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第2章
番外編◆バレンタインss 1
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アランのお船待ちあたりの2人で書きます♡
本編とは無関係です(*'ω'*)♡ クリスマスssとは同じ世界。
ソラがまた無意識にルカを(*'ω'*)♡
いつも通りの2人の、バレンタインです♡ 続きます♡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ルカ達と食事をしていて、チョコの実をまたルカが剥いてくれてるのを見ていたら、ふっと思い出した。
「バレンタインって、知ってる?」
言った瞬間に、皆の顔を見て、もう、回答は分かった。
皆知らない。
クリスマスも無かったし。
バレンタインも無いし。
……まあでも、無いか。
魔王とか魔物とか、結構大変な世界だもんね……。
「なあに、それ?」
リアが興味津々で聞いてくる。
「前にやったクリスマス、楽しかったよねえ。そんなようなこと?」
「ちょっと違うかも……そんなにおっきな飾りとかは、しないんだよね」
「ふうん? じゃあ何するの?」
聞かれてしまうと、なんだろうと考える。
……もともとの起源とか、よく知らないなあ。
外国発祥だったような。確か外国では、男から女の子にプレゼントだったような…… でもそっちは良く知らないから。
日本では、チョコのやり取りが、メインだよね。
「んーとね。バレンタインデーは、好きな人に、チョコレートっていうお菓子を渡して、好きな気持ちを伝える日なんだよね」
「それは、恋愛で好きな人?」
「もとは多分そうだったんだけど…… なんか最近は、友チョコとか言って、友達同士で渡しあったりも増えてたし。 あとは、本気で好きじゃないけど、義理で渡す、義理チョコとかもあって…… まあ、お菓子屋さんが売るために、色々考えたからそうなったのかなーって感じするけど」
皆、ふーん、と面白そうに聞いていたけど。
「それさあ」
ゴウが、腑に落ちなそうな顔で聞いてくる。
「本来好きな奴にってさ」
「ん?」
「その日になるまでは、言わねえで耐えるの?」
「――――……うう。えーと……耐える??」
そうじゃないような。
「昔は、普段好きって言えない女の子が、勇気を出してその日に告白するって感じだったような気がする……」
……そんな内気な女子、今時居るのか?
チャンスが1年に1回しかないぞ??
――――……あ、そうか、だから、そっちは無くなっていったのかな?
「だから、友チョコとか義理とか、恋人同士とか、家族同士とか、そっちがメインになったのかも」
そこまで言ってて、ふっと思い出した。
「でも、オレが高校……あ、えーと少し前の話だけど、バレンタインに呼び出されてさ、チョコ貰って告白されて。それはそれで嬉しかったよ? 普段の日に告白されるのとはまたちょっと別なんだよね。男子の間で、チョコ貰ったとか貰わないって話で盛り上がったりもするし」
オレが甘酸っぱい思い出を話しているというのに。
「ていうか、そんな日を待たずに、好きになったら、すぐ言うよなあ?」
ゴウの言葉に、皆、うんうん頷いている。
うん。甘酸っぱいとか、きっと分かってもらえないんだな。うん。
……そうでしょうね。
ここの世界の人達はきっとそうなんだろうなって、すごく思う。
好きだと思ったら、即。
そりゃ、バレンタインなんて、無いよな。
あっても、廃れて、消え去るだろうな。うん。
――――……あれ。
ルカが、そう言えばさっきからずっと何も言わないぞ?
本編とは無関係です(*'ω'*)♡ クリスマスssとは同じ世界。
ソラがまた無意識にルカを(*'ω'*)♡
いつも通りの2人の、バレンタインです♡ 続きます♡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ルカ達と食事をしていて、チョコの実をまたルカが剥いてくれてるのを見ていたら、ふっと思い出した。
「バレンタインって、知ってる?」
言った瞬間に、皆の顔を見て、もう、回答は分かった。
皆知らない。
クリスマスも無かったし。
バレンタインも無いし。
……まあでも、無いか。
魔王とか魔物とか、結構大変な世界だもんね……。
「なあに、それ?」
リアが興味津々で聞いてくる。
「前にやったクリスマス、楽しかったよねえ。そんなようなこと?」
「ちょっと違うかも……そんなにおっきな飾りとかは、しないんだよね」
「ふうん? じゃあ何するの?」
聞かれてしまうと、なんだろうと考える。
……もともとの起源とか、よく知らないなあ。
外国発祥だったような。確か外国では、男から女の子にプレゼントだったような…… でもそっちは良く知らないから。
日本では、チョコのやり取りが、メインだよね。
「んーとね。バレンタインデーは、好きな人に、チョコレートっていうお菓子を渡して、好きな気持ちを伝える日なんだよね」
「それは、恋愛で好きな人?」
「もとは多分そうだったんだけど…… なんか最近は、友チョコとか言って、友達同士で渡しあったりも増えてたし。 あとは、本気で好きじゃないけど、義理で渡す、義理チョコとかもあって…… まあ、お菓子屋さんが売るために、色々考えたからそうなったのかなーって感じするけど」
皆、ふーん、と面白そうに聞いていたけど。
「それさあ」
ゴウが、腑に落ちなそうな顔で聞いてくる。
「本来好きな奴にってさ」
「ん?」
「その日になるまでは、言わねえで耐えるの?」
「――――……うう。えーと……耐える??」
そうじゃないような。
「昔は、普段好きって言えない女の子が、勇気を出してその日に告白するって感じだったような気がする……」
……そんな内気な女子、今時居るのか?
チャンスが1年に1回しかないぞ??
――――……あ、そうか、だから、そっちは無くなっていったのかな?
「だから、友チョコとか義理とか、恋人同士とか、家族同士とか、そっちがメインになったのかも」
そこまで言ってて、ふっと思い出した。
「でも、オレが高校……あ、えーと少し前の話だけど、バレンタインに呼び出されてさ、チョコ貰って告白されて。それはそれで嬉しかったよ? 普段の日に告白されるのとはまたちょっと別なんだよね。男子の間で、チョコ貰ったとか貰わないって話で盛り上がったりもするし」
オレが甘酸っぱい思い出を話しているというのに。
「ていうか、そんな日を待たずに、好きになったら、すぐ言うよなあ?」
ゴウの言葉に、皆、うんうん頷いている。
うん。甘酸っぱいとか、きっと分かってもらえないんだな。うん。
……そうでしょうね。
ここの世界の人達はきっとそうなんだろうなって、すごく思う。
好きだと思ったら、即。
そりゃ、バレンタインなんて、無いよな。
あっても、廃れて、消え去るだろうな。うん。
――――……あれ。
ルカが、そう言えばさっきからずっと何も言わないぞ?
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