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第1章
「オレのモノって、そういうこと?」 2 ※
しおりを挟む「や、だ……っ」
頭、ついていかない。
オレ、男だし。
ていうか、何で、こんな事に。
どうしてゲームの世界で、どうして、こんな事に。
これからどうして良いのかも分かんないし。
ていうか――――……今、ルカの、腕の中で、オレ、どうしたら、いいのか。
「……ふっ……ぅっ……あ……んっ……」
激しくキスされながら、 体、まさぐられる。
嫌、なのに、頭、真っ白になる位、気持ち、良い。
さっきの、甘い薬のせい、だと思うんだけど。
――――……でも、ものすごく、巧みな、愛撫と、キスのせい、だとも、思ってしまう。
勇者って……っ!
……っっっ童貞じゃないのか。
いつの間に、そんなこと、してたんだよっっ!
もうなんか、もう。
どう考えたって、慣れてるとしか、思え、ない……っ。
気付いたら、知らない間に、どんどん、服、はだけてるし。
「……んんぅっ……っあっ…」
達して、しまった。 的確すぎる、手の動きが、ヤバい。
「いっ、やだ――――……っ」
「……ソラ」
達したばかりのそれを、ルカがまた擦る。
耳に舌が入ってきて、びくん、と体が大きく震えた。
「……あっ……」
こんな刺激、強すぎるの、怖い。
涙が、ボロボロ零れていく。
「ん、あっ……あっ……」
嫌なのに、また達して。悲鳴を上げそうになった唇をまた、深く塞がれる。
しばらくして、すこしだけキスが解かれて。
顔に添えられた手に、ぐい、と涙を拭われた。
「舌出して……絡めろ」
「……っ……ん……っ」
恐る恐る、舌を触れさせる。
「もっと」
「……ん、ん……」
絡められて、吸われて、噛まれて。舌が、触れてるだけで、感じる。
こんなキス――――……した事なくて。
「……ん、ふっ……」
「……抱き付いてろ」
またキスされて。深く深く、奪われる。 シーツをただ握り締めていた指を、言われるままに動かして。
その肩に、触れた。
固い、筋肉質な、肌。 こんなのに、抱き付く日が、来るなんて。
でももう、縋るしかなくて、腕を、回したら。
「っん、ぅ……っ」
更に深くキスされて、思考、全て奪われる。
抵抗できない位、気持ち良すぎて。
また涙が浮かんだ。
ルカが手を伸ばして、枕元から、さっきの小瓶を持った。
いつの間にか下半身は全部脱がされてて。脚を開かされた。
「――――……っ……!」
小瓶に入ってた液体は、後ろに垂らされた。何で何の、躊躇いも、ないんだ。
ルカの指にもたっぷり付けて、それがオレの中にゆっくりと挿しこまれた。
「……ん、あっ……い、や……やだ……っ」
「大丈夫だから、。力抜いてろ」
「……や……い、や……」
「大丈夫だ」
しつこいくらいに唇を塞がれて、おかしい位丁寧に、中を動く指に、どうしようもない快感が、沸きあがってくる。
薬が垂らされたところが、熱すぎて。
中が疼いて疼いて、どうしようもなくて。
そこを擦られると、喘ぎが、零れる。
「…………っ……あっ……」
ぞわぞわした感覚に襲われて、ぎゅ、と目を閉じる。
「や、待っ……――――……なん、で……」
「――――……」
「オレ、おと、こ……っ」
「は。今更」
ルカが、クッと笑い出す。
「……お前の世界、男同士はしねえのか?」
「――――……」
絶対しないかと言われたら……する人もいるだろうけど。それは、今は言いたくない。
頷くと、ルカはふーん、と言った。
「何にしても、お前はもう、オレのモノなんだから――――……諦めな」
くっ、と笑う。
壮絶に、肉食獣、みたいな。雄っぽい、顔をして、オレを、見つめる。
何で。
オレを、自分のにしたいのかとか。
何でオレに、欲情、するのかとか。
全然、分からない。
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