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第2章
「甘すぎ」3※
しおりを挟む――――……あのまま。ベッドに移動して。
めちゃくちゃ、密着したまま、抱かれた。
ルカはずっと甘々で、可愛いとか好きとか気持ちいいとか、言い続けて。
ずっとキスされて。
何回イって、何回、ルカが中でイったのかもよく分からない。
酔ってるくせに。なんでこんな、できるんだ……。
「……んんっ……ぅ、ンっ……あっ」
めちゃくちゃキスされて。奥を突かれて、またイってしまった。
「……はっ…………あ……」
「……ソラ、かわい……」
「――――……んん、ルカ、ぬ、いて……」
もうなんか、おかしくなりそうで、そう言ったのに。
「……やだ」
……やだ、って。
うう。
…………可愛いとか思っちゃった。
大馬鹿、オレ……。
「……もう……ルカ……どんだけ、すんの……?」
「ずーっと繋がってたいけど……」
「……っむり、だよ……」
「じゃあ出来るだけ、ずっと、な……」
そんな事言いながら、またキスされる。
ああ、もう感じすぎて、辛い。
頭ん中、もう、霧でもかかってるみたい。
涙のせいで視界もずっと曇ってて、ルカの顔も、ぼんやりしてる。
「……んんっ……あ、ぅ……」
「……どんだけ入ってても、締め付けてくるよな……気持ちい?」
汗で額に張り付いた髪の毛を、掻き上げて、額にキスしながらルカが言う。
「――――……っ」
そんな事言ったって、勝手にそうしちゃうだけで。
「オレは、すげえ気持ちいい」
また、キス、される。
「ん、ぅ……ふ……」
なんかもう、くた、と体から力が抜ける。
でも――――……気持ち良いっていうのだけは、もしかしたらいつもより、強くなってて。
軽く突かれてるだけで、ゾクゾクが止まらなくて。
息が上がる。
「……っあっ……っ」
「――――……可愛い、ソラ……」
「……っ……ん、ん……あ……」
もう――――……終わらないのかな。これ。
脚を大きく割られて、ルカが上に居て、オレを抱き締めてる。
緩く緩く、突かれて。
激しくない、でも、ものすごく気持ちいい中に、ずっと居る、感じ。
「オレ、お前とすんのが、一番好き……」
熱い舌にキスされながら、そんな風に、囁かれる。
一番。
…………誰かと、比べて、一番……?
「……ルカ、も……は、なして――――……」
「何で。ずっとしてようぜ……」
ずっと、って。
――――……ずっと、オレと、じゃないじゃん……。
「――――……っやだ……」
「ん……?」
頬を挟まれて、まっすぐ、見上げさせられる。
「何で嫌……?」
「…………」
「オレと、すんの嫌?」
「――――……ルカ……他の奴と……する……?」
「ん? 何て?」
「……誰かとするなら……もうオレにはしないでよ」
「――――……」
そう言ったら。
ルカ、少し考えて。それから、ぐい、とまた突き上げてくる。
「ひ、あ……っ!!」
そのまま、激しくされて、ただ、ルカの背中に、しがみつく。
「……っ……んん……っ?」
「言い方違うんだよなー……」
「……っは……はあ……っ……な、に……」
「オレだけ抱いてって言えば、いいんじゃねえの」
くす、と笑ったルカに、唇、深くキスされて。
深く、体の奥に、激しい熱が押し込まれる。
「……んん、あっ……」
「――――……言ってみ、バカソラ……」
「……っ」
ぼろ、と涙が溢れた。
なんかもう頭おかしくなってて。
「……ソラ――――……」
涙を指で拭われて、キスされる。
「オレ今だって――――……抱こうと思えば誰とでも出来るけど」
「…………」
だ、誰とでもって、どうなんだよ……っっ。
「……してねえだろ?」
「――――……」
「……お前に、可愛いって言いつづけてンのに、なんでそんな事で泣くんだよ」
「――――……」
「ずっと側に居ろって言ってるし、結婚するか、って聞いたよな」
「――――……」
「……本気で思ってる事しか、言ってねーからな」
言い終えたルカは、また激しいキスで、オレの口を塞いで。
めちゃくちゃに、動き始めた。
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