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第2章

「オレだから」※

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「……んっ……は……――――……も……」

 ……つか。気持ち良すぎる……。
 自分が何を言いたいかも、分からなくなってきてる。

 ヤバい。

 ヤバいのに、啓介は全然止まってくれる気配、無し。

「啓、介、ちょっと、待っ――――……」
「せっかくいま、お前全身気持ちようなってんのに――――……も少し」

「……んあ、っ……や……」

 乳首、舌で転がされて。電気が走ったみたいで。
 そんな事で、どうしてこんなに、ヤバい感覚が体に走るのか。

「……っんん、っン……け、すけ ――――……」

 仰け反るけれど、アゴを捕らえらて、また深く、口付けられる。
 舌が口内を好きに動いて――――……。


「……ん、んんっ……!」


 もう何回目なんだか――――……。

 ……啓介、まだ、だし。


「……けいす、け、 も――――……」
「んー……もーちょっと、な?」

 くす、と笑った啓介に、また深くキスされる。


「……ん、ぅ――――……」


 ……もうもう…… なんでオレばっか、こんな何回も……っ!
 イきすぎるのだって、すげえつらいんだからな……っ……。


 腰、押し付けられて、中を深く刺激される。


「……んン――――……っ」


 ――――……も、無理……。
  
 ぎゅ、と目をつむって、その背中に腕をまわして、足も啓介に絡めて、しがみつく。


「……は? ……可愛えけど――――……動きにくいんやけど……」
「……っわざと、だよっ……っ」

 叫ぶと、啓介は、く、と笑って。
 背中に回した腕をうまく引きはがされて、頭の上で、押さえられてしまった。

「わーた。 ええよ……」

 囁いた啓介が、更に激しくなって。
 やっと、終わりに向かってくれる事に、内心ほっとする。 



 ……っもう。何なんだお前。
 やり方、きつすぎ。

 こんなの女の子にしてたら、絶対嫌われるだろ。
 つか、絶対それでふられた事あったはず。

 はっ。だから長続きしなかったとか? ああ。もうほんとに――――……。


「……っ雅己」

 名を呼ばれて、ふと、顔を見た。

 いつも、こういう時、オレ、目つむってて、啓介をあんまり見てない。
 激しいから、開けてられないっていうのが正しくて。

 終わりまで、しがみついて、目をつむってる。


 から、顔を見たのって、あんまり、無くて。


 目が合った瞬間。
 熱っぽい瞳が、ふ、と緩んで。

「目が合うの、珍し……」

 クス、と笑った啓介がキスしてくる。


「……」

 ドキドキ、するとか。
 ――――……もうほんと、意味が、分からない。


 オレの事好きだって。
 ――――……思ってくれてるの。

 嫌っていう程、分かる。



 ――――……オレだから、こんなだって、啓介が言ってた言葉が頭をよぎる。




「……ん、ん……」


 思わず、舌、自分から絡めたら。
 笑った気配がして。可愛ぇ、と囁かれて。

 一気に、激しくなって。また目を閉じた。


 
 ――――…… すぐ、何も、考えられなくなった。

 







(2022/2/22)


今日も朝、だなあ……。
……(*ノωノ)逃亡。
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