【愛じゃねえの?】~社会人*嫌いだったはずの先輩に恋する理由。攻めの後輩視点

悠里

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◇尊いって。2※

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 下着から取り出したものを、自分でも驚くほど躊躇なく、口に入れた。
 多分出来ると思ってたけど。……本当にできるとか。

 ……すげーな、オレ。なんて、頭の遠くの方で考えていたら。
 先輩が、脚を大きく震わせた。


「……え…… なん――――……ぃ、や……っ」

 悲鳴みたいな声を上げる。


「……やっ……やめ……っひっ…………っく……」

 もう、すぐ達するんじゃないかと思ったけれど。

「――――……」

 本気で泣き出したみたいで、仕方なく離す。
 ぐい、と唇を拭いながら、体を起こすと。

「……陽斗さん……?」
「……やだ………っ……それ、やめ……」

 完全に顔、隠したままだけれど。どう聞いても、声、泣いちゃってる。

 どうすっかな。でもこのまま、最後までしちゃうのもありだけど……。
 ……気持ち良いけど恥ずかしいって事だろうし。

 先輩の手首を軽く掴んで、開いて、顔を覗き込む。


「ね、陽斗さん。こっち向いて」
「………っ」

「――――……女にされたことある?」
「……っある、けど」

 ムカ。
 おっと……。一瞬、すげえムカついてしまった。


「……あるなら、何で嫌なの」
「だって、三上に、そんな事させたくないから」

「オレは、したいんだけど」
「……っだって……」

「ていうかさ」
「――――……」

「……女にさせたんだったら、やめる理由、無いっつーか。させてって感じ」
「……なに……そんなの、対抗してんの……?」


 涙目で、先輩は嫌そうにオレを見てる。


「――――……オレ、もう、聞かないって言いましたよね?」

 そう言ったら、ものすごく焦った顔。

「……みかみ、ってば……」
「蒼生」

「……え」

「蒼生って呼んで。――――……でもって、おとなしく、感じてて」


 ちゅ、とキスして。
 真っ赤になった先輩をもう一度枕に押し付けて、脚を開かせた。


「――――……もう泣かないで。気持ち良かったら、そう言って」
「……み、か」

「あおい、ね」

 再度口に含んで刺激すると、目の端に映る先輩の指が、シーツをきつく手繰り寄せている。

「……っん、ん……」

 震える手と、甘い、声。


「……っあお……い……っ」

 肩に、手が触れる。
 呼ばれた名前に気を良くして、先輩を性急に追い立てる。
 びくびく震えるのを、きつく吸い上げる。


「……っあ……や……はな、し……っ――――……!」

 腰を捻って、一瞬逃れようとした先輩。でも、オレがうまく押さえつけてるから逃れられず、そのまま、びくんと震えて、果てた。

 昨日も思ったけど――――…… イく時、エロいな……。
 ――――……飲めるんだなー、オレ……。これも。

 なんか。
 この人になら、なんでもできそうな気がしてきた。

 ちゅ、と太腿にキスして、少し痕をつける。
 白い肌、ここなら痕つけても平気だよな……何度か震える脚に、吸い付いた後。唇を拭いながら、ふ、と顔を上げると。

 腰を捻ったまま、先輩はオレから顔を逸らして、強張ってる。


「――――……陽斗さん?」

 背に手を置いて、抱き寄せようとしたら、やだ、と拒否られる。


「……顔見せて」
 
 ぐい、と引くと。
 ボロボロ涙を零していて。

「……っんで飲んだり、すんの……」
「……飲まれた事ないの?」
「ない……っ」

「――――……じゃあ良かった、オレが初で」
「な――――……」


「……泣かないでよ」

 ちゅ、と頬にキスする。


 キスすんのは嫌かなーと思って、見つめていたら。


「……バカ、やろ……」

 先輩の腕がオレの首にかかって、そのまま、キスされた。


「――――……蒼生……」

 名を呼ばれると、気分がものすごく、上がる。
 嬉しくなって、キスをした。



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