【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

悠里

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◇同居までのetc

「素直に泣ける」*優月

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 色々話している間に、結構良い時間。
 二十二時を回った。

「そろそろ送ろうか。……玲央から、何か入ってないか? 早く来いとか」
「でも今日は、バンドで色々やってるみたいだから」

 言いながら、スマホを見ると、玲央から三十分前に何か入ってるので開いてみると。

『マンションに近づいたら教えて。下まで迎えに行く。蒼さんにも会いたいから』

 そう入ってたのを蒼くんに伝えると蒼くんは苦笑い。

「あいつ、オレに会いたいの?」
 クスクス笑ってる。

「会いたいって書いてあるよ?」
 ふふ、と笑うと、蒼くんは、んー、と考えてる。

「玲央って、オレと優月が会うのは良いの?」
「……どういう意味?」
「ヤキモチとか。ねえの?」
「ないと思うけど……あると思う??」
「……どうだろうな?」

「あ、でもたまに……蒼くんに、泣かせるなって言われたっていうのは、気にしてる気がする」
「……ふーん?」

 少し黙った後、面白そうにニヤニヤする。

「でも、あいつ、優月は良く泣くから、約束はできないけど、とか言ってたぞ」
「……うん、そうだね」
「そんな良く泣いてンのか?」

 クスクス笑う蒼くんに、オレは、うーん、と考える。

「……オレさ、意外と今まで、泣いてきてなかったんだよね。……なんか、皆に色々世話とか掛けてた気がするけど……泣くってことは、あんまり、無かった……よね?」
「そうだな。小さい頃から、泣いてンのあんまり見たことない。そんなに激しい感じの、無いもんな」
「うん。多分そう。わーって泣くことって、あんまりなかった」

 そこまで言って、玲央と居る自分を、思い起こすと。
 何だか知らず、笑みが零れた。

「玲央と居ると、泣いちゃうんだよね、たまに……」
「……例えば?」

「……作った曲、弾いてくれただけで泣いちゃったり……幸せがどうとか話してた時も……なんか、勝手に涙が出てきて、ちょっと困るけど」
「ん」

 くす、と蒼くんが笑う。

「……泣きすぎだなーて、自分でも思うんだけどね」
「でも、玲央は嫌がってないんだろ?」

「――――……」

 そんな質問に、思い浮かぶのは、玲央の言葉。

 優月が泣くとさ。なんか、オレの中も、綺麗んなる気がする。
 そんな風に言ってくれたっけ……。

「うん」

 なんだかすごく嬉しくなって、笑顔で頷くと、蒼くんは不意に手を伸ばしてきて、オレの頭をくしゃくしゃ、撫でた。

「じゃあ大丈夫。……つか。玲央で良かったな」
「――――……」

「お前が素直に泣ける相手で、それを受け止めてくれる奴なら……オレも安心だし」
「……うん」

 乱れた髪に触れて、そのまま、オレは頷いた。


 そんな風に、蒼くんに言われると。
 ……また少し泣きそうになるけど。

「……ありがと、蒼くん」

 笑顔で言うと、蒼くんも、ふ、と笑う。


「まあ、もうすぐ二十歳だけどなー?」

 からかうようにそう言われて、う。確かに、と固まると、蒼くんはまた面白そうに微笑んだ。







(2023/2/14)


バレンタインですね…🍫♡


優月「玲央玲央、これ、バレンタインのチョコ」
玲央「ありがと。食わせて?」
優月「うん♡ はい」
玲央「違う違う。手じゃなくて」
優月「??」
玲央「口移しで」
優月「…………っ」(真っ赤)
玲央「ほら、早く」
優月「……っっ」(おそるおそる…)
玲央「…………」
優月「ん……っん……」
玲央「はは。真っ赤。……かわいーな、優月」
優月「……っ」(もー…(´・ω・))
玲央「オレからも。あげる」
優月「え。買ってきてくれたの?」(じーん……(*´艸`*)♡♡)
玲央「ん」
優月「…………て?」
玲央「ん??」
優月「…………たべ、させて?」
玲央「――――……ん♡♡」

 そのまま、いちゃつく感じで♡♡


ではでは(@^^)/~~~♡

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