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第1章
「むしろ、やめて」※
しおりを挟む「――――……や……あ……っ」
「ソラ」
口づけられて。
ルカの舌が、オレの舌に絡んで、めちゃくちゃ吸われる。
「ん……は……やだ、こわ、い……」
「……怖い?」
「……っ……なんか、体……おかし……っ」
「――――……ふーん」
人が泣いてるのに、呑気な声で言って、笑う。
もはや勇者じゃなくて、オレにとっては、悪魔だ。
「……っ……あっ……や……あ、あ………」
奥まで指が入って、中を慣らす。
なんか、塗られたものが、熱くて。
さっきの甘いのを飲まされた直後から頭が、クラクラしてるし。
体に少し触られるだけで、ゾクゾクする。
「……ちょっと感じすぎだな……」
ち、と舌打ち。
「やっぱ、薬なんか使うもんじゃねえよな」
ぐい、と抱き締められて、キスされる。
「大丈夫――――……気持ちいいことしか、しねえよ」
「……っ」
「怖くねえから」
よしよし、と後頭部を撫でられる。
何この人。
こんな時だけ、少しだけ、優しいのか。
ひどいことされてるのに、一瞬絆されそうになってしまう。
「……るか……」
「――――……うん?」
「……っ……どうし、たら――――……からだ……変で……」
「――――……」
ふ、と笑われて。
背に手を当てられて、抱き締められて。
奥に差し込まれた指が、快感を無理やり引き出すように、動かされる。
「…あ、……ぃやっ……」
ぎゅう、とルカにしがみついてしまう。
ふ、と笑われた。
「怖がるなよ――――……素直に感じてれば、可愛がってやるし」
「…………っ」
「お前、今、そういう薬、飲んだし、下にも埋め込んだし。どんだけ乱れても、お前のせいじゃねえから」
「…………っふ……」
「とりあえず今は、全部薬のせいにしていいぜ?」
「……っ」
何だか素直に、頷いてしまう。
そうなんだ。変になっても、オレのせいじゃ、ないんだ。
そっか。
「――――……出すと少し楽になるから……イかせてやるよ」
「……っ」
もう、やだ。
こんな続けてとか、無理。
抵抗虚しく、オレの背を容易く枕に沈めさせる。
ルカは、オレの足を肩に乗せ、腰を大きな手で、掴んで固定した。
「や、なに――――……」
言った瞬間。
さっきからずっと感じ続けてるそれを、熱い口内が包んだ。
――――……包んだなんて、なまやさしいものじゃない。
熱くて、痛い位の、感覚に襲われて。
激しく熱いものに、吸われて、擦られて、あっという間に昇りつめてしまったのに。それをごく、と飲み干したルカは、もう一度同じように、口と手を使って責め続ける。
「いや、やだ……っや、あ…っ あああっ……」
……こんなの、怖い……。何これ、感覚、が……強すぎる……。
「……やめ……たすけ、て――――……っ」
聞くに耐えない濡れた音が響いて、ぐり、と先端を硬い舌で刺激されて。
「ひあ…!」
もう出してしまいたいのに、今度は、根本をきつく押さえられてて、出せない。
ルカの肩に乗せられた自分の足が、ガクガクと震えているのが分かる。
も、耐えられない、無理――――……こんなの……。
「……っん、ぅっ……は――――……っ」
ルカの指が、また後ろに触れて、押し込まれた。
多分、さっきは1本で、今は、指、増やされている。
圧迫感が、さっきと、違う。
「……んん、あ……っ……あ、あ、んンっ…っ」
「気持ちいいだろ」
クッと笑って、言いながら、後ろの指をぐり、と中で回して。
「……っっ……」
そんなとこで、気持ちイイなんて。
絶対嘘だ。
そんな訳、ないのに。
――――……あ、夢だから? 夢だから、なんでもありなのか?
……つか、まじ、何て夢だ。
こんな、でっかい、怖いイケメンに襲われて、気持ち良くて泣いてるなんて。
指を抜かれて、ぞく、とした感覚に震える。
「……っ」
中が、物足りないなんて。嘘、だ。 嫌だ。
「――――……ここ、入れて欲しいか?」
「……っ」
指で、また触れられる。
「吸い付いてくる。――――……欲しいだろ?」
「…………っっ」
やだ。 頷きたくない。
でも。ゆっくりと指を中に入れられると。オレのそこは、意思とは関係なく、ルカの指を締め付ける。
そうして、オレを組み敷いてる、目力半端ないイケメンと目が合うと。
胸が、きゅん、と疼く。
何これ。
薬って。 感情まで、支配すんの?
……怖い……。
もはや半泣きで、視線を逸らすと、顎を掴まれて、また真正面から見つめ合わされる。
「ソラ。もう一度、ちゃんと言えよ」
「――――……なに、を……?」
「オレのモノに、なるって。言ったら――――……死ぬほど、気持ちよくしてやるよ」
「……っ」
むしろ、要らない。やめて。
死ぬほどとか、怖すぎる。
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