【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

悠里

文字の大きさ
上 下
120 / 250
第2章

「どーしよ」※

しおりを挟む
 
 散々、乱されて。イかされて。
 はあ、と息を吐いて整えようとしたら、深くキスされて、また息ができない。

「……ふ……んン……っ」

 ああもー……ゾクゾク、する。

「……ん……っ……」

 舌、深く絡む。

「――――……あつ……すぎ……」

 眉を顰めて言うと、啓介はクス、と笑った。

「――――……なめて、雅己」
「……ん……? ……ん、む……」

 指、口に入れられて。
 指で、舌、愛撫されて。

 あんまり、させられた事のない行為に、戸惑うけれど。

 指で舌、挟まれたり、擦られたり。
 ゾクゾクしながら、なめてしまうと。

「……エロいなー ……まさみ……」

 指を抜かれて、出たままの舌を、啓介の舌に奪われた。

「んんっ……ん……っ」

 ――――……気が遠くなる。
 
「……ん、ぅ……っ……!」

 指が、中に、入ってくる。
 そこにはもうローションが垂らされているし。
 指舐めなくたって、いいじゃん、と心の中で思ってしまうけど。

 ……指舐めるの気持ちいいなんて。
 ……不思議。

 お前にされる事って。なんでこんな、気持ちよく感じちゃうんだろ。

「――――……アっ……」

 ぐちゅ、と音がして。
 中、啓介の好きに弄られる。

「……んっぁ……っ ……ん……」
「……なんか、もう、すぐ入りそうやな……」
「――――……っ」

「今何本、お前ん中にいれてるか分かる?」
「……っ」

 ぶるぶる。首を振って、啓介にしがみつく。

「……分かんない……」
「――――……わからんの?……3本やで?……」

 ぐ、と力が入って、指で、開かれる感覚。

「……や、ぁ……っ……」

 びくん、と顎が反って。
 啓介が上からオレを、見つめてる。

「――――……は。かーわえぇ……」
「……っ……んん~……っ」

 首筋に、舌が這わされて、激しく襲ってくるゾクゾクしたものと闘う。

「……っん、あ……っ……」

 乳首、舌で刺激される。
 もうそこから上ってくる感覚は、完全に、快感で。
 
「……んっ…… ん……!……や……」
「あー、もう――――……好き、雅己。 めっちゃ可愛ぇ」

 指を抜かれた。

「堪忍、もう――――……限界」
「――――……っ……」

 脚を抱えあげられて。ぐ、と突き入れられる。

「……ん、ぁ……!!」

 突かれたそこで、啓介が一度止まる。

「……平気か?」
「……な、訳、ない……だろ……」

 言うと、啓介が、クスっと笑う。
 ゆっくり抜かれて、ゾワゾワした感覚に唇を噛みしめていると。

「噛むなや……」

 舌が唇の上をなぞって。自然と開けた口にゆっくり、絡んできて。
 それに応えようとした瞬間。

 ズッ、と、一気に深く突き入れられた。
 感じる所を擦りながら、深い所を、何度も突かれる。

「んっ……あっ――――……っ……」

 キスしたままで、その間から止められない喘ぎが漏れて。

「……け……すけ……っ」
 ぎゅ、と首に腕を回す。


「……どーしよ……きも……ちい……」

 啓介を見上げて、ついつい漏れた言葉に、啓介が苦笑いを浮かべた。

「……は。 アホやなあ……お前」
「……?……」

 頬に触れてそんな風に言った啓介に、ちゅ、と頬にキスされる。
 

「――――……オレをこれ以上煽んない方がええと思うんやけどな……」
「――――……っ……あっ……!」


 急に激しくなる啓介に、腕がほどけて落ちて。
 どうしようもなくて、シーツを握りしめる。




しおりを挟む
感想 71

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

どうせ運命の番に出会う婚約者に捨てられる運命なら、最高に良い男に育ててから捨てられてやろうってお話

下菊みこと
恋愛
運命の番に出会って自分を捨てるだろう婚約者を、とびきりの良い男に育てて捨てられに行く気満々の悪役令嬢のお話。 御都合主義のハッピーエンド。 小説家になろう様でも投稿しています。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。

【完結】相談する相手を、間違えました

ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。 自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・ *** 執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。 ただ、それだけです。 *** 他サイトにも、掲載しています。 てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。 *** エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。 ありがとうございました。 *** 閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。 ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*) *** 2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!

古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます! 7/15よりレンタル切り替えとなります。 紙書籍版もよろしくお願いします! 妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。 成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた! これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。 「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」 「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」 「んもおおおっ!」 どうなる、俺の一人暮らし! いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど! ※読み直しナッシング書き溜め。 ※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。  

平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます

ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜 名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。 愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に… 「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」 美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。 🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶 応援していただいたみなさまのおかげです。 本当にありがとうございました!

「じゃあ、別れるか」

万年青二三歳
BL
 三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。  期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。  ケンカップル好きへ捧げます。  ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

処理中です...