【チェンジ!】本編完結 -双子の弟の体で、幼馴染に抱かれるとか意味分かんない-

悠里

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第5話 ※

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 ……抑えていた気持ちが、突然膨れ上がって。
 動けない。


 ぬるぬるしたものに濡れた涼真の指が、後ろを慣らし始める。
 痛くない。気持ちいい。

 それ位――――二人は、そういうことをしてたんだ。


「……っ」

 気持ち良いほど、なんだか胸の奥が痛い。
 涙が、滲んでくる。


「――――入れるぞ?」

 涼真の声がして。
 脚を上げられて。

「――――あっ……ぅ」

 中に入ってすら、痛くない。
 ぞくぞくした快感。

 男なのに。翼の体、男なのに。
 こんなことして、こんな風に気持ちイイしかない、とか。

 ――――どんだけ……シてんだよ、馬鹿。


「……っぁ……! ぅ、んっ……っふっ……」
「………っ」

 慣れてるから、痛くないんだろうけど。
 ……もう分からない。オレが、中を突かれる感覚は、初めて受けたものなのに。
 中を擦られて突かれる度に襲う訳の分からない快感が、全部を支配する。


「りょ、ま……っ……りょう、ま……!」

 縋るものが欲しくて、ぎゅ、と抱き付いたら、汗ばんだ涼真の体が、熱くなった気がした。


「――――翔……」

 ……え? 


「……翔」

 え。 ちょっと、待って。
 ――――ばれた? え? 何で?


「りょう、ま……っっんっ……っ」

 その瞬間、激しく、唇が塞がれた。 
 舌が絡めとられて、喘ぎが漏れる。

「ふ……っん、ん……」

 初めてなのに、こんなに、気持ちいいのは……涼真と翼が、こういうこと何度もしてて……翼の体が、慣れてるせいで…………。


「翔……」

 分かんない。
 さっきまで、翼って言ってたのに。

 間違えて呼んでる?

 ……でも、もう長い事、オレの名を呼んでない涼真が、間違えてオレを呼ぶはずが無い。
 何で、翔って、言うんだ……?

「……りょうま――――……あ……!」

 激しい動きと、溶けそうな熱いキスに翻弄されて、翼の体が、達したのが分かって。
 はあ、と息を整えようとしてるのに、再び覆いかぶさられた。

「……ごめん、続ける」
「……っ………あっ……んんっ」

 さっきよりも深く、突き上げられる。
 激しすぎて。 懸命に耐えるけれど、無理で。噛みしめる唇の間から、声が上がる。


「……翔…………」

 囁かれて、キス、される。

「りょうま……ぁ……」

 名を呼ぶと。
 切なくて、涙が零れる。

 激しい、嵐みたいな。
 翻弄されまくる時間が――――長く、続いた。







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