【FairyTale】 ノンケ同士×お互い一目惚れ。甘い恋♡

悠里

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第2章

◇熱すぎ*圭 ※

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 好みのど真ん中というのか、もう見つめられるだけで、普通に息が出来なくなって、心臓が痛い。


「……っふ……」

 胸に手を這わされて、ぞくん、と体が竦んだ。

「……た――――……」

 咄嗟に離れて名を呼ぼうとした唇をまた、塞がれる。
 舌がゆっくり、絡んでくる。

「ン……っ……ん……っ……」

 息、苦しくて、少し顔を逸らそうとするけれど、叶わない。
 頭がぼうっと、する――――……。


「……ん……っ……」

 高瀬の手が腰に触れて、ますます引き寄せられて。

「……っ……待っ――――……」

 往生際悪く、思わず漏れた言葉に、高瀬は、すぐ止まった。

「触られるの嫌?」
 超至近距離で。一目惚れしたその瞳が、細められる。

「……っ……」

 思わずぶんぶん首を横に振ってしまう。
 すると、高瀬は、ぷ、と笑って、ちゅ、と頬にキスしてきた。


「――――……っ」


 高瀬と知り合ってから、ずっと高瀬にドキドキして。ずっと楽しくて。
 大好きって思い続けてきた。

 好き過ぎて、ほんと困る位で。


 ただただ、じっと、見つめてしまう。


「 ……織田、ほんと、可愛いな……」

 ふ、と笑って、オレの頬に触れる高瀬に、もうただ真っ赤になるだけ。



「――――……触られるの、嫌じゃない、よな?」


 高瀬の手が、オレの頬をなぞって、耳に触れる。くすぐるように、なぞられて、ぞくっとして、首を竦めた。

 ……頭、おかしくなる。

 
「……恥ずかしいだけ?」
「…………っ」

 頷く。



「……たかせ……」



 名を呼んだ唇をまた深く塞がれて。
 キスが。舌が、熱くて、溶けそうで。

 それから。やたら、長い時間をかけて、ゆっくりと、体を、開かれた。



◇ ◇ ◇ ◇


 キスに翻弄されて。 見つめてくる瞳にドキドキして。
 ただただ、気持ちいい事だけされ続けて。


「ン、ぅ…… あ、や――――……!……」


 もう、何も考えられなくて。

 慣らされる後ろと、何度か達したのに刺激され続ける前と。どっちに、反応したら良いのか、もうぐちゃぐちゃで、分からなくて。

「……たか、せ……――――……」
「……ん?」

 名を呼ぶと、高瀬は笑んで、顔をのぞき込んでくる。手首を取られて、頭の横で抑えられて。優しく、頬や瞼にキスをされる。

 ――――……キスも、触り方も、めちゃくちゃ優しい。
 ドキドキがすごすぎて、もう、死にそうな気がする。

 もう心臓、もたない。
 これ以上されたら、完全に、オーバーワーク……。

 顔、見てるだけだって、そうなのに。
 ――――……こんな自分を見られてる、なんて、ほんと、無理なんだけど……。


「……ん、……ぁ……」

 どこか遠くで、聞こえる、声。
 噛みしめると消えるけど、すぐ解かれて、また聞こえてくる。


 誰の声。 ……て、オレの、か。
 ていうか、これ、ほんとにオレの、声……?

 ――――……恥ずかしいし、なんかもう、訳がわからない。


「……ン、ンッ……ぁ!……」


 どうしようもなく体が震える、その箇所をまた刺激される。
 中に入れられた指で、自分が、こんなになるなんて。


「――――……気持ちいい?」

 囁かれて、僅かに瞳を開ける。


 そんなの、どう言ったら……。
 こないだは酔ってて……言ってた気が、するけど……。シラフでどう言ったら……。

 困って見つめ返していると。

「――――……」

 高瀬はふ、と笑って、オレの頬に、ちゅ、とキスする。
 そうしながら、中の指を、少し深く、刺激してきた。

「……っあ……!……や……」

 ゾクゾクした感覚に、自分で驚く。


「――――……もう、大丈夫、かな……」

 は、と熱い息を吐いて。高瀬が指を抜いた。
 ずっと、しつこいくらいに弄られていたそこは、なぜだか、疼いて。 辛くて、少し腰を退く。


「……こないだしたの、ちゃんと覚えてる?」

 自身に、手早くゴムをつけた高瀬に、そんな風に聞かれて、うん、と頷く。

「痛かった?」
「――――……」

 すぐ、首を振った。
 痛かったとか、そんな記憶は、無い。

「……辛かったら言って。そしたらすぐ止めるから、怖がらなくていいよ」

 囁きながら近づいてきて、ちゅ、とキスされる。

 高瀬、キス、好き、だなあ。
 どんだけ、キス、してくれるんだろ……。

「……っ……ん、ぅ…… っ……」



 舌、奪われて。呼吸、まともにできなくて。

 全部熱っぽくて、涙が滲む。 




 
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