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第1章
「キスからの」※
しおりを挟むすっぽり抱き込まれて、深くキスされる。
オレの舌を自分の口の中に引き込んで、吸って、甘く噛む。
「ん、ふっ……」
なんか、ルカのキス、ほんとに、ヤバい。
嘘みたいに、気持ちよくて。
昨日散々されたから、もう、抵抗する気も起きなくて、ヤバい。
「……つか、まっず――――……」
舌を外したルカが、クッと喉の奥で笑いながら、顔をしかめた。
オレのキスがまずいみたいで、なんかすごく嫌な感じ……くそー。
「ほんと、良く飲んだな……?」
唇を親指でなぞられて、恨めし気に睨んでしまう。
「……ッリアの、好意とか、言うから……っ」
「……お人好しだなーお前。 すぐ悪い奴に騙されるんじゃないか?」
……くっ。
オレをさっき、だましたの、ルカだかんね!!
……っ悪い奴、ルカじゃん!!
オレの視線に、クックッ、と笑いながら。
手を伸ばして、水を取り、オレの口に当てた。
「口の中のそれ、飲み込んじまえよ」
「……」
コップを受け取って、水を口に入れて少し含んでから、そのまま飲み込む。
上を向いて、喉に張り付いてるっぽいのも、一緒に流すように、2回、飲み込んだ。
「少しは流れたか?」
コップを受け取って、ルカがまたトレイに戻した。
そのまま、またオレの唇を塞いで、口内を舐める。
「……っんン、ぅ……」
「まだ味する――――…… リア、やばいな……」
喉の奥で笑いながら、唇が触れたまま、囁く。
でももう唇は外されなくて、そのまま、舌が激しく絡む。
何か、オレ。
……キスに、抵抗が無い。よく考えたら、何で男のキスをこんなにすんなり受けてるんだろうって、思うんだけど。
もうなんか、昨日が衝撃的すぎたせいで、キス位、自然に受けれるようになってしまってるんだとしか、思えない。
「……ん、ん――――……」
舌が絡んで、あわさった唾液を、こく、と飲み込むと。
ルカの手が、今、飲み込んだ音を立てた、喉に触れて、するりと、撫ぜた。
「……んん……?」
「――――……ソラ……」
名を呼ばれて。 ぽす、と枕に背を沈められた。
「え」
そう漏らして、ルカを見上げるけど。
オレの上に覆いかぶさってきたルカに、顎を捕られて、また深くキスされる。
「……んっ……」
息がまともにできなくて。どんどん、吐く息が熱くなって。
体が、熱くなって。頭が、真っ白になっていって。
舌を噛まれて、びく、と体が震えてしまった。
ルカの手が、服の裾から中に入って。
脇腹を撫でながら上に滑って、乳首を擦りながら胸を撫でた。
「ん、ンっ」
堪え切れなくて、声が漏れて。
――――……これ、は、まさか…… まさか。
このまま、する、とか……ないよね??
キスを外されて。ルカの舌が、首筋を舐めて、耳に入った。
「ひ、ぁ……っ」
ぞく、として。きつく瞳を閉じる。
その間に、ルカの手は、体中を滑る。
「……っんっ……ん、ぁ……」
……あれれ?
「……っ……んんっ」
オレ自身に絡むルカの指に、焦る。
「……や……っ……待って……っ」
「――――……何、待つんだ?」
「……っなんか……また、飲ませ、た?」
「――――……リアのマズイあれしか、飲んでねえだろ?」
「……」
「何で?」
……何でって。
…………気持ちよさが……昨日薬を飲んでた時と、変わらないから。
何か飲ませたのかなって、思ったんだけど――――……。
あれ? オレ、飲んでないの? あれ??
そう思って、プチパニックを起こしていたら。
目の前の男は、ニヤッと笑った。
「気持ちいいからか?」
「……っだって――――…… 昨日は、薬、飲んだから、だって……」
ルカは、くす、と笑うと。
オレに絡めた指を、激しく動かした。
「……あ、っ…………っっっ」
「薬の効果は、しばらくしたら切れてたはずだから。――――……昨日、その後気持ちよかったのは、ただそのまんま、お前が感じてただけ」
「…………っ……薬の、せいって、言ったじゃん……」
「ん?」
「どんな、に、気持ち良くても、薬のせいだからって……あ……っ」
「ああ、始めてからしばらくの間はな」
言いながら、乳首に優しく噛みつく。
「……っっんっ…」
容易くルカの手で、達してしまった。
「――――……薬切れてても、ずっと気持ちよかったろ?」
「…………っ」
「だから、今からも、そうなるから、安心しろよ」
くす、と笑ったルカは。
昨日とは違う小瓶を取り出して。オイルっぽいものをオレの後ろに、垂らした。
「……っ……んん、ぁ……や……」
「これも――――……そんな効果のない、ただの潤滑油だからな」
ルカはそう言うけど――――…… 中に入った指に、ぞわぞわが耐えられない。
しばらく慣らされた後。一気に、押し入ってきた。
「……っあ…!! …はっ……」
喘ぐしかない唇を、また深く塞がれる。
「んん――――……ん、う……っ」
……朝――――……ていうか昼らしいけど。
目が覚めて――――……餌付けされて。
変なジュース飲まされて。
昨日の薬が途中で切れてたとか、そんな大事な事を今聞かされて。
羞恥で死にそうなのに。
また、簡単にイかされて、ルカのを、突っ込まれて。
――――……オレの喘ぐ声が……恥ずかしい位、甘えてるみたいで。
ていうか。
気持ち、良くて。
昨日、散々やられて、もう、オレの善がるとこなんて、完全に分かってる、責め方。
なんかまた。
意識を飛ばすまで。ルカに、抱かれることになってしまった……。
信じられない……。
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