【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

悠里

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第2章

「文句いっても」※

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「……あ、っ……ン……っ」

 ……オレの体って――――…… どうなってんだろ。
 少し、乱暴にされても、気持ちよくて。

「――――……雅己……」
「……っ……?……」

「……ここ、好き?」
「――――……っ……」

 言いながら、脚を大きく割られて、浅いとこ、何度も突かれる。

「ぁ、そこ、や……っ……」
「ここ、気持ちええよな……」

「……や、あ……っ……あっ……あっ……」
「突くと、溢れるん――――……雅己、見てみ?」

 さっき放ったそれをまた握られて。
 中、突きながら、啓介がそれを見せてくる。

「やっ、だ、見ない……っ」
「見てみろや……」

 優しく囁かれて、思わず見てしまって。
 ――――……ついでに繋がってるところまで、見てしまって。
 ぎゅ、と瞳をつむった。


「……啓介、へんたい……っ見せんな、よっ……」

 泣きそうになりながら、訴えると。

「……可愛ぇんやもん……」
「――――……っ……んんっ……っ」

「……そおやって泣くからつい……」

「だから……っ……変態って……」
「ごめん……」

 謝ってるけど、笑いを含んだ声に、啓介を睨むと。
 よしよし、と頭を撫でられて、頬にキスされる。

「……っん」

 そんな刺激にすら、ぶる、と震えて、こらえてると、唇にキスされて。
 ……舌、気持ちいい。


「――――……ん、……んぅ」

 キスしながら、啓介が、オレのそれをまた激しく扱いてくる。


 もう正直、限界。
 なのに。小刻みに突き上げられながら刺激されると、啓介の手の中で、容易に反応する。

「……んっ……や ……さ、わんないで……」
「――――……却下」

「……ん、ぁ……っ……」


 ギリギリまで抜かれて。

「……んん……っ ……な、に……?」


 なんで、抜いて――――……啓介を見上げた瞬間。

 一気に奥まで突き上げられる。
 また頭が真っ白になる。

「……――――……っっ!」

 声も出せずに達して、は、と息をついたら。
 啓介が、オレの額の汗を掻き上げた。

「めっちゃ汗……」
 ふ、と笑いながら、額にキスして。それから目の横を伝い落ちてく涙をなめとる。

「……けいすけ……」
「――――……ん?」

「け、すけ…… も……おわり、にして……」
「――――……ん。えーよ」

 くす、と笑まれて。
 啓介が、首筋に噛みついて。ぞくん、とした感覚が走る。

 もう、何をされても気持ち良くて。ただ触れられてるだけの手にも、感じてしまいそうで、唇を噛みしめる。


 ――――……もう、そこから、頭んなか。真っ白。
 




◇ ◇ ◇ ◇



「……あのさー……」
「ん?」

 疲れすぎて、頭おかしくなりそうすぎて、もう、ぐったりしてるけど、何でか今日はそのまま眠れなくて。

 オレを腕枕してる啓介を見上げて、文句を言い始めた。
 さすがに、今日のは言ってもいいと思うんだよね。

「……啓介、ちょっと、きつすぎると思うんだけど。しつこいし」
「ん。そおかも……ごめんな?」

「……嫌われるぞ」
「誰に?」

「オレに」

 言うと、ぷ、と笑って。むぎゅと抱き締められる。


「嫌わんといて」
「……じゃあもう少し加減して。あと変態っぽいのやめて」
「んー……考えとく」
「絶対考えろよ。ほんと嫌われちゃうからな!」
「……誰に?」

 ふ、と笑いながら啓介が聞いてくる。

「だから、オレにだよっ」
「――――……はいはい。分かったって。気を付ける。今日だけ許して」
「何で今日は許すの」

「引っ越し初日だから。喜んでるんやと思うて、許して?」


 むむ。
 そんな風に言われると、許そうかなと思ってしまうけど。


「じゃあ明日から、優しくしてくれんの?」
「ん、分かった。優しくな」

 啓介がクスクス笑いながら、オレを撫でる。


「さすがに疲れたやろ? 寝てええよ」
「――――……」

 よしよしされて、啓介を見上げると。


「――――……めっちゃ、好き。雅己」

 どーしてそんな瞳で、見つめてくるのかなあ……。

 ゆっくりされるキスに、もう抵抗する気もなくて。
 瞳を伏せて、しまった。
 



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