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第2章
「好き、かも」※
しおりを挟む胸から、手が離れて、すっかり熱くなってるそこを、いきなりきつく、扱かれて。なんかもういっぱいいっぱいで。
「……っ……ん、ぁっ……」
……うー、なんだこれ。
始めてちょっとなのに。
なにオレ、こんな、ヤバいことになってんの……。
「――――……は、……っん…ん、……」
あっという間に達して。息も絶え絶えなのに、オレ。
立たされて、壁に、向かされて。
啓介が、バスルームに置いてあった何かを手に取って。すぐにそれが、後ろに垂らされて。
少しだけ、振り返ったら、啓介は自分のにも、それ、垂らしてて。
なんかもう、すぐ、されちゃうんだと、思ったら――――……。
心臓が、どく、と大きく震えて。息が、できなくなる。
「辛かったら、言うて」
「――――……っ」
言われて、あてがわれたそれが、中に入ってくる。
熱くて。ゾクゾクする。
……すぐ激しくなるけど。
信じられない、位。
こんな、あっという間に、こんな風にされても。
気持ち良いとか。信じられない。
辛かったら言うて、とか、啓介、言ってたけど。
――――……気持ち良すぎて、辛い。
「……っあ……ンっ――――……ん、ん……ッ」
ダメだ。声も。何も、抑えられない。
「雅己……」
いつもより、なんか余裕のない感じの啓介。
「声、出してええよ?――――……誰にも、聞こえへんから」
「…………っっ」
違うし。
…………だって、啓介に聞こえるじゃんか!!
オレがいっつも声我慢するのは、あんまりみっともないの、お前に、聞かせたくないから、だしっっ。
言ってる内容が、全然、違う…………!!
――――……て。そんなのを言葉にする余裕もなく。
「……っん、あ……ッ……!……」
突き上げられて、ゾクッとしたものが、背筋を走る。
壁についてた手から力が抜けて、上半身、壁にもたれかかるみたいにしてたら。一度抜かれて、背を壁に押し付けられた。
「――――……抱き付いてな?」
「っ……」
ぎゅう、と腕を回して、啓介にしがみつく。
深く奥、入れられて、声が、上がる。
「……ん、あ……っあ……っ」
啓介の息が荒いっていうだけでも――――……なんか、体の熱があがって。
もう、ゾクゾクして、だめで。
「……ひ、ぁ……っ」
またいっちゃったのに。
そのまま動かれて。――――……もう無理。
「……ん、んん……っ……あっ……けい……っ」
なんかもう。体、ビクビクしっぱなしで。辛い。
「――――……啓介…………け、すけ……」
名前を呼んでいたら。
ふ、と啓介がオレを見て、瞳を細めた。
「――――……ほんま。可愛ぇな」
啓介がぐい、とオレを抱き込むようにして、深く唇を重ねた。
「……っん……」
至近距離の啓介を見つめる。
キスも、中も。激しくて。
涙が滲むけど。
じっと、見つめていたら。
気づいた啓介に見つめ返される。
「まさみ?」
「――――……けいすけ……」
ぎゅ、と抱き付く。
「……こう、してるの…… 好き、かも……」
啓介は、オレを見つめて。
すり、と頬を撫でる。
「かも、はいらん……」
言いながらも、優しく笑んで。また唇が重なってくる。
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