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第1章

「も、無理……」※

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 的確に、性急に、慣らされて、繋がった。
 枕に背を沈めて。上に居る啓介にキスされる。 

「……ん、んっ……」

 脚を割られて、啓介が中心に居て、ず、と奥を突かれる。

 ……オレ――――…… こんな、真昼間から……何してるんだろう。
 ……啓介、熱、出してたのに……。
 これ、明らかに、オレが、誘ってしまった、ような……。 

 
「――――……っ……」

 啓介の顔を、見上げる。
 興奮してる時の啓介は、ぞく、とする位、色っぽい。

 こんな感じじゃなかったら、多分オレ、こんな事、啓介とできてない。
 見つめていたオレと、気づいた啓介の視線が、絡み合った。

「……っ……ん、ぁ……」

 深く、突き上げられる。
 太腿をしっかり抱えられてるので、ずり上がる事もできないまま、奥まで貫かれる。何度も、ゆっくり抜かれて、深く突かれて。

「……んん……んっ……っ……ぅ……」

 体が、熱い。 
 もう、絡む啓介の舌を熱い、なんて、感じない位。
 

「……ア……っ……」

 少し違う角度で突き始める。中を掻きまわされて、唇を噛みしめる。
 弱い部分を、突かれて、仰け反る顎に、舌が這う。


「ンん……っ」

 ぶる、と震えると、啓介が、ふ、と笑んだ。


「……ここ、好き?」
「……っ……ん……」

「……めっちゃ、中うねるから――――…… 」
「……っ」
「ほんま、気持ちええ……」

 は、と熱い息とともに言う啓介に、ぞくぞく、と、感じる。

「――――……っ……中、きっつ……」

 ぎゅ、と絞める中を、啓介が少し乱暴に開いて、突き上げてくる。
 湿った音と、自分の喘ぎ声と、ベットのきしむ音。

「け、すけ……っ」

 ぎゅ、と抱き付くと、深くキスされて、舌が絡んでくる。
 上顎をなめられて、ぞくぞくして、後ろを締める。

「……っ……っそんな、しめんなや」
「……だってっ」

 少し切羽詰まったみたいな声で言われて、咄嗟にそう言いかける。

「だって、何や?」
「――――……っ……だって……キス……」

「ん……?」

 啓介が、くす、と笑う。
 唇が重なって、舌がまた上顎をなぞる。びく、と体が震える。
 
「……こうやってなめんの、好き?」
「……っ……」

「……体も、中も、震えるから――――…… 分かるけど……」
「……っ……なら、聞くなよ……っ」


「――――……恥ずかしそうな顔すんの、可愛えんやもん」

 クスクス笑いながら、重なった唇。

「……っんん……っ……っ……んぅ……っ」

 ……息、できない。

「……っん……」

 しつこすぎるキスに、顔を背けようとするけれど、うまく押さえつけられてて、解けない。


「……っ……ふ……っ――――……」

 深くキスされたまま、また弱い所を突き上げられて。
 声も出せないまま、達しそうになる。

 きつく後ろを締めあげたら、啓介が不意に唇を離して、下腹に力を入れて堪えて。それを見たら、余計に――――……。

「……ふ、ぁ……っ」 

「雅己……?」

 オレの体が急に大きく震えたせいで、啓介が止まった。


「……っあ……ぁ…… は……」
「――――……雅己、イった?」 

 返事もできず、息も絶え絶えなオレを、啓介が、また、軽く突きあげた。

「……っぅあ……っ……はぁ……っ……」

「――――……お前……どんどんエロくなるし……」
「……んん……あ……っ……」

 もう、何も、言い返せない。
 奥まで、ぐり、と捻じ込まれて、仰け反る。

「……っあ……っん……っ」
「――――……は。気持ちよさそ……」

「……ん、んんっ……」

「…… オレも――――……めっちゃエエ……」
「う、ンんっ、 ――――……あ……っ」



 だめだ。気持ち、良すぎて。
 ――――……も、無理……。


 あ……啓介、風邪……こんな動いて平気なのかな……。


 今更なことが頭に浮かんでくる。


「……っ……あ……っ……」



 どんどん、激しくなる啓介に翻弄されて。
 ふ、と、意識が薄れて――――……  落ちた。





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