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第2章
「可愛い気が」
しおりを挟む「ルカ……」
「んー?」
「……眠くないの?」
「なんか変に興奮してたからか――――……目は冴えてる」
変に興奮……。
――――……まあ確かに。
ものすごい、変に興奮、してたなぁ……。
「ソラは寝れるなら寝た方がいいぞ」
「――――……オレも、眠くない」
「ならこうしてようぜ。この体勢、なんかいい」
ルカに完全に背中預けて、抱き締められて。かかってた布団を、上まで引き上げてる。
つまり、後ろはルカに包まれてて、前は、布団に包まれてて。
「うん。――――……オレもこれ、なんかいいかも……」
あったかいのと。
――――……なんかものすごい、安心感。
ルカが少し笑う気配。
ふとすぐ近くにあるルカの顔を振り返ると。
ちゅ、と頬にキスされる。
「――――……あんまり可愛いと、押し倒すから、気をつけろよな」
そんなこと言いながら、するすると首筋から胸へと撫でられて。
少しぞくりと震える。
てか今のの何が、「あんまり可愛い」んだろう。
よくわかんない。……ていうか。
「……まだできるの?」
「さあ。――――……多分できるんじゃねえかな」
「ルカには薬とか、必要ないね……」
ちょっぴり怯えながら、そう言うと。
ルカはおかしそうに笑った。
「お前にするなら、必要ないかもな」
「――――……」
そうですか……。
もう何も答える気にならず、ルカに埋まっていると。
あ、と思い出した。
「ルカ?」
「ん?」
「オレがどの花に入ってるか、何で分かったの? 外から見て、膨らんでたとか??」
「ああ。――――……全然外からじゃ分からなかった。うようよ居たし」
「じゃあどうやって??」
「ミウがお前が飛んでった方にフワフワしてたんだよ、ちょうど、お前が吸い込まれた辺りで。 だから、ソラどこに居る?て聞いてみた」
「うん」
「そしたら、ミウが、一つの上に、飛び乗って。それでオレ、その花にだけ結界の魔法を張って、とりあえず、それ以外の花の、茎っつうか、足の部分を、リアの炎と風合わせてなぎ倒して――――…… でお前のとこに飛んでって、上部分を斬って、開いた」
「あー、なるほど……」
「なるほどって何だよ?」
「中で、色々思ってたんだ。 ルカがミウを呼ぶ声がして、その後なんか揺れて、それからなんか光って。少し熱い気がして――――……それから、上が開いて、風がすくいあげてくれた。今のルカの言葉で、全部、すごい納得」
「へえ、結構起こった事、正確に伝わってたんだな」
クックッと、ルカが笑う。
ルカが揺れるのが、なんか、背中から、全部、体に伝わってくる。
「……うん。伝わってた」
ルカが、焦ったみたいに声出してるのも。
助けられた時。――――……めちゃくちゃきつく、抱き締めてくれたのも。
「ルカ」
「ん?」
「――――……オレ、今、すごく疲れてて」
「ん。だろうな」
「……だからもう、今は、されたくないんだけど……」
「さすがにするつもりねえけど?」
んだよ? と、ルカが少しオレを覗き込もうと顔を傾けてくる。
くる、と向きを変えて、ルカと向かい合わせになってみた。
胸板にちょっと手をついて、そのまま、すっぽりはまる。
「――――……なに、ソラ」
ルカが、頭の上で、そう聞いてくる。
「……こっちでもいい?」
「――――……」
胸板、気持ちいい。
なんか固くて。熱くて。弾力あって。
……とか、変態か、オレ。
でもなんか。
すごい、安心、する。
「――――……これで、すんなって、言うの、お前」
ルカの声が、ちょっと、ため息まじり。
「うん。言う……だって疲れてるし……」
「……拷問みてえだけど」
そんな言葉に、ルカを見上げると。
ふてくされてるみたいで、少し……ちょっと。
……ほんの少しだけ、可愛い。気がする。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
後書き。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
なんでルカ書くのが好きか。
自信のある、自由なキャラだから
好きなのかなーと。
迷いが無くて、書くの楽(∩´∀`)∩
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