【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

悠里

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第2章

「これ以上」※

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「……何回イったか、分かる……?」
「……わ……かんな……」

 はあ、と吐く自分の息がめちゃくちゃ、熱い。

 何回、イけるんだろ。
 自分でする時なんか1回で済ませてたし、啓介も普段はここまではしてこない。……多分、オレが、ぐったりするし、嫌がるから。

「限界までしてみよ?」
「……っ……もう、結構――――……限界、だけど……」

「……も少し――――……」

 脚を持たれて、うまく体を反転させられる。
 俯せで枕に沈んで。

「これ、やだ……」
「……ええから」

「……っ……」

 後ろからされるのって。辛い。

 当たるとこがいつもと違くてどうしていいか分からなくなるし、
 抱き付けないし。
 なんか、奥に――――……。

「……ん、ぅっ……っ、あ……っ」

 深く入れられて、啓介が背に重なってくる。

「……けい……すけ……っ……」
「……気持ちええ?」

 重なったまま奥を刺激されて、快感が強すぎて、ぶる、と首を振る。
 四つん這いみたいになってる、姿勢も恥ずかしいし。

 不意に、啓介の手が前に回って、手慣れた愛撫で、高められる。

「……あっ ……あ……っ……や……――――……も……」

 イきそう、と思った瞬間。深く突き入れられて、でも啓介が先端をきつく、止める、みたいな――――……。


「……あ――――……っひ、あっ……」

 イけなかった。
 ――――……のに、まるで、イったみたいな、感覚。

 頭、真っ白。
 ――――……違和感。

「……ッ?…… え…… な……に?……っ」
「――――……中で、イけた?」

「……っ ……なに……?……あっ……!」

 ぐい、とまた反転させられて、仰向けにされて。

「やだ、待っ――――…… 今、入れんなっ……て」
 
 押しのけようとした抵抗は無視されて。
 また貫かれて。

「……ひあ……!……っ……!」
「――――……中、めっちゃ……絡んでるの分かる?」

「……だっ……て――――……なに……これ……」

 縋るものを求めて、啓介にぎゅうっとしがみつく。

「今、前でイッてないやろ?――――……中だけで……イけた感覚ある?」
「……あ、る――――……」

「――――……そら良かった」

 ふ、と笑って。
 キスされるけど。

「……良く、ねえよ…… お前、これ以上……ほんとに……っ」
「――――……ん?」

「変な、事……っ オレに、教えンなよ……!!」
「んーー?」

 オレのセリフに、啓介は、こんな時だというのにすごく面白そうな顔で、クスクスと笑う。

「教えるやろ…… 気持ちよさそうで、めっちゃ可愛ぇし」

 キスされて、舌を絡め取られる。そのまま頬にキスして、耳にキスして。
 中に舌を入れてくる。

「……ン、や……っ」

 逃げたいのに、頭をうまく押さえられてて。
 頭の中に、響く水音と感覚に、頭、 おかしくなりそうになる。


「……や、……んんっ……」

 そんな事しながら、中、突きあげてくるから。
 きつく、中を、締めてしまう。

 ……――――…… 全部、熱い。
 ゾクゾクが半端なくて、啓介の背に、更にしがみつく。
 

「――――……ばか、もう……  き、つ――――……」
「――――……もう少し……」

「……ん、あ……ッ…… ん……っ……はっ……」

 今度は、ちゃんと外で、イったのに。
 またそれに触れながら、何度も、抜いては突かれると、声は押さえられないし。中、さっきからずっと、イってるみたいで。気持ちよすぎて。

 ……頭――――……おかしくなっちゃうって……。


「――――……お前、やば……」

 啓介が、興奮したみたいに、呟く。
 涙で潤む瞳でぼんやりと見上げると、熱っぽい瞳と絡んで。
 ゾクゾクする。


「――――……け、すけ……  キス……した、い……」
「――――……っ」

 首に腕を回して、キスをねだった。
 すぐに、荒々しく塞がれて。 舌が、深く絡んでくる。


「――――……ん……っ は…… 好き……  けいすけ……」

 何だか、口から勝手に漏れた言葉に、啓介が、急に動きを止めた。

「っ……おま――――……」

 ぐ、と腰を止めて。 何か、こらえてるっぽい。
 動きが止まった事に少しほっとして、はあと息を吐きながら、啓介を見上げてると。

「……言葉でイくとか……ありえへんし――――……はー、もう……やば」

 啓介の指が、口の中にぐい、と入ってくる。
 舌を出されて、それに、啓介がくらいついてくるみたいなキスをしてきて。


「……ん、んン――――……っ」

 ふ、は。 と息を吸う舌を、また絡め取られて。
 またそこから気を取り直した啓介に、動かれて。


 死ぬかと思う位。
 乱された。






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