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第1章
「ルカのものになる?」
しおりを挟む「違う世界とか、言ってる事が怪しいから放置もできねえし。現れ方から言っても、その変わった服からも、全部が嘘だとも思えねえし。 もしそれが本当だとしても、オレと移動してれば、いつか帰る方法もあるかもしんねえだろ?」
「――――……」
まあ。
……確かに。
「オレんとこには色んな情報が集まってくるし。良い考えだろ? ――――……それに、お前のせいで、魔王逃がしたんだし。魔王を倒すまで、この鬱憤晴らし、付き合えよ」
最後の方の、まだ、オレ的にはちょっと納得いかないセリフの時。
他の3人が、妙な感じで笑ったり、変な息を付いたり。何か雰囲気がおかしかった。
……何だろ?
3人に目をむけると。リアは、あーあ、という顔をして苦笑いしてるし。
ゴウはなんか、へー、と面白そうにニヤニヤしてるし。
キースは、ため息をつきながら立ち上がって、店の人に何かを頼みに行ってしまった。
「それとも、何も分かんねえこの地に置いてってもいいけど 1人になるの、あんまり得策じゃねえだろ?」
「――――……」
何も分からない訳じゃない。多分、ルカが知っている事は、大体オレも知ってる。
この世界の、隅から隅まで冒険済みだし、結構、どんな町がどこにあるかも分かる。
部外者でも町の一員にしてもらえそうな、結構大きくて、安全な街があるのも分かってる。……まあゲームの世界なら、だけど。……でもきっとそうだろうなと思うし。
でも、色々知識としては分かってるけど、オレには移動手段がないし、しかも町から町の間には魔物が出る。
魔王を倒せず逃がしてしまったから、当然魔物も、出てくるだろうし。
――――……ダメだ、やっぱり、1人で生きていける気が、全然しない。
もしかしたら、すぐ帰れるかもだけど。
もし万が一、しばらくここに居るとしたら、この人と居るのが、一番安全なのでは。
だって、勇者だもん。
かなり、性格に難があって、どう見ても優しくはなさそうだし、
魔物とかいたぶって殺すし、そのセリフがカッコイイとか、ゾクゾクするとか、変なファンが大勢居たけど、オレは全然好みじゃなかったけど。
そもそも、いつものRPGなら1回クリアした後、2巡目を絶対やるのに、この勇者が微妙で、やめようかどうしようかと迷っていた位、この勇者が、あまりにイマイチだったけれど……。
あ、脱線したけど……。
とにかく、曲がりなりにも、勇者だ。
この世界で、この人の側に居る位、安全な場所は、無いのかもしれない。
魔王を倒しに行く時とかは、さすがに置いていってもらえば。
普段出てくる魔物に、勇者がやられるなんてありえないし。
「……お願いします」
色々考えた末、そう言った。
「よし、オッケイ。じゃあ、お前、オレのモノな」
「……」
オレのモノ、とか。
……言い方は、気に食わないけど――――……。
「うん」
頷いた瞬間。
ふわ、と体が浮いた。
「え?」
抱え上げられた事に気付いて、唖然とする。
オレ、大体標準サイズ。
170センチ。58キロ。ちょっと細いけど、60キロ弱あるのに、
――――……軽々と抱き上げられるって一体…っっ。
◇ ◇ ◇ ◇
次のページから
背後注意です(^^)。
この作品を書いた経緯。お暇でしたら、読んでやってください(^▽^)/
↓↓
アルファポリスで異世界っぽいタイトルが並んでるのを見ていたら、書きたくなって考えた話なんですが…
そもそも異世界物、読んだことがなくて(;^ω^) ↑ タイトル見てたら、勇者、書きたい、て思ったのが最初(笑)
タグをつける時に、「異世界転生」と「異世界転移」って選べたんですが、転生ってことは、現実で死んでて、赤ちゃんから生まれ変わるってこと? 転移っていうのは、そのまま移動ってこと? だったら私が今書いてるのは転移?
……でも分からん。だめだ、「異世界」だけにしておこっ(^▽^)と決めました。
何も分からず、書いております。
私が大好きだったRPGの世界に、主人公が入っちゃって戸惑う所から書けばいっか! 優しい勇者じゃ守られて終わりじゃん、つまんない!と思って、ドS設定で、書き始めました。
……これでいいのかな?(笑)
私が書いてるこの話が、王道を行ってるのか、全然違う道を行ってるのかすら、謎ですが、今更他の方のを読んで、似ちゃうのも嫌なので、読みません(;'∀')。
この先進むにつれ、読んでくださってる方が、楽しんでくださるといいな♡
毎度言ってますが、
楽しんでいだたけてたら、いつかお暇な時にでも、感想聞かせてくださいませね♡
異世界物に詳しい方いたら、王道なのか、外れすぎてるのかも、さらっと教えて頂けるといいな(笑。 それを聞いても、もうこの先話は変わらないのですが💦
ではでは♡ また次回♡ 2021/8/3 悠里♡
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