【ドS勇者vsオレ】オレ様勇者に執着&溺愛されてるけど、ドSだから大変✨奨励賞受賞

悠里

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第2章

「甘すぎ」1※

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「ソーラ……」
「……っ」

「指舐めて」

 口の前に指を出されて。
 やだよ、そんな事、と思うのに。

「――――……ソラ?」

 ちゅ、と首筋にキスされて、耳まで舐められる。

「あっ……」
 開いた唇に、少し指が触れる。

「舐めて」
「……っ」

 誘われるままに。ぴちゃ、と指を舐めてしまう。

「……ちゃんと濡らして」
「ん……ぅ……」

 首筋にキスされて、舐められて、また耳に舌が入って。
 オレの舌に、ルカの指が、絡む。

「……んふ、……っン」

 指で――――……いつもキスされてるみたいな感覚に襲われる。

 ああ、なんか……頭、おかしく、なりそう――――……。


「……ソラ、もーいいよ」
「は……、ふ……」

 最後に舌を指で挟まれて、びく、と体が震える。
 その舌を今度は、ルカの舌に奪われた。

「……っん……」

 舐めた指が、服をめくって、後ろに入って来た。

「……っ……」

 すぐそこに、ベッド、あるのに――――……。


「…ん、ん……っあっ…」
「ソラ……」

 いっつも。いっつも、ソラソラって、何回も、呼ばれる。


「……っ」

 慣らされた後ろに、あてがわれた熱いのが、一息に中に押し込まれた。


「……う、あ……ああっ……ん!」

 背はドアに、前は、ルカと密着して。脚を抱え上げられてこんな風に繋がるって。それで嫌じゃなくて、完全に気持ちいいだけって。


「……ソラ、こっち向いて」

 貫かれた衝撃に、俯いて、唇をかみしめていたら、そっと頬に触れられた。


「……ふっ……ル、カ……」

 熱い。ルカ、全部、熱い。


「――――……可愛いな、ソラ……」

 軽々抱えられてて、突き上げられて、めちゃくちゃ抱き締められる。


「んん、あ……っ……あ、んっ」

 だめだ。
 もう、声、が……高くなる。


「……っる、か……っ」

 涙が、ぼろ、と零れる。

 もう気持ち良すぎて、頭おかしくなりそうで。


「はは。――――……可愛い、おまえ……」
「……っんんんっ……」

 抜かれて、一気に押し込まれる。

「る、か……ルカ……っ――――……」

「……ん?」

「……キス、して、よ……」

 言ったすぐ後、もう、深くキスされてて。
 舌が奥まで入ってくる。


「……ンぅ……っ……」

 上も下も、奥までルカで塞がれてて。
 壁との隙間に挟まれて密着して、抱き締められて。


 ここまで全部、くっついてる人。
 ルカが初めてで。

 つながった場所が、熱すぎて、本気で溶けそうな気がする。


「……あっ……あ、ぅ……ン……」

 唇の間で、ルカの息が荒くなると。
 ゾクゾクして、後ろが、疼く。

 どうなってんだ、オレの、体。

 ――――……一瞬、そうも思うけど。
 でもそれはほんとに一瞬で。
 信じられない気持ち良さに、またすぐ何も考えられなくなる。


「――――……はー。ほんと……かわいーよなあ……」

 甘えてるみたい。
 今日のルカの、口調。

 さっきまでヤキモチなのか、よくわかんない事で怒ってるみたいな事言ってたくせに。

「……ソラ――――……好きだよ」
「……え…… あっ…… っ!……」 
 

 ――――……不意打ち。
 好きだよ、なんて…… こんな風に、言われた事、あったっけ……?


「……あ、あ……っ……ん、ン……っ」


 奥まで入れられたまま腰を押し付けられて、中、深く抉られて。

「ソラ、かわいい」

 ルカの肩にしがみついて、耐えてたのに、耳元で囁かれて、中に舌を入れられたら。もう駄目で。


「……っあ……!」

 ぐちゅ、と湿った音に脳が溶かされた瞬間、奥を突かれて。
 触られないまま、達してしまった。――――……向かい合って密着してるルカの腹筋にも、かかってしまって。

「あ、ご、め……」
「……謝んな」

 くす、と笑ったルカに、深くキスされる。
 達したばかりなのに、またそのまま刺激されると、ぴく、と震える。



「――――……っは……可愛い……ソラ」

 ルカの手が、震えたそれにかかって、握られて。
 もう気が、遠くなる。



 もう絶対、ルカ、酔ってる……。
 甘すぎて――――…… 無理。







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