上 下
529 / 825
◇同居までのetc

「嵐みたいな」※

しおりを挟む


「少し我慢、してて」
「……っ」

 後ろにあてがうと、玲央はぐ、と中に押し込んできて。
 少し入れたところで、止まった。

「――――……っ……」

 オレの様子を見ながら、少し引いて、また少し奥まで。
 それを繰り返しながら、ある程度、中に入ってきてから。

 ぐい、と脚を開かせて、ぐっと、奥まで入ってきた。


「んん、ん……っ……」

 たくさんたくさん、慣らされても、指では届かないとこは少しきつい。
 ……筈なんだけど。

 きついはきついんだけど。
 ――――……もう、なんか……。

「……っあ……ン、ン……」
「――――……気持ちいい?」

 言いながら、玲央がオレに覆いかぶさるような感じで、オレの顔の横に、手をついた。

「……ん、ぁ……!……っ……ふ……っ」

 深く、入られて、高く上がった声が、自分で恥ずかしくて、きゅ、と唇をかみしめる。

「は。かわいー……」

 ちゅ、と頬にキスされて。
 ――――……引き抜かれて、また奥まで。

「あ……ッ……んん……」

 玲央の首に、腕を回して、ぎゅう、としがみつく。
 なんか――――……気持ち良すぎて、どうしていいか、分からない。

「ちょ……待っ……れお……」
「――――……んー?……」

 呼んだオレの顔をふと、見ると。
 玲央は、クスッと笑って――――……。

「……んん……っ……ひ、ぁ……っ」

 奥、突かれて、仰け反る。
 自然と、玲央のをきつく締めてしまって――――……そうすると、余計、中のを感じて、ゾクゾクしたものが背筋を駆け上がる。


「すっごい、今、気持ちいいって顔、してるけど……」

 玲央の手がウエストから、胸に滑って、乳首を弄った瞬間。
 ビクッと震えてしまう。

「……ん、ン、ぁ…………」
「待たないと、ダメ?」

 中を激しく、擦られながら、胸に触られて。
 玲央の唇は、耳元で囁いてから、耳に舌を入れてきて。

 なんだか、もう全部の刺激がいっぺんに襲ってきて、あっという間に上り詰めそうになる。

「……ん、んん、あ……!……っ……れお……っぁ……」

 玲央の首に巻き付けてた腕は解けて、落ちて。触れたシーツを握り締める。
 胸から外した手を太ももの後ろにかけると、持ち上げられて。
 そこから、更に奥――――……。

「……ぁ……ッ……」

 びくん!と全身震えて、イッちゃって。
 荒い息が、全然、収まらない。

「優月、キスしよ……」

 玲央に言われるまま、唇を寄せてしまうと、深くキスされて、舌、荒々しく吸われる。

「……んん……ン、ふ…………ッ」
「――――……どうする? 続けて、平気?」

 離した唇の間で、囁かれて……涙目で滲むけど、滲んでてもカッコよすぎる、玲央を見上げて――――……。

「……うん……」

 頷くと、またキスされる。

 中を圧迫してくる玲央のは、中の気持ち良いところを、何度も擦りながら、突き上げてくる。

「んんっ……ん、あっ…………」

 激しくされて仰け反って、キスが外れると、玲央の手が後頭部に回って、ぐい、と引き戻された。


「ん、む――――……んん、……ふ、ぁ……」

 中、奥に入れられたまま、そのまま腰を回されて、ひきつる舌をまた吸われる。


「……んっ……ふ、っ…… ……ん、あ…………っ」

 玲央は、激しくて。
 ――――……それでも、オレはもうずっと、快感しか、なくて。
 

「……っれ、お――――…… きもち、いい……」

 ひし、としがみつくと、玲央は――――……。
 ますます、激しくなった気がする。

 
「……んん、ぅ……ん、……」
「――――……ゆづき……」

 はー、と息を荒くする玲央は。こんな時は、いつも。
 濡れてるみたいな、熱っぽい声で、オレを呼ぶ。


 それだけで、ぞくっ、と、気持ちいいのが、全身を、走る。


「……ッ……あ…………」
「――――……なんか今すごいしまった……」

 耳をかじられて、ひぁ、と声が上がると。


「……なにその声――――……つかもー……かわいすぎ……」

 なんか、余計、圧迫感が増したような……。
 玲央を知らず締め付けて……知らず、腰が、揺れて。


 嵐みたいな時間が。
 ――――……長く、続く。



 何度も何度も、可愛いと、囁かれて。
 玲央の熱を、全部、受けて。


 恥ずかしくて、苦しくて、気持ちよくて、どうにかなりそうなんだけど。

 でも、その間ずっと思ってるのは ――――……大好き、しか、無かった。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

そばにいてほしい。

15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。 そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。 ──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。 幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け 安心してください、ハピエンです。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

転生令息の、のんびりまったりな日々

かもめ みい
BL
3歳の時に前世の記憶を思い出した僕の、まったりした日々のお話。 ※ふんわり、緩やか設定な世界観です。男性が女性より多い世界となっております。なので同性愛は普通の世界です。不思議パワーで男性妊娠もあります。R15は保険です。 痛いのや暗いのはなるべく避けています。全体的にR15展開がある事すらお約束できません。男性妊娠のある世界観の為、ボーイズラブ作品とさせて頂いております。こちらはムーンライトノベル様にも投稿しておりますが、一部加筆修正しております。更新速度はまったりです。 ※無断転載はおやめください。Repost is prohibited.

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

浮気な彼氏

月夜の晩に
BL
同棲する年下彼氏が別の女に気持ちが行ってるみたい…。それでも健気に奮闘する受け。なのに攻めが裏切って…?

その部屋に残るのは、甘い香りだけ。

ロウバイ
BL
愛を思い出した攻めと愛を諦めた受けです。 同じ大学に通う、ひょんなことから言葉を交わすようになったハジメとシュウ。 仲はどんどん深まり、シュウからの告白を皮切りに同棲するほどにまで関係は進展するが、男女の恋愛とは違い明確な「ゴール」のない二人の関係は、失速していく。 一人家で二人の関係を見つめ悩み続けるシュウとは対照的に、ハジメは毎晩夜の街に出かけ二人の関係から目を背けてしまう…。

浮気されてもそばにいたいと頑張ったけど限界でした

雨宮里玖
BL
大学の飲み会から帰宅したら、ルームシェアしている恋人の遠堂の部屋から聞こえる艶かしい声。これは浮気だと思ったが、遠堂に捨てられるまでは一緒にいたいと紀平はその行為に目をつぶる——。 遠堂(21)大学生。紀平と同級生。幼馴染。 紀平(20)大学生。 宮内(21)紀平の大学の同級生。 環 (22)遠堂のバイト先の友人。

処理中です...