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ずっとそばに
「おかしい」*奏斗 ※
しおりを挟むそれから、写真を撮るとか撮らないとか、しばらくやりとりした。とりあえず二号の撮影だけになって、そのふざけた感じのまま寝る準備をして、寝室に向かった。
何となくそんな雰囲気だったし、昨日と同じで、ただ寝るだけかなと思ったのに。
寝室に入ってベッドに腰かけると、四ノ宮に、ゆっくり押し倒されそうになった。
するのが当たり前じゃないし、むしろ、しちゃだめなんじゃないかと、思ってるくらいだし。ていうか、そもそも、オレは自分ちで寝ればいいと、そこから思うし。
オレは今日したくないから、してくれなくていいよ、と言ったら、今日はオレがしたいから付き合って、と言われた。何て答えるべきなんだろう。と、本気で迷った。
四ノ宮は、前は、オレが誰かのところに行きたくなるならするって言ってた。それだって、意味が分かんないけど。最初は、危ないからってずっと。心配して言ってた気がする。
……なんか、だんだん変わってきて。
四ノ宮がしたいから、って。……最初言ってたのと、全然違う。
戸惑いまくっている間に、キスされて。
……キスされたら。もう。抗うことが出来なくて。
丁寧に。……もう嫌だって位、めちゃくちゃ解されて気持ちよくさせられてから、四ノ宮を受け入れた。
「……っンん、ん……ぁ……っ」
なんか……。
本当に、まずい気がする。
「……っあ、ン…………ぁ……!」
気持ちよすぎて、訳が分からなくなるなんて。
頭まっしろで、そのままどこかいっちゃいそうで。耐えられなくて、泣く、なんて。
……今まで無かったのに。
体の中の感覚に、耐えられなくなって、仰け反ったら、その唇を深く塞がれた。舌が挿し込まれて、オレの舌を絡めとる。思うままキスされて、上顎をなぞられて、ブル、と震える。
「……っ……っん ……あ!……」
知らずに締めたそこを深く突かれて、逃げてしまいたくなる。でも、めちゃくちゃキスされたまま抱き締められてるので、全然動けず、上に逃げることもできなくて。
強い快感に、頭が真っ白になる。
「……奏斗」
耳元で囁かれて、首筋に舌が触れる。
ぞく、と震えて、四ノ宮を締め付けると、なんだかより快感が走って、唇をかみしめる。
「……声、出してて」
すぐに唇に舌が触れてきて、自然と開いてしまった口に、四ノ宮の舌が入ってくる。
「……ふ……っんん……ン、ぅ……」
上も下も、四ノ宮でいっぱいに塞がれてる気がして。息もまともにできなくて、四ノ宮の為すがまま。ただただ、浮いてるみたいな感覚に支配される。
おかしい。こんなの。
「……んん、あ……ッ」
「……声、かわいい」
笑いを含んだ、でも、今は、すごく熱を孕んだ瞳で見つめられて、体の奥の方が、疼く。
……こんなの、絶対、おかしい。
「奏斗」
「……っぁ……」
「――――……きもちいい?」
「……ッ……ん、ふ……っ」
そんな風に聞かれて。
……素直に気持ちいい、なんてすぐ言えるほど、まだ、トんではない、けど。
「……の、みや……っ」
その首にぎゅ、としがみついた。
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