【FairyTale】 ノンケ同士×お互い一目惚れ。甘い恋♡

悠里

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第2章

◇キスの仕方?*圭

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 なんだかやたらイチャイチャしながら。
 やっとのことで食べ終えて、2人で食事を終えて片づけて、寝る準備を済ませて、2人で寝室に来た。


「高瀬、シャワー浴びたんでしょ?」
「ん、浴びたよ」
「何でセーターとジーンズだったの?」

 寝室で部屋着に着替えてる姿を後ろから見ながら、そう聞くと。

「織田の電話が近くからなら、迎えに行こうと思ってたから」
「――――……迎え、来ようとしてくれてたの?」

「ん」

 着替え終わった高瀬が、ベッドに腰かけてたオレの隣に座る。

「……ありがと、高瀬」

 ベッドの上で、隣に座る高瀬が。
 …………カッコよすぎて。

 うう。
 ドキドキが…………。

 固まっていると。
 ぎゅ、と抱き締められた。

「……織田」
「……っ……高瀬……ち、かすぎ……」

 ベッドの上で密着して抱き締められて、ドキドキで死にそうな気がする。

 ぷ、と笑われて。何を思ったか、高瀬の手が、すると服の中に入ってきて。
 胸に触られて、ドキドキがさらに跳ね上がった。そのまま強張ってると。

「――――……心臓がって、いってるの、これ?」
「……っ……」

 コクコク、めっちゃ頷いてしまう。

 っそうだよ。つか、なんていう確かめ方するんだ。
 余計、心臓が痛いって……。

 頷いて、恨めしそうに、見上げてしまう。


「……オレの事、殺す気でしょ……」
「……んな訳ないだろ」

 おかしそうにクスクス笑われる。

「んー……」

 後頭部に回ってきた手に、更にぎゅと抱き寄せられて、そんな風に唸られて。

「たかせ?」

 聞いた瞬間、すり、と胸をなぞられて、その手が乳首を掠めた。

「っ」
 びく、と震えた瞬間、ちゅ、と頬にキスされた。

「――――……明日用事ない?」
「……うん」

 頷いて、高瀬を見上げると。
 肩を押されて枕の上に仰向けにされて。押し乗られた。

 見上げると。
 ……ほんとにドキドキして。息が止まる。


「――――……抱いていい?」

 ストレートな言葉に、かあ、と赤くなる。けれど、すぐに覚悟を決めた。

 だって。
 ……オレも。

 ちゃんと恋人として、したい、し。

 答えを待ってくれてるその首に腕を回して。くい、と引いた。
 ちゅ、とキスして、少し離れる。

 と。

「え」

 高瀬がきょとん、として。
 オレを見つめたまま、数秒。

「……っそ、そんな見なくても……っ」

 かああああっと赤面して、視線を逸らそうとすると。
 頬に触れられて、それを阻まれる。


「……初めてだろ、織田からキス」

 至近距離で見つめられて。
 何も答えられずに、息をつめて、次の言葉を待ってると。
 目の前の高瀬の顔が、ふ、と綻んだ。


「――――……もっかい、して?」
「……っっ」


 キス位で、なんで、こんなに恥ずかしいんだ。

 ――――……オレ、ちょっと前まで、女の子に、キス、してたよな。
 してたよな、幻じゃないよな。

 ……よく平気で、キスなんか、してたな……。
 どうやってしてたんだっけ。
 まさかの今更に、キスの仕方に悩む日がくるとは。


「……っ……」

 もう一度首にかけた手に力を込めて、高瀬を少し引き寄せて。
 ゆっくり、唇を重ねた。

「――――……」

 重なった唇の間で、くす、と笑う高瀬。

 
「?――――……ん!……」

 高瀬を見ようと少し離れようとした瞬間。
 後頭部を押さえつけられて、いきなり舌が挿し入れられて。


「……ッん……」

 深くキスされる。


「ん、ん……っ……っ……」

 舐めつくされるみたいな感じで、キスされて。
 離されると同時に、熱い息が漏れる。

「――――……織田、可愛い」
「……っ……なにが、可愛いんだか、わかんない……」

「――――……え、なんで?」
「……高瀬、可愛いって……いうけど……」

「だって、可愛いし」
「――――……全然、わかんない……」


「……ふーん……?……」

 ちゅ、と頬にキスされる。


「……わかんなくてもいいけど……」
「――――……」


「……可愛いって、オレが思ってる事だけ、分かってて」
「――――……っ」

 もう、何も言えない。


 ……っっほんと。
 ――――……困るし。


 そんな、優しく、笑われると。
 ――――……むり。

 ――――……力が抜ける。 




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