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第2章

◆番外編「スイカ割り」★「#アンダルシュ_うち推し」

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本編関係なし♡ あくまで、番外編です♡
関係性は船出前辺りということで♡

「#アンダルシュ_うち推し」企画用・スイカ割りがテーマです。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆




 皆で、ある町にやってきて、あるお店の前を通りかかった時だった。

「あっ!」

 多分、日本で言う所の八百屋さんみたいな店だと思う。
 果物っぽいものや、野菜っぽいものが並んでる。知らない食べ物とかも、たくさんある中で、ものすごく、見慣れた感じの存在に、オレは駆け寄った。


「これって、名前、何ですか??」
「スイカだよ」

 スイカーー!!
 ちゃんとスイカっていう名前だった!

 でもなんか、日本のよりは、かなりでっかいけど。オレ、これ、持てるかな? 
 まあでも、外見は、ちゃんとスイカの模様。スイカにしか、見えない。


「何、ソラ。好きなのか?」

 オレの後から店にやってきた皆。ルカが、笑いながらそう言った。


「好きっ……ていうか、まあ普通に好きなんだけど……これ、オレのとこにも同じのがあって」
「へえ?」
「まあもっと小さいんだけどね」

 持てなくて、下に置いてあるスイカを、しゃがんだまま、思わずすりすり撫でてしまう。

 いやー、なんか、サイズは違うけど、同じものを見ると、嬉しくなってしまう。何だろ、ゲームデザインする人が、スイカだけは好きだったから、入れ込んだとか? 不思議。


「スイカあるなら、スイカ割りってある?」

 皆を見上げながらそう言うと、「何それ?」と不思議顔。

「え゛え゛ー、スイカ割り無いの―? えー、絶対つまんない! 損してる!」

 思わずそう言うとルカが笑い出した。

「何だよ、スイカ、割るのか? 割ってやろうか?」

「わー、やめて! ただ割るんじゃないんだよっっ色々手順があるんだから待って」

 オレがスイカを背後に守りながらそう言うと、ルカがクッと笑い出した。

「分かったよ」

 おかしそうに笑いながら、店のおじさんに「これ貰ってく」と言った。支払いを終えてから、ルカは笑いながら、オレの隣にしゃがみこんだ。


「んで? どーしたいンだよ? 言ってみな?」

 ふ、と細められる瞳が、こんな時は、ものすごく優しい。
 悔しいけど、ドキン、と胸が勝手に音を立てる。


「……海に、行きたい」
「――――……ん? 海?」

「砂浜があるとこ」

 別に砂浜じゃなきゃいけない訳じゃないけど、どうせなら、ちゃんとしたやつやりたい。

「ちゃんと、言ってみな、ソラ。砂浜と、あと何が要る?」

「木の枝というか、木の棒っていうか……あと、目隠しになる布かな」

「それだけでいいのか?」

 ルカは軽く周囲を見回しながら立ち上がると、ふ、と店の横にまとまっていた木の束を見つけた。

「なあ、あの棒、一本売ってもらえるか?」
「ああ、どうぞ。どれでも好きなの取ってもらっていいよ」

 店のおじさんと話したルカが、オレを振り返る。

「ソラ、選べよ」
「うん」

 オレは立ち上がって、ルカと一緒に、木の束から、スイカ割りに使えそうな棒を一本ゲット。

「布はあるから、これでいーのか?」
「うん!」

「リア、砂浜のある海に飛べるか?」
「うん、いーよ」

 クスクス笑うリア。ゴウとキースも、何か、楽しそうに笑ってくれてる。

 皆、オレがたまに言うこういうイベントごと。
 ……楽しそうにしてくれるから、すごい好き。
 優しいよなあ。

 リアの周りに集まって、飛ぼうとした瞬間。


「スイカ忘れてるよー」

 とおじさんの声がかかる。

「あ」

 忘れてた。一番大事なもの。

 呆れたように笑う皆と。
 オレがすぐに取りに行こうと動きかけた瞬間。
 ゴウに、腕を押さえられた。

「つーか、お前アレ、持てないだろ。待ってろよ」

 めちゃくちゃおかしそうに笑いながらゴウが離れて行って、スイカをひょい、と抱えて来てくれる。

「すごいー、ゴウ、力持ちー」

 思わず拍手してると、なんか、ちらっと、ルカに見られた気がする。

 …………ん?

 見上げると、じっと見つめられて、なんかつまらなそう。

「?? 何、ルカ?」

 オレがルカを見上げて、のぞき込んでいると。
 隣でリアが笑い出した。

「ルカは、ソラが他の誰かを褒めると、面白くないんでしょ」

 クスクス笑ってリアが言うけど、そんな馬鹿な、とオレはルカを見上げて。

 ……ルカのその表情で、え、ほんとにそうなの?と、ハテナだらけ。


「ああ、もう、見てんな。 早く、リア、飛べよ」

 でっかい手で、顔を覆われて、そのまま、抱き寄せられる。


「あっ待って待って、ミウーーーー!!」

 遠くにフヨフヨ浮いてるミウを呼び寄せて、抱き締めた。

 リアが呪文を唱えて、いつものように白い光に包まれる。


 ふわりと降り立った場所は、白い砂浜。青い海。
 スイカ割りで思い浮かべる、ベストな場所が、そこにあった。


「うっわーーー!」

 めっちゃくちゃきれー!!

 オレは、靴を脱ぎ捨てて、めちゃくちゃ綺麗な砂浜を、海に向けて、走り出した。ミウもフワフワついてきて、ミウを見ながら走ってたら、派手に転がった。
 でも砂がさらっさらなので、全然痛くない。

 転がったまま、仰向けになって、真っ青な空を、見上げた。


 きれー……。

 何も考えられず、吸い込まれそうな空を見ていたら、ルカが、真上に顔を出して、オレを見下ろした。


「転ぶと思ったら、案の定転んだ」

 可笑しそうに笑う。


「痛くないよ、全然」
「まあ、そうだろうな。ほら」

 手を差し出されて、ん、と手を上げると、手首を掴まれて、ひょい、と引き上げられた。


「砂まみれ」

 クスクス笑うルカが、パタパタ頭から砂を落としてくれる。


「……ルカの世話女房みたいなそれだけは、まだ見慣れねえんだよなぁ」

 近づいてきたゴウは、スイカを、砂浜に置きながら、そう言って笑った。


「そうだよねぇ。分かる、ゴウ」

 キースも笑いながら、オレが脱ぎ捨てた靴と、すっ飛ばした木の棒をスイカの横に置いてくれた。


「ルカって、本命には世話焼きの人だったのね。今まで欠片もそんな姿見れなかったのに。分かんなかったなあ~」

 リアもクスクス笑ってる。


「うるせー。……つか、ソラみたいに手がかかる奴が居なかっただけだって気がするけどな」

 そんな風に言われてちょっとムッとしてルカを見上げるけど。
 ――――……笑ってる顔が、やたら優しいと、何だか文句も言えない。



 砂をパタパタ落とされ終わると、ルカが笑いながら、オレを見て言った。


「スイカ割り、説明しろよ?」
「えーっと……」

 オレは、砂に絵を書き始めた。


「ここに、スイカを置いて、一人がここらへんに立って、目隠ししてクルクル回るのね。こーやって」

 言いながら、オレはその場でクルクル回って見せた。
 何やら皆が何も言わずに、クスクス笑っているが、気にせず続けることにする。


「クルクル回ると、方向感覚、なくなるじゃん? そしたら、そこからスタートで、目隠ししたまま、棒を持って、スイカの所まで行くの」

「見えねえから、分かんねえじゃん?」

 ゴウが言う。

「だから、そこをね、周りにいる皆が、まっすぐ、とか、右ーとか、左ーとか言って、進む方向を教えてあげるの」

 そう言うと、ふーん?と皆が、首を傾げてる。

「それで、いよいよ近づいたら、そこだよって教えてあげて。そしたら、棒を振り上げて、スイカだと思う所にめがけて、棒を振り下ろす。で、割れたら、終わりで、皆で食べる」

「……それって、おもしれえの?」

 ルカがクスクス笑いながら、オレを見つめて、聞いてくる。
 周りの皆も、ちょっと不思議そう。

「……うん、多分。オレは、楽しかった記憶しかない。やってみようよ、きっと面白いから」

「まー、そうだな。わざわざ来たんだしな」

 ルカがそう言ってくれて、始める事になった。


「誰からやる?」
「じゃあ、あたし―!」

 リアが笑いながら言う。割と長めの袖をめくって縛ってからオレを見る。

「はだしの方が良いの?」
「うん。気分出るから」
「分かったー」

 クスクス笑って、靴を脱いで、はだしで砂浜を踏んだリアは、サラサラで気持ちいいね、と笑う。
 ルカに布を借りて、オレが軽く縛ってリアの目隠しをする。

 ――――……リアって、綺麗だよなぁ。
 ……細い腕と、目を隠した、顔半分。華奢で、ちょっとドキッとする。

「ね、ソラ、これで回るの?」
「あ、うん、そう。10回、回していい?」
「うん」

 ドキドキを吹き飛ばして、リアをクルクル回らせながら数える。10を数えてから、手を離した。

「うわーうそ、全然方向、分かんないー」

 きゃー、とリアが笑い出す。

「リア、全然違うって、後ろ後ろ」
「右だよ、リア」
「行き過ぎ、左左」

「全然分かんないよ、一人ずつ言ってよう!」

 ゴウ、キース、ルカの声に、リアが笑いながら文句を言ってる。

 めちゃくちゃ皆で、ぎゃあぎゃあ騒いだ結果、やっとのことでスイカの前にたどり着いたリアは、「そこでふりおろせ」というルカの声に応じて、力を込めて、棒を振り下ろした。

 が。
 カツン、みたいな変な音がしただけで、全然かけらもヒビも入らず。

「割れた?」

 楽し気に言いながら目隠しを外したリアは、元気なスイカを見て、「えー? 当たったのにー」と、声を上げた。

 皆、笑いながら、「力入れないと、このスイカ、割れねえな」と言ってる。


「なんか、盛り上がるな、これ」

 ルカがクスクス笑ってオレを見る。

「でしょー? 大人気の行事だからねー」
「大人気なのか?」

 クスクス笑うルカに、んー、と考えて、うん、多分、と笑う。

 よく考えると、最後にやったのは、小学生だったかも。
 大人になってからはやってないなあ。

 もっとやればよかった。楽しい。


「じゃあ次、オレね」

 キースが思ったよりノリノリで名乗り出た。

 リアが持っていた布で、キースに目隠しをしている。
 オレが回してやるよ、とゴウが言って、めちゃくちゃグルグルと、キースを回した。

 回しすぎだよーと、リアが笑って、ルカも楽しそう。

 ――――……なんか。この皆とだから、余計に楽しいのかもしれない。


「キース、こっちー」

 スイカの真後ろから、オレが声を出すと、「こっち?」とキースが近づいてくる。

「そうそう、まっすぐーって、そっち右だよー」
「もっとひだりだ、キース」

 オレとルカの声に合わせて良い感じで進んできたキース。

「もうちょっと下がってからがいいかも?」
「いや、下がりすぎだろ、あと少し、前」

 リアとゴウにも言われて、「ここらへん?」と立ち止まった。


「いーよー」

 オレはそう言って、皆も口々にオッケーを出した。

 まっすぐ、振り下ろしたのだけれど。

 踏み込み過ぎたのか、スイカを通りこした砂の上に、がつ、と打ち込んだ。


「あー。外れたな……」

 言いながら、キースが目隠しを外して、自分が撃ち込んだ所を見てる。

「踏み込み過ぎたかな」

 そう言ったキースに、ルカが笑う。


「ただ振り下ろせば当たったのにな」
「癖で、足が出たなあ……」

 苦笑いのキース。

「次誰がやる?」
「ルカは? やんないの?」

「んー。……オレ多分、目隠ししても、何となく分かる」
「え、そうなの? 嘘でしょ?」

 オレが咄嗟に答えた言葉に、ルカは、苦笑い。

「感覚的に、そこにあるっていうのが、多分、分かっちまうけど。やって良いか?」
「……絶対やだ」

 特殊能力者めー。
 なんなの、その能力。意味が分からん。


「じゃあオレがやる。ゴウがやったら、一撃で割れちゃいそうだから、先にやっとくね」
「ん。キース、布貸せ」

 キースから布を受け取って、ルカがオレに目隠しをする。ぎゅ、と縛られて、棒を渡される。

「ルカ、回してー10回ね、あっ! 優しくね!!」

 絶対グルングルン回されそうな気がして、そう言った瞬間。


「ん、ぐ――――……っ」

 二の腕を掴まれて、引かれたと思ったら、唇が塞がれる。


「……? んっ、う――――……」

 舌が、当たり前みたいに中に入ってきて、絡んでくる。


「ん、ン……っン…………っ!!」

 目隠しの中でぎゅううっと目をつむって、顔を背けて、やっとのことで、唇を離させる。

 周りで、呆れたような笑い声が聞こえる。
 皆のいつもどおりの笑った顔が、まるで見えるようだけど。

「もう……っ! っにすんだよ!!」」


 見えないけど、睨んで、そう言ったら。


「……リアに見惚れてるから。お仕置き」

 くす、と笑われて、そんな事を、耳元で、囁かれた。これは、きっと、皆には聞こえてないはず。


「~~~~っ」

 バレてた。と、ちょっと焦りつつ。
 だからって、こんな目隠し状態で、あんなキスするとか! 
 ひどいってば。もう!


「ほら、ソラ。回すぞー」
「っ」

 ムカついたまま、くるくる回される。

「はい、10ー」

 ……うっわ、くらくらする。
 10って、こんなにくらくらするっけ??

 昔、こんなだったっけ?

 うー。きっと精神状態、キスされてぽわぽわしてたから、よけい、ぐるぐるなったに違いない。


 ルカへの怒りをスイカにぶつけよう。
 そう決めて、歩き出す。


「ソラこっちだよー」

 リアの声の方に進む。と、逆方向のゴウが、もうちょっとこっちだ、という。くらくらしながらちょっとずつ進む。

「ソラ、もっと右ー」

 キースの声。三人の声に導かれながら進む。

 ……ルカの声がしなくて、ちょっぴりだけど、不安になった時。


「ソラ、こっち。そのまままっすぐ来い」
 
 笑みを含んだ、ルカの声。

 ――――……なんか、ムカついてたのに。
 暗い中、すっと、道が通ったみたいな気分。


「そのまま。まっすぐ」

 自然と、言うとおりに、動いてしまう。



「そこで思い切り」


 言われるまま、棒を握り直して、振り上げて、力を込めて振り下ろした。
 がつ、と手ごたえがあって、なんだか、心地良い、音がした。

 すぐに目隠しに触れて、少し降ろすと。

 少しだけど、ひびが入って、中の赤いのが少し見える。

「きゃーやったねー」

 リアが、嬉しそうに笑う。

「おーソラー、ナイス」
「すごい、ソラ。割れたね」

 ゴウとキースも、スイカを見ながら笑ってオレを見上げてくる。

 うんうん、と笑顔で頷いてると、いつのまにか隣に来てたルカに、ぽんぽん、と頭を叩かれる。

「気持ち良かった?」
「うん」

「良かったな」

 クスクス笑って、そう言ってくれるルカに、頷いてると、ゴウがオレから目隠しの布を取った。自分で、縛りながら、「じゃあ後は任せとけ」と笑う。

「頑張ってー」

 オレが拍手してそう言ってる横で、ルカが、ゴウの体を回してる。

 皆がわーわー言って、ミウも、ゴウの上をフワフワ飛んで見物してて。
 最後に、勢いを付けて振り下ろしたゴウによって、スイカは、綺麗に割れた。


「おー」

 皆が拍手で喜んで、目隠しを取ったゴウが笑うと、余計盛り上がる。


「ゴウ、すごーい!!」

 こんなに綺麗に、ばっかり割れるとか。
 剣士だからかな?

 ひとしきり盛り上がった後。皆で、スイカを適当に分けて持って、海の方向を見ながら、並んで砂浜に座った。

「おいしー」
「これ、うっま」
「すごい甘いね、これ」

 リアとゴウとキースが言う横で。


「わー、これちゃんと、スイカだー!」

 オレの感想に、皆、何言ってんだと笑う。


「だって、スイカの形してるけど、食べたら違うのかとも思ってたから」

 あはは、と笑うと、皆も一緒に笑う。


「これでスイカ割り、終わりか?」

 ルカの声に頷いて、笑う。


「楽しかったでしょ? 盛り上がるでしょ?」

 そう言うと、皆、可笑しそうに笑いながら。頷いてくれる。


「海綺麗だし。スイカ美味しいし」

 言いながら、膝の上でスイカを食べてるミウを見つめて。


「ミウはめちゃくちゃ可愛いし。――――……楽しかったなぁ」

 そう言うと、皆が、「それはいつもじゃん」と言って笑ってる。



「ありがと――――……いつも、つきあってくれて」


 オレがそう言うと。
 皆は今度は何も言わず、ふ、と笑ってる。



「付き合うに決まってんだろ」


 ルカがそう言って、オレの頭をよしよし、と撫でてくる。


「……うん」


 すごくすごく、嬉しくなって。
 オレは頷いた。




「にしてもさー。ルカって、ほんとに目隠ししても見えちゃうの?」
「見えはしねえけど。感覚的に感じるっつーか。分かると思うぞ」

「前から思ってたけど……ルカって、人間??」

 オレが言うと、ルカはちょっとムッとして。他三人はクスクス笑ってる。


「――――……後で証明してやるから」

「……? あとで証明? どーやって?」
「同じ人間だって、教えてやるからなーベッドで」


 何だそれっ。突然下ネタぶっこんでくるなー。
 ルカのバカ―!

 真っ赤になったオレを見て、ルカがぷっと吹き出した。



「またなんか思い出したら、色々やろうな、ソラ」

「――――……」


 ふ、とルカを見て。
 周りの皆の顔も見て。



「うん」


 ここに皆と居れる事を、すごく楽しいなと思って。
 オレは、頷いた。
 

 透き通った青い海と、白いサラサラの砂浜と。
 皆と、ミウと。


 スイカ割り。

 めちゃくちゃ、楽しかったなーと。


 心から、思った。








-Fin-




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