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第1章
「キス」※
しおりを挟む「――――……」
啓介が黙って、じ、と見下ろしてくる。
「……なん、だよ?」
ますます恥ずかしくなってきて、啓介を押し返す。
「……ほんま、お前……」
ぎゅ、と抱き締められる。
「……何でそないに 可愛ぇんかなぁ…… 困るんやけど……」
「――――……っ」
またキスされる。優しいキス。何回も。触れて、離れて。
頬にキスされて。また唇に触れて。
「……っ……ふ……」
くすぐった――――……。
唇から離れたキスが、頬にうつって、首に落ちていく。
「……っ!」
びくん、と震えて。
自分の反応に驚いていると、啓介は、ふ、と笑む。
「――――……気持ちええ?」
「………っ……」
気持ち良いけど――――…… でも……。
啓介の胸のあたりを掴んで。
ぐい、と引き寄せて。
「――――……ちゃんと…… キス……しろよ」
触れては離すみたいなキスばっかりしてる啓介を睨んだら。
きつく抱き寄せられて、上向かされて。深く、キスされた。
「……っ……ン ッ……」
熱い舌が、深く絡められて、一気に、熱くなる。
「……ん、ぅ……っ……」
――――……ちゃんととは、言ったけど……。
……こんな、されると――――……。
「……けい……」
少し顔を退いて名を呼びかけた唇を、また塞がれる。
涙で、視界が滲む。じんわり、体の奥が熱くなっていく。
なんか――――……。
オレ……啓介とのキス、嫌いだったんじゃないのかも。
◇ ◇ ◇ ◇
そのまま、ベットに連れ込まて。
啓介の腕の中。
「あ……っン……」
「――――……雅己……」
はあ、と、啓介が熱い息を吐く。
「……ん、あ……!」
深く突き上げられて、高い声が上がって、ぐ、と噛み締める。
「あ……っ…… はっ……」
「雅巳……」
深くキスされて、突き上げられて、もう、どうにもならないくらい、気持ちよくて、縋るように、啓介の背に腕を回す。
汗に濡れた熱い肌に、ゾク、として。
「……何ん? いま、めっちゃ締まった」
「……っ……」
汗で張り付いた前髪を、掻き上げられて、そこに、キスされる。
「……気持ちええ?」
「……っ……」
うん、と頷くと、と嬉しそうに、啓介が笑う。
ズキ、と、胸が、痛い。
痛い……のか。
ドキドキが、激しすぎるから、痛いように感じるのか。
「なぁ――――……キスしよ、雅己……」
「――――……」
顎を押さえられて、深くキスされる。
「……ん……ん、うー……っ」
……舌、奪われそう………。
「……んぅ……ふ、は……っ……」
「舌吸うと、めちゃくちゃ中、しまる……」
「……っ……っん……」
「……キス、好き?」
「――――……っ……んん、ぅ、ン……」
唇の間で囁かれて。少しだけ、頷く。
すぐに舌、絡め取られて。
中は、小刻みに突き上げられて――――……。
「……ふ、ぁっ……っ……」
頭真っ白になって、びく、と体が震える。
ふ、と笑う啓介。
「……オレ、イくまで、何回イけるんかな……?」
「……んっ……あ……っ…… 待っ――――……」
「あー……もう…… 可愛ぇ……」
首筋に舌が這って、抵抗もできなくなる。
「……は……っ ……っ……んん……」
腰掴まれて、深く貫かれて、のけ反る。
頭が真っ白で――――…… ただ、熱いって事しかない。
「――――……めっちゃ、気持ちええ……」
……囁かれると。
ずくん、と腰に快感が走る。
……っな、んなんだ、喋るな、耳元でっ……っ
ああもう………。
ほんとオレ――――……。
啓介の、思い通りすぎ……。
「……ンん……っ……あ……っ……」
また、唇、塞がれる。
でも……素直に受け入れてる体は。 気持ちよすぎて。
ただ、もう、乱されるだけ乱されて。
いつも通り。
気を失うみたいに、眠りについた。
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