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第1章

「夢なんだから大丈夫」※

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「中入れるぞ」

「あ、あの――――……オレ、初めてだから……加減、してほしいんだけど……」

「知ってる」
「え?」

「反応良いけど、いちいち何されんのかびくついてるし。 初めてかそーじゃねえか位、分かる」
「……っ」

「つか、連れてくる時点で、絶対初めてだと思ったし」

「…………」

「そういう欲、薄そう。 男っぽくねえよな、お前」

「――――……っっ」


 好き勝手言われてますけど、オレだって人並みに女の子との経験はあるからねっっ!

 ほんと、なんか、失礼……っっ。


「初めてだろうけど。気持ちよくしてやるから大丈夫。加減なんかしねえけど」

「……………ッ」


 脚の間に入ってきたルカは、笑いながらそう言って。
 それから、また、オレの唇を塞いで、奥まで舌を入れてくる。


 ――――……経験はあるけど、こんな、奪いつくすようなキスは、した事ない。

 つか。……激しすぎ、なんだよ。全部……。


 頑張って堪えてた、「中をどうにかして欲しい」っていう、とんでもない、未知の欲望が、キスされてると、急激に高まってくる。

 指がまた中に入って。さっきからずっと、疼いてた中が、その指を勝手に締め付ける。



「すげえ熱くなってンな、お前ん中――――……」

「……っっ」


「もう全然いけるだろ」

「…………っっっ」



 どんだけ効き目のある薬なのか、分かんないけど。

 準備はもう、いい気がする。


 指を増やされても、激しくされても、痛みが、無い。

 しかも、オレ的にも、中、すごく疼いてて。



 …………でも、それは、体だけの話で。

 さっき割り切ったつもりが、いよいよとなると、めちゃくちゃ焦る。



  ゆ……夢だ。

  ここは、夢だし。

  夢でしかありえないんだから、夢ってことは、意識ってことだし、てことは、オレの体は、今はなんとなくここに有る感じはするけど、あくまで夢だから、男と、そういう事しちゃったとしても、向こうに帰ったら、それはただの夢の記憶で、体は無傷。

 うん、そうだ、きっとそうだ。

 だから、大丈夫。 帰ったら、忘れよう。


 それより、帰れるまではここで生き抜いた方が良いだろうから、オレはオレで、この変態勇者を利用するんだ。


 今、薬で、すごく気持ちいいし、きっと、大丈夫――――……。



「ソラ」

 いつ入れられてもいいように心の準備を必死でしていたオレは、ルカに、クッと笑われた。



「何おもしれえ顔してんだ」

「…………っ心の準備だよっっ」

 言うと、ますます笑う。



「足もっと開け」

 ぐい、と開かれて。そこにあてがわれる。

 かと思ったら。すぐに押し入れられた。



「……っ――――……っ!!」



 心の準備なんて、無駄だった。



 あまりに、熱い衝撃に、涙が零れ落ちた。

 声も出せなくて。


 少し引き抜かれて。ゆっくり、ゆっくりと、また奥まで、突き上げられた。

 びりびり、と電気が走ったみたいな、快感に襲われて。


「……っんっ  あ、ぁっ……っ!」


 今度は、声が、漏れた。

 何度も何度も、ゆっくりと、奥まで。抜いては突かれて。

 気持ち良すぎて、頭が白くなる。



「……ソラ」

 ゆっくり突き上げられながら、深くキスされる。




 これ、ダメだ。
 快感が強烈すぎて。


 ついてけない。



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