110 / 128
◆Stay with me◆本編「大学生編」
「何されても」※
しおりを挟むめちゃくちゃ翻弄されて。
はあ、と熱い息をついて。
「仁……」
名を呼んで、見上げると。
「……彰、中でイっていい?」
不意にそう聞かれた。
「ごめん、なんか――――したくて」
「――――」
「嫌ならしない」
「――――」
それは初めてだったから、どんな感じなんだろうと戸惑いながらも。
受け入れ、たくて。
「……それ、初めて」
「――――」
「……いいよ。して」
深く、キスされる。
舌が、めちゃくちゃ絡んで。息が出来なく、なる。
仁の動きが、激しくなって。
前も触れられて、達して、後ろを締め付けた瞬間。仁の熱が中で解かれた。じんわり中に広がっていくような、何とも言えない感覚で。
「……っ、あ……」
抱き付いてた仁の腰がびくっと震える。
仁が中で、と思ったら、滅茶苦茶にゾクゾクしてしまって、中をものすごい締め付けてしまう。
「っ……あきら……大丈夫?」
「……ん……」
は、と息を整えながら頷いて仁を見上げると、柔らかくキスが重なった。
きつく抱き締められていた腕が解かれて、仁が、オレの顔の横に手をついた。
抜かれるんだと思って、何となく、もぞ、と脚を動かした瞬間。
「……彰、かわいい……」
中をぐり、と刺激されて、あ、と声が上がった。
「……じ、ん……?」
名を呼んだ唇を深く塞がれた。
舌を激しく絡め取られながら、仁を見つめていたのだけれど。
キスしてる間にまた中で質量を増したそれが、また奥をトントン突き上げ始める。ぎゅ、と瞳を閉じる。
「……っん……ぁ……っ」
顎が反る。深く突かれて、腰を揺すられると、ぐちゅと中で音がする。
「……っこのまま、するの……?」
「したい……いい?」
いい?なんて聞いてはいるけれど、もう、どんどん中、掻き回されて。
ゾクゾクした感覚に、声が勝手に上がる。
「や……ああっ……」
中は、仁の出したもので、多分十分な程に潤っていて。
仁の熱が、中を擦って、奥を突き上げてくる。
「……もうすこし、付き合って、彰」
頭を抱えるように抱き締められて耳元で、囁かれて。
返事なんかする間も無く、乱される。
「――――っ……んん……」
涙が滲んで、目の横を落ちていく。
自分の喘ぎ声と、仁の息遣いと、中を乱される音が、聞こえてくる。
「んっ……あ、っぁン……っ」
ダメだ、もう、なんか――――。
最初の頃は、少しは抑えられていた声も、もう全然我慢できなくなって。
なんかもう、中、ぐちゃぐちゃで。
何されても、気持ちイイしか無い。
シーツを握り締めていたらそれを解かれて、指を絡め取られた形でベッドに押し付けられた。すごくゆっくりと中を擦りつけてくる。
「……っあっ……あ……っは――――」
なんかもう。
体、気持ち良すぎて、頭、変になりそうで。
真っ白で、何にも考えられない。
「んっ……」
のけ反ると、また深く、仁にキスされる。
「彰、すげえ好き……大好き……」
「……っん……ン……」
この時間に、何度、言われただろう。 好きって。
「……可愛くて、収まんない」
仁が、首筋を舌で舐めあげた。
「…………っ!」
びくびく!と震えて、中を締めあげる。
は、と仁が笑う。
「彰、首ほんと弱いね……」
「……あっ……やっ……んんんっ」
甘く、歯を立てられて、ゾクゾクして――――。
何回目だろう。イったの。
――――仁はまだ、中で一回出しただけ。
でもなんとなく、もうすぐなのは分かる。すごく仁の体が熱い。
「あきら……」
「…………んっ……っうん……っ」
少し荒々しい動作で脚を上げられて、そのまま深く突き入れられた。感じる所を何度も突かれて、前にも手を添えられて、堪え切れずに声が上がる。シーツを握り締めて耐えるけれどそれも出来なくなって、ただ揺さぶられる。仁の動きが速くなって、激しくなって。
「……あっ……あっ……んんっ……!」
体が熱くて。
目の前が、白く、チカチカする。
「……ん、……っぁっ……」
達したと同時に、知らず、きつく仁を締めて。
――――仁が中で、精を解放した。
中で出される感覚に、ゾクリと震えて、唇を噛みしめて耐えていると、顎を捕られて口づけられる。
45
お気に入りに追加
654
あなたにおすすめの小説
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
上司と雨宿りしたら、蕩けるほど溺愛されました
藍沢真啓/庚あき
BL
恋人から仕事の残業があるとドタキャンをされた槻宮柚希は、帰宅途中、残業中である筈の恋人が、自分とは違う男性と一緒にラブホテルに入っていくのを目撃してしまう。
愛ではなかったものの好意があった恋人からの裏切りに、強がって別れのメッセージを送ったら、なぜか現れたのは会社の上司でもある嵯峨零一。
すったもんだの末、降り出した雨が勢いを増し、雨宿りの為に入ったのは、恋人が他の男とくぐったラブホテル!?
上司はノンケの筈だし、大丈夫…だよね?
ヤンデレ執着心強い上司×失恋したばかりの部下
甘イチャラブコメです。
上司と雨宿りしたら恋人になりました、のBLバージョンとなりますが、キャラクターの名前、性格、展開等が違います。
そちらも楽しんでいただければ幸いでございます。
また、Fujossyさんのコンテストの参加作品です。
「誕生日前日に世界が始まる」
悠里
BL
真也×凌 大学生(中学からの親友です)
凌の誕生日前日23時過ぎからのお話です(^^
ほっこり読んでいただけたら♡
幸せな誕生日を想像して頂けたらいいなと思います♡
→書きたくなって番外編に少し続けました。
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
この愛のすべて
高嗣水清太
BL
「妊娠しています」
そう言われた瞬間、冗談だろう?と思った。
俺はどこからどう見ても男だ。そりゃ恋人も男で、俺が受け身で、ヤることやってたけど。いきなり両性具有でした、なんて言われても困る。どうすればいいんだ――。
※この話は2014年にpixivで連載、2015年に再録発行した二次小説をオリジナルとして少し改稿してリメイクしたものになります。
両性具有や生理、妊娠、中絶等、描写はないもののそういった表現がある地雷が多い話になってます。少し生々しいと感じるかもしれません。加えて私は医学を学んだわけではありませんので、独学で調べはしましたが、両性具有者についての正しい知識は無いに等しいと思います。完全フィクションと捉えて下さいますよう、お願いします。
その部屋に残るのは、甘い香りだけ。
ロウバイ
BL
愛を思い出した攻めと愛を諦めた受けです。
同じ大学に通う、ひょんなことから言葉を交わすようになったハジメとシュウ。
仲はどんどん深まり、シュウからの告白を皮切りに同棲するほどにまで関係は進展するが、男女の恋愛とは違い明確な「ゴール」のない二人の関係は、失速していく。
一人家で二人の関係を見つめ悩み続けるシュウとは対照的に、ハジメは毎晩夜の街に出かけ二人の関係から目を背けてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる