【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

悠里

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第1章

「早く」※

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 めちゃくちゃキスされてる間に、また触れられて、イかされた。
 もう、啓介は、オレの感じる所なんか、全部知ってる、気がする。

  焦らしたり、そういう事を好きでやるから、普段はそんなに続けざまにイかされたりはしないけど――――……。


「……ふ……っ……」
 
 開かされた脚が、震えてる。
 くた、と全身から力が抜けてる間に、啓介は手にローションを垂らしていて。オレが気付いて退くより早く、脚を押さえられて。
 また深く、キスしながら、中に指を押し込んでくる。

「……ん、ァ……っ……」

 のけ反って、声を上げてしまう。
 その口をまた、塞がれる。

「……ン……ふ、……ぅン……っ……」

 啓介の指は、いつも嫌ってくらい感じる箇所を掠める。
 中をかき混ぜて慣らしながら、たまに、そこを刺激される。


「……あ…… っ……う……ッン……」
「――――……少し、力抜いて……」

「 ……っ……」

 この状態で力抜くなんて、できる訳……っ……。
 ぶる、と首を振った瞬間。
 
 啓介の手がまた、中心に触れてきた。

「……あっ……っ……」

 達したばかりだったのに、中を刺激されながら触れられると、また熱を孕んでいく。

「……んん、ぅ……っあっ……」

 やだ。 嫌だ。 もう、おかしく、なる。
 ぶる、と首を振って、快感に耐えようとするけれど、無駄な努力で。


「……んっ……ぅあっ……っ……ア……」
 
 あっという間に、イかされてしまい、ふ、と気が遠くなる。


「――――……雅己……」

 優しい声が、耳元でしたかと思ったら。

「まだ起きとって――――……」


 ふ、と、耳に囁かれて、中に舌を入れられる。

「……ひ、ゃ……」

 ぐちゅ、と脳みそに直接響く水音が嫌で、背けようとするけれど、無理で。


「……ええ感じ。イくと、中、力抜けて」

 そんな囁きとともに、ちゅ、と頬にキスされて。

「んん……っ ……ふ……っ……」
 
 下に入れられた指は、もう1本じゃなくなってて。
 好きに動かされて、堪え切れない感覚を寄こしてくる。

「――――……ン、あ…… っ……」
「可愛ぇな、雅己……」

 くす、と笑う啓介の舌が首筋に這う。

「……んぅ……っ……ア」

 もう、今、何されても、気持ちいいしか、ない。
 続けてイかされた体は、力が入らないし、敏感すぎて、無理なのに。

 啓介は、首筋から鎖骨に吸い付いてそのまま、また乳首に舌を這わしてくる。

「……エロイ、これ……」
 噛まれて、転がされて、指の腹でつぶされる。

「……あっ……ア……っ ……ふ、あ……」
「――――……ここでもイけそうやな…… ヨさそう……」

「……っ……や、あ……っ……」

 後ろに含まされた指を、きつく締めあげて、しまった。


「中、あっつ……」
「……っんん……」

 増える指が、何度も、奥を抉る。そうしながら、また、胸から手を外して、また下に触れる。


「……まだイけそうやな」
「……んん、ぅ…… も ……むり……ぅん……っ」


 ボロボロ、涙が溢れ出す。


「け、すけ…… っ」
「ん」

 涙をなめとられて、ちゅ、と瞼にキスされる。



「……もう……慣らさなくて、い、から……」
「――――……」



 早く、してほしい。こんなのが延々続くのかと思うと。
 ……もう、無理。

 頭、ほんとに――――……変になる……。



「……はや、く……」


 思わず言葉が漏れて――――……。
 そのまま、啓介の唇に、キスしてしまう。






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