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番外編。【クリスマス🎄ミニ小説】2/3

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 オレのムカムカなど、全く関係なく。……まあ当然だが。
 ビンゴ大会は大盛況で終わって、先輩と青木さんはそのままのカッコでステージから下りてきた。

 何となく、2人がこっちの方に来たのは、酔っ払いの部長や課長たちが、こっち来いと声をかけたから。オレはたまたまそこで話していたので、一緒に迎える事になってしまった。

「2人共似合うなあ。青木もだけど――――……渡瀬は、なんかヤバいな」
「ヤバいって何ですか?」
「似合いすぎて」

 酔っ払いおじさん達が、ニヤニヤしながら、先輩に言う。

 別に肌を出してる訳ではない。長袖長ズボンで、サンタ帽子をかぶってるだけなんど。

 つか、もともと綺麗なんだからさ。
 ……目立つっつーの。

 何だか楽しい雰囲気なので文句は言いたくないし。でも同調して笑う気にもなれなかったので、オレはそこを離れた。料理や酒が並んでるテーブルに近付いて、酒を選んでいると。
 先輩が後から来て、オレの隣に並んだ。

「三上、喉乾いた。何か飲みたい」
「お疲れさまです……何飲みますか?」

「んー。ワインが良いかな」

 無言で注いで、はい、と渡すと。


「……なんか三上、機嫌悪い?」

 先輩が、グラスで飲みながら、オレを見上げてくる。
 まわりに誰も居ない事を確認してから、先輩は少しため息。

「お前喜ぶかと思って、内緒にしたのに。……やっぱ、似合わねえ?」
「――――……」

 ……似合わない訳ねえじゃん。
 今まで見てきたサンタの中で一番可愛いけど。


 ……そういう問題じゃないし。


「オレだけの前でするなら、喜びますけど」
「――――……は??」

 何だかめちゃくちゃ複雑そうな顔をして、先輩はオレを見てくる。
 少しして、何それ……と困った顔。少し赤くなる。

 だめだこれ。無理。


「先輩、ちょっと来てくれますか」
「――――……何で。どこに?」

「2人になりたいから。一階下の奥のトイレ。10分でいいですから」

 先輩の質問に、短く答えると。
 先輩は一瞬、ちょっと困った顔をしたけど。時計を見て。


「10分位抜けてもまだ平気か……いいよ」

 と。言ってくれて。
 一緒に、こっそりと、食堂を出てくれた。


 食堂を出ると、廊下は薄暗いし、静か。
 中の騒がしいのが嘘みたい。


 ……楽しいクリスマス会、頑張ってサンタやってたのに、オレ、機嫌悪くて。 しかもさっきの感じだと、オレが喜ぶと思って内緒にしてたみたいだし。
 つか……どういう意味で喜ぶと思ったんだろう。まあどういう意味だって、きっとオレが楽しむと、思ってくれて、サプライズにしてくれたって事なんだろうけど。……オレの事、ちょっとは考えてくれてるみたいなのも、ちょっと嬉しいけど。

 ……でも、なんか、一人占めして、誰にも見せたくなかった、とか思ってしまうし。
 それで機嫌悪いとか。最悪だな、オレ。

 …………と、静けさに何だか落ち着いて、反省していると。


 先輩が普通に話しかけて来てくれる。


「三上、ビンゴ当たってたよね?」
「……何か貰いましたよ、さっき」

「何当たったか見てないの? 貰う時、青木が何か言ってただろ?」
「聞いて無かったです」

 階段でひとつ下に降りて、手前でなく、奥のトイレに行く。
 おそらくこの時間、この階の奥のトイレに来る奴なんて、ほぼゼロに近いはず。 一緒にトイレに入って、先輩を個室に連れ込んだ。

「――――……先輩、まだOKもらえてないのは分かってるんですけど」
「……うん……?」

「キスさせてくれませんか?」

 真顔で言ったら、先輩は。

「……は?」

 と言って、固まってしまった。


「……ダメですか? 先輩が、どうしても嫌ならしませんけど」


 先輩は、マジマジとオレを見つめていたけど。

 ぷ、と笑った。


「――――……どうしてもしたい?」

「――――……したいです」


「……いいよ」

 ぴた。とオレは止まった。


「え。良いんですか?」
「――――……だって……もう何回も、キスしてるし。ここで一回増えても別に……。そりゃ毎日されたら困るけど、三上、約束してからしてないし。……そもそも、一番最初にキスした時は、三上はオレの為にしてくれた訳だし。なんか、オレが、絶対ダメ言うのもなんか変な気も……」

「――――……良いんですか?」


「……いいよ。キスしよう。クリスマスだし。とくべ――――……」


 先輩が言い終わらない内に、キスした。
 キスしながら上向かせて。顎に触れて、固定して。

 深く、重ねる。




「――――……ん……ふっ……」


 しばらく、ものすごく深いキスを重ねる。


 ……どれくらいしてたかな。

 口の中、めちゃくちゃ舐めて、上顎を刺激して。


「みか……」

 きゅ、とオレのシャツを握る先輩の手を掴んで、壁に押し付けて。
 さらに、キスする。

「――――……っン……ん……、ぅっ……」


 漏れる息が熱い。
 触れてる首筋も、熱い。






後書き♡ 
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ごめんなさい、昨日色々で午後全然ゆっくりパソコン開けなくて。
夜1人になって開けたけど、また来客があったりで。

今3時前。うーん。書きだしたら楽しすぎてまた長くなったので、
玲央優月に引き続き、3ページになります。

もう私、長くするのが好きなんでしょうね…甘々ずっと書いてたい…。

朝6時過ぎで予約投稿します。
3ページ目はまだ、だらだらと書き続けてますので、終わり次第。
できたらクリスマスは1月1日にあげたくないので(笑)
頑張りますが。私の周りに人が居ると書けないので( ̄▽ ̄;)
それ次第なんですが…。

頑張ります♡

by悠里♡
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