【初恋よりも甘い恋なんて】本編完結・番外編中💖

悠里

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ずっとそばに

番外編【耳かきの日】

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Twitter(@yuuri_likes)であげたSSです。


画像でアップしますけど、見にくい方がいるのかもしれないので、文章も載せておきますね♡




◇ ◇ ◇ ◇

「あはは、面白い―」
「んー?」

 テレビを見てたら、今日は何の日か話してた。

「今日ね、三月三日で、みみかきの日なんだってさ。四ノ宮知ってた?」
「知らない。ぁ、奏斗、やってあげようか?」

 言いながら、四ノ宮が耳かきを出しに行って、床にあぐらをかいた。

「え? 耳かき? いいよ、やんなくて」
「いいから、奏斗、ほらおいで」
「……んー……」

 なんか嫌な予感のまま膝枕をされてしまう。なんでオレいつも言うままなんだろ……。

「じっとしててね」
「…………っ」

 なんか、すでに、めちゃくちゃくすぐったいんだけど……っっ

「しのみや、もう、いい……」
「動いたら危ないよ」
「……っっ」

 ものすごく優しく、さわさわ触れられてるし。無理無理無理……。

「……や、」

 ぴく、と震えると、四ノ宮がクスクス笑いながら、オレの頬に触れていた手を、するりと首筋に這わせた。

「ひゃ……」
「ほらほら、じっとしてなね……?」

 耳の中に耳かき入ってるから動けないし、なのに、耳の裏とか、首筋に指が……。

「……んん」

 なんか変な声でた。わーん、もーやめてー。ぎゅっと目をつむると、クスクス笑いながら四ノ宮が耳かきを外した。

「あんま取れないね?」
「オレたまに自分でやってるし……っっ」

 ああ、もうなんかぞわぞわする! ぞくぞくっていうか……ああもう最悪!
 手で、耳をこしこし擦って、その感覚を消していると、その手を押さえられた。

「え」

 引き寄せられて、四ノ宮の唇が耳に近づいてきて。ふ、と息を吹きかけられた。

「ひゃ……っ!!」

 めちゃくちゃびくついて、変な声が漏れると。四ノ宮はびっくりしたみたいにオレを見てから、クスクス笑った。

「はは。かわいーね、奏斗」

 言いながら頬にキスしてくる四ノ宮を引っぺがす。

「もうお前きらい!! 帰る!!」

 家に帰ろうと立ち上がると、腕を取られて、すぽ、と抱き締められた。

「……っっ」
「帰んないで、もう遊ばないから」
「……っっ」
「カフェオレ入れてあげるから。ね?」
「…………っ」

「甘い奴がいい?」
「……うん」

 カフェオレ飲みたさで頷くと、クスッと笑って四ノ宮が離れてく。
 
 ぞわぞわした耳を、手でゴシゴシしながら、ふーと息をついた。






◇ ◇ ◇ ◇

2023/3/3 みみの日&みみかきの日&ひなまつり&優月の誕生日(*´艸`*)♡
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