【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

悠里

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第2章

「遠慮させて」※

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「――――……雅己……?」

 ベッドの上。
 啓介に呼ばれて、何とか、瞳を開ける。

「――――……平気?」

 ……優しく囁かれるけど。
 正直、あんまり平気ではない。結構、きつい。


 シャワーを浴びながら、中、慣らされて。
 バスタオルでざっと拭いて、今日はそのままベッドに来た。
 ドライヤーしてる余裕とか、全然なくて。

 早くつながりたい、なんて囁かれて頷いたら、すぐ中に入ってきて。

 繋がるまでの時間、最短かも……。
 変なことを思ったのも、束の間。
 ギリギリまで抜かれて、ぞわっとして息をひそめたところを、深く突きあげられた。たっぷりついてると思う、ローションのおかげで、何の抵抗も、ない。

「……ん、ぁ……ッ!……」

 ――――……始めたばっかりなのに、気持ちよくて。
 真っ白になった。

 なんかもうオレは……啓介のすること、全部気持ちいいんだろうなと思う。
 しょっぱなから激しくて、でもそれを普通に受け止めて。
 何度かわからない位、達して、もう、息ができない、と思った時に。

 
「――――……平気?」

 と聞かれた。

「――――……ちょ、と……タンマ……」

 そう答えると、啓介は、ふ、と笑って頷くと。
 動くのを止めて、オレをぎゅ、と抱き締めた。

「――――……キツイ……」

 背に腕を回して、は、と息をつきながら言うと、啓介は苦笑い。

「堪忍……」
「――――……ン……」

 まだ中に居るから、嫌でもゾクゾクしてしまって、正直、動かれないのはそれはそれで、結構、つらい。
 触れてる啓介の背中が熱い。汗ばんでて――――……なんか、手のひらが、はりつくみたい。

「……け、すけ……」
「……ん?」

「――――……一回、これで……終わらせて」
「……了解」

 クスッと笑って、啓介がオレの頬に口づける。
 ギシ、とベッドが軋んで、啓介の手がオレの腰を押さえた。

「……ッ……あっ……」

 すぐに激しくなって――――……目の前が真っ白になって。
 少し収まった息も、すぐ荒くなる。


「――――……っ!……ふ、ぁ……っ」

 奥を突きながら、啓介が体を上げてきて、オレの顎をとらえて、口づけてくる。普段より、激しいキス。


「ん、ぅ……ッ…………んン……」

 あーなんか……。
 ……きもちい……。

「……けい、すけ……」
「……ん?」

「……きもちイイ……」

 思わず言った瞬間、啓介がぴた、と、固まったような。
 ん? と確かめようとした次の瞬間、更に激しくなった気がして。

「……っん、ぁ……!」

 びく、と仰け反った唇をまた塞がれる。
 色んなところ、触れられて、キスされて、深いところ、突き上げられて。


 もう、無理、ついていけない、と思ってるうちに。
 気づいたら。落ちてた。

 


◇ ◇ ◇ ◇


 ふいに目が覚めて。
 分かっていたけど、啓介の腕の中。


「目、さめた?」
「……うん」

 頷くと、啓介がオレを抱き上げて、よいしょ、と自分の上に乗せた。


「きつかった?」
「……うん」

「……けど気持ちよかった?」

 クスクス笑いながらオレの頬に触れて、まっすぐ見つめてくる。

「……うん」

 もうなんか違うという気力もなく、まっすぐ頷くと、啓介は苦笑い。


「……途中で気持ちいいとか言うから……」
「うん……」

「オレがヤバいわ」
「――――……そうなの?」

「……落ちなかったら、ずーっとしてたかも」
「うわ、やば……」

 良かった、気ぃ遠くなって。

「――――……啓介ってさー……どんだけしてられるの??」

 前も聞いたっけ……??

「さあ……今度試してええ?」
「……いや、遠慮する……」

 結構、オレ、一回目で、満足だけど。
 ていうか……どこまでが一回、になるんだろう。

 オレがイっちゃうのが一回なら、結構早めだな……って、どうなんだそれ。

 啓介が一回ってなると……なんか、ずいぶん後なような……。
 大体啓介がそーなる時って、オレも一緒にってことが多いから、もうぐったりしてて、なんかその間に、ゴム変えて、引き続きみたいな感じだから、正直、なんか……?? あんまりちゃんと何回かも良く分からない。

「遠慮しなくてええのに」
「マジで、遠慮させて……」

 そんなやり取りをしながら、二人でクスクス笑いあう。




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