【FairyTale】 ノンケ同士×お互い一目惚れ。甘い恋♡

悠里

文字の大きさ
上 下
122 / 236
第2章

◇ヤバい*拓哉 1 ※

しおりを挟む




「ん……った、かせ……っ……」

  織田が、切羽詰まったような声で、オレを呼ぶ。


 ソファでうたたねした後、コーヒーを淹れて飲んでたら、織田があくびを始めたので、今日は早めに寝かせてあげようかなと思っていたのに。
 寝室で引き寄せてキスしたら。どんどん止まらなくなって。

「抱いてもいい?」

 ついつい、聞いてしまった。


「……うん。……オレも、したい……」

 ――――……ほんと、可愛い。そう思う。
 
 キスしたまま手でイかせた後、ローションを手に垂らして、再び織田自身に触れた。

 ――――……ほんと、やばいな……オレ。
 ……止まらない。
 
「……っあ、……っん、あ……!」

 敏感になってる先端を刺激してから、後ろに指を這わせて中に挿し入れた。中の感じる所を擦って乱れさせる。

「……ん……っ……ふっ――――……」

 少し仰け反ってる織田の唇をふさぐ。
 中、慣らしながらキスしてると――――……どこが気持ち良いかすぐ分かる。

 性急に求めてしまっても、こちらの思うままに快感に流されていくのが、可愛くてしょうがない。普段の可愛い笑顔とは、まったく違う顔。

 とろん、とした気持ちよさそうな顔を見てると、抑えがどんどん利かなくなっていく。


「高瀬、もう……大丈夫……」

 ぎゅっと抱き付かれたまましようかと思ったけれど、ふと。

「なあ……後ろからしてもいい?」

 聞いたら、織田が、少しだけ離れて、オレを見上げた。

「……うん」
「……うつ伏せて、腰、上げれる?」
「……ん……」

 恥ずかしそうな顔で、オレを見てから。くる、とうつ伏せて枕を抱く。腰を上げさせると、入り口に先端をあてて――――……。

「…… ン……っ」

 ゆっくり、深く押し入ると、ぎゅ、と肩や背中に力が入る。少し反る腰に手を這わす。

「背中、キレイだな――――……織田」
「ひ、ゃっ……!」

 背筋に舌を這わせた瞬間、そんな声を上げて、びくん!と震えた。
 こっちが、驚く位。

「っやっだ、それ……っ……んん……っ」

 枕に顔を押し付けて、プルプル首を振ってるのを見て、くす、と笑ってしまう。

「はーもー…… 可愛いな……お前……」

 うしろから、ぎゅ、と抱き締める。
 
「……んっ……た……かせっ……」

 ぶる、と震えて、中を締め付けてくる。

「織田……」
「……っ……っ……ん、うっ……ンっ!」

 入れたまま、何度か奥まで突くと、シーツをぎゅ、と握りしめて。
 腰を、少し、揺らしてくる。


 ――――…… めちゃくちゃ、可愛い。

 幾度か抱いた後、自分の気持ちいい所にあてようと、腰を揺するように、なった。 自分では気付いてないのかも。気づいたらやめてしまいそうなので言わないけど。

「……あ ……っ……は…… ンん……っ……」
「――――……  おだ……」

 快感を急に高めまくるようなやり方で繋がってしまったけれど。
 ちゃんと気持ちよさそうに受けとめてくれているのが可愛くてしょうがない。

「――――……ふっ ……あ……」

 一度抜いて、織田を前から抱き直してキスすると。
 上気した頬で。とろん、とした顔で、一生懸命応えてくれるのが、愛しい。

「……たかせ……」
「ん……?」

 涙で潤んだ瞳で、じ、と見つめられる。

「――――……ったか、せ…… すき……」
「……っ」

 ――――……やば。

「……だいすき……」

 ぎゅう、と抱き付かれて、は、と熱い息とともに言われる。



「……――――……っ……」


 こんな事で腰にきて、達してしまいそうになるって。
 ――――……ほんと、やばい。




しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~

TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ! 東京五輪応援します! 色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

貢がせて、ハニー!

わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。 隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。 社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。 ※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8) ■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました! ■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。 ■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。

からかわれていると思ってたら本気だった?!

雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生 《あらすじ》 ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。 ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。 葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。 弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。 葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。

消えない思い

樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。 高校3年生 矢野浩二 α 高校3年生 佐々木裕也 α 高校1年生 赤城要 Ω 赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。 自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。 そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。 でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。 彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。 そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

処理中です...