大丈夫だっつの……」

　せっかくルカを横に倒したのに、そんなことを言いながら体を起こして、なんだかいっぱい顔にキスしてくる。


「――――……も、くすぐった……」
「……んー？」

　クスクス笑うルカに首筋にキスされて。ぴく、と震えてしまう。

「……っもー、寝ようよ！」

　むぎゅ、と引き寄せて、抱きしめると。
　オレに珍しく抱き締められたルカが、腕の中で、なんだか笑ってる。

　そのまま、ゆっくり、ルカの手が、オレの背中に回る。


「……おやすみ。ソラ」

　めちゃくちゃ笑ってる声がする。



　その夜、オレは、すごーく、珍しく。

　オレがルカの頭を、腕の中で抱き締めたまま。



　一緒に、眠った。





　




(2022/9/17)



ちょっとあとがき。


ルカソラ…好きです？
というのも。
BL大賞の告知があったので、何でエントリーしようか考え中なんです。
応援していただけるようなのを出したいし、新作も出したいような……？
去年何もわからず６こで、出したんですけど…(笑)
今年はどうしようかなぁと…(*´з`)。。