105 / 249
第2章
「オレだから」※
しおりを挟む「……んっ……は……――――……も……」
……つか。気持ち良すぎる……。
自分が何を言いたいかも、分からなくなってきてる。
ヤバい。
ヤバいのに、啓介は全然止まってくれる気配、無し。
「啓、介、ちょっと、待っ――――……」
「せっかくいま、お前全身気持ちようなってんのに――――……も少し」
「……んあ、っ……や……」
乳首、舌で転がされて。電気が走ったみたいで。
そんな事で、どうしてこんなに、ヤバい感覚が体に走るのか。
「……っんん、っン……け、すけ ――――……」
仰け反るけれど、アゴを捕らえらて、また深く、口付けられる。
舌が口内を好きに動いて――――……。
「……ん、んんっ……!」
もう何回目なんだか――――……。
……啓介、まだ、だし。
「……けいす、け、 も――――……」
「んー……もーちょっと、な?」
くす、と笑った啓介に、また深くキスされる。
「……ん、ぅ――――……」
……もうもう…… なんでオレばっか、こんな何回も……っ!
イきすぎるのだって、すげえつらいんだからな……っ……。
腰、押し付けられて、中を深く刺激される。
「……んン――――……っ」
――――……も、無理……。
ぎゅ、と目をつむって、その背中に腕をまわして、足も啓介に絡めて、しがみつく。
「……は? ……可愛えけど――――……動きにくいんやけど……」
「……っわざと、だよっ……っ」
叫ぶと、啓介は、く、と笑って。
背中に回した腕をうまく引きはがされて、頭の上で、押さえられてしまった。
「わーた。 ええよ……」
囁いた啓介が、更に激しくなって。
やっと、終わりに向かってくれる事に、内心ほっとする。
……っもう。何なんだお前。
やり方、きつすぎ。
こんなの女の子にしてたら、絶対嫌われるだろ。
つか、絶対それでふられた事あったはず。
はっ。だから長続きしなかったとか? ああ。もうほんとに――――……。
「……っ雅己」
名を呼ばれて、ふと、顔を見た。
いつも、こういう時、オレ、目つむってて、啓介をあんまり見てない。
激しいから、開けてられないっていうのが正しくて。
終わりまで、しがみついて、目をつむってる。
から、顔を見たのって、あんまり、無くて。
目が合った瞬間。
熱っぽい瞳が、ふ、と緩んで。
「目が合うの、珍し……」
クス、と笑った啓介がキスしてくる。
「……」
ドキドキ、するとか。
――――……もうほんと、意味が、分からない。
オレの事好きだって。
――――……思ってくれてるの。
嫌っていう程、分かる。
――――……オレだから、こんなだって、啓介が言ってた言葉が頭をよぎる。
「……ん、ん……」
思わず、舌、自分から絡めたら。
笑った気配がして。可愛ぇ、と囁かれて。
一気に、激しくなって。また目を閉じた。
――――…… すぐ、何も、考えられなくなった。
(2022/2/22)
今日も朝、だなあ……。
……(*ノωノ)逃亡。
90
お気に入りに追加
1,862
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
【Rain】-溺愛の攻め×ツンツン&素直じゃない受け-
悠里
BL
雨の日の静かな幸せ♡がRainのテーマです。ほっこりしたい時にぜひ♡
本編は完結済み。
この2人のなれそめを書いた番外編を、不定期で続けています(^^)
こちらは、ツンツンした素直じゃない、人間不信な類に、どうやって浩人が近づいていったか。出逢い編です♡
書き始めたら楽しくなってしまい、本編より長くなりそうです(^-^;
こんな高校時代を過ぎたら、Rainみたいになるのね♡と、楽しんで頂けたら。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
「恋の熱」-義理の弟×兄-
悠里
BL
親の再婚で兄弟になるかもしれない、初顔合わせの日。
兄:楓 弟:響也
お互い目が離せなくなる。
再婚して同居、微妙な距離感で過ごしている中。
両親不在のある夏の日。
響也が楓に、ある提案をする。
弟&年下攻めです(^^。
楓サイドは「#蝉の音書き出し企画」に参加させ頂きました。
セミの鳴き声って、ジリジリした焦燥感がある気がするので。
ジリジリした熱い感じで✨
楽しんでいただけますように。
(表紙のイラストは、ミカスケさまのフリー素材よりお借りしています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる