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◇同居までのetc
番外編2つ【七夕🌸突然の雨】
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【番外編】
ふと、七夕編をのせてないことに気づきました。
Twitterでだけ書いて、投稿サイトにのせていなかったSSをふたつ、置いておきます♡
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「七夕の夜」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
画像だと読みにくい方の為に♡
↓↓↓
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「なあなあ、七夕の伝説って、何で一年に一回しか会えないのか知ってる?」
急に友達にそう言われて、知らないかも、と答えたら。
「神様が働き者だった二人を結ばせてあげたのに、イチャイチャしてばっかりで全然働かなくなったから、引き離されたんだって!」
「えっ、そうなの??」
「そうなんだってー!」
そうだったんだ。衝撃。イチャイチャしすぎたからなのか!
へー、とびっくりしながら帰ってきた。
夕飯を食べた後、テレビをつけて、玲央とソファのとこでまったりしながら、コーヒーを飲んでる時。ふと、その話を思い出した。
「ねーねー、玲央、知ってる? 何で彦星と織姫が、一年に一回しか会えないか」
「……いや、知らない。何で?」
今日聞いた話を伝えてみると、めちゃくちゃ面白そうにニヤニヤして。
「じゃあオレらも、引き離されちまうかなぁ?」
そっと、頬に触れられて、ちゅ、と軽くキスされた。
「……オレらよりイチャついてる奴、居る?」
引き寄せられて、至近距離で見つめられて、心臓が弾む。
「……引き離されるの絶対嫌だから、ちゃんと働く……」
そう言ったら、玲央が、益々可笑しそうに笑って、オレの頬にスリスリ指を這わす。
「優月、何して働くの?」
「何でもする」
「そっか。じゃあオレも働こ。何しようか? 一緒に働くか」
「うんうん、そーする」
と。一緒に何して働くかで、たくさん盛り上がった夜でした。
楽しかったな。 by優月
-Fin-
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「突然の雨」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
今日はゼミが長引きそうだから、玲央には先に帰ってもらった。ご飯作って待っててくれるって言ってた。教室を出る時に「今から帰るね」と連絡をして、急ぎ足で帰ってきたのだけれど。
あと少しで、玲央のマンション。もう見えてるのに、急にぽつぽつ始まって、いきなりの土砂降り。咄嗟に屋根のある店先に隠れたけど。
この中3分走ったら、全身びちょびちょになりそう……。止むのかな。
そう思って、天気予報の雨雲レーダーを見るけど、ここから、しばらく雨雲途切れない予報。
玲央に言ったら迎えに来てくれちゃいそうだけど、これだと傘さしても玲央まで濡れちゃうだろうし。
うん。走ってって、すぐシャワー浴びよ。とりあえず鞄だけ守ろうかと着ていたシャツで巻こうかなと考えていたら。
「あ、優月」
……あれ、何で。玲央が居るの。
降り始めてから出たにしても早過ぎ。
「帰るって入ったから、迎えに来た。雨降りそうだから念の為一本持ってきたんだけど。傘無かった?」
「うん」
「じゃあちょうど良かった。おいで」
玲央の傘の中に引き込まれて、おかえり、と言われる。
「ありがと。走ろうと思ってた」
「何で? 呼べよ」
「なんかこれだと、傘さしても濡れそうだから。玲央も濡れちゃうでしょ?」
「一緒に濡れたら、一緒にシャワー浴びればいいし」
ご機嫌で言う玲央。
「……そうだね」
そっか。それで良いって、言ってくれるんだ。
……ほんと。優しいな。
「こんな中走ったらずぶぬれだろ。風邪ひくし。次あったら、ちゃんと呼べよ?」
「うん。玲央も、呼んでね?」
「オレは風邪ひかないから、走って帰る」
「え。えー? 何それ。言ってる事違うよ?」
「だから、オレは風邪ひかないから。優月濡れない方がいいじゃん」
「……オレも風邪ひかないもん」
「オレ、ほんと小学高学年くらいから風邪ひいた事ねーし」
「えぇ。嘘でしょ?」
「んー? 喉がちょっと痛くなった位はあるかな……そんなもん」
「……そうなんだ」
丈夫なんだな、玲央……。
「でも、オレも迎え行くからね」
「――――……分かったって」
クスクス笑う玲央。
「一緒にシャワー浴びればいいもんな。湯舟で一緒に温まるのも良いし……」
「良いし?」
ふと、止まった玲央を見上げると。
ちゅ、とキスされた。
「もっとあったまる事するのもいーよなー?」
そんな事、流し目で。そんなキラキラした破壊力ありすぎる瞳で言われると。
「――――……っ」
「……真っ赤」
見下ろしてくる玲央の瞳が。
優しすぎて。
ますます赤くなってると思う……。
「可愛いなー」
ふ、と笑われて。なんかもう。心の中、ポカポカしてくる。
「帰ったら一緒に風呂入ろっか。夕飯はもう仕上げればできるから。温まってからにしよ」
「……」
もう。
断れるわけない。
うんうん、と頷くと。
玲央は、クスクス笑って、またキスされる。
「……傘って隠れられて、便利だな」
なんて言って、ふ、とまた笑む。
「――――……うん」
大好き。
そう思って。
玲央の胸の辺りを、握って、少し引っ張って。
「?」
少し傾けてくれた玲央に、ちゅ、とキス、し返すと。
じっと、見つめられて。ニヤ、と笑う玲央。
「――――……ん、分かった」
「え?」
分かった?
「色々、あったまろうな?」
「…………………………」
意味ありげに瞳が揺れて。ドキドキしすぎて固まってるオレに、クスクス笑って、早く帰ろ、と言って。
玲央が、傘を反対側の手で持ち直して、肩を抱いてくる。
「……うん」
肩に触れてる手が暖かい。なんて思って。自然と笑って見上げると。
また優しく笑う玲央に、ちゅ、とキスされた。
- Fin -
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ふと、七夕編をのせてないことに気づきました。
Twitterでだけ書いて、投稿サイトにのせていなかったSSをふたつ、置いておきます♡
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「七夕の夜」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
画像だと読みにくい方の為に♡
↓↓↓
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「なあなあ、七夕の伝説って、何で一年に一回しか会えないのか知ってる?」
急に友達にそう言われて、知らないかも、と答えたら。
「神様が働き者だった二人を結ばせてあげたのに、イチャイチャしてばっかりで全然働かなくなったから、引き離されたんだって!」
「えっ、そうなの??」
「そうなんだってー!」
そうだったんだ。衝撃。イチャイチャしすぎたからなのか!
へー、とびっくりしながら帰ってきた。
夕飯を食べた後、テレビをつけて、玲央とソファのとこでまったりしながら、コーヒーを飲んでる時。ふと、その話を思い出した。
「ねーねー、玲央、知ってる? 何で彦星と織姫が、一年に一回しか会えないか」
「……いや、知らない。何で?」
今日聞いた話を伝えてみると、めちゃくちゃ面白そうにニヤニヤして。
「じゃあオレらも、引き離されちまうかなぁ?」
そっと、頬に触れられて、ちゅ、と軽くキスされた。
「……オレらよりイチャついてる奴、居る?」
引き寄せられて、至近距離で見つめられて、心臓が弾む。
「……引き離されるの絶対嫌だから、ちゃんと働く……」
そう言ったら、玲央が、益々可笑しそうに笑って、オレの頬にスリスリ指を這わす。
「優月、何して働くの?」
「何でもする」
「そっか。じゃあオレも働こ。何しようか? 一緒に働くか」
「うんうん、そーする」
と。一緒に何して働くかで、たくさん盛り上がった夜でした。
楽しかったな。 by優月
-Fin-
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「突然の雨」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
今日はゼミが長引きそうだから、玲央には先に帰ってもらった。ご飯作って待っててくれるって言ってた。教室を出る時に「今から帰るね」と連絡をして、急ぎ足で帰ってきたのだけれど。
あと少しで、玲央のマンション。もう見えてるのに、急にぽつぽつ始まって、いきなりの土砂降り。咄嗟に屋根のある店先に隠れたけど。
この中3分走ったら、全身びちょびちょになりそう……。止むのかな。
そう思って、天気予報の雨雲レーダーを見るけど、ここから、しばらく雨雲途切れない予報。
玲央に言ったら迎えに来てくれちゃいそうだけど、これだと傘さしても玲央まで濡れちゃうだろうし。
うん。走ってって、すぐシャワー浴びよ。とりあえず鞄だけ守ろうかと着ていたシャツで巻こうかなと考えていたら。
「あ、優月」
……あれ、何で。玲央が居るの。
降り始めてから出たにしても早過ぎ。
「帰るって入ったから、迎えに来た。雨降りそうだから念の為一本持ってきたんだけど。傘無かった?」
「うん」
「じゃあちょうど良かった。おいで」
玲央の傘の中に引き込まれて、おかえり、と言われる。
「ありがと。走ろうと思ってた」
「何で? 呼べよ」
「なんかこれだと、傘さしても濡れそうだから。玲央も濡れちゃうでしょ?」
「一緒に濡れたら、一緒にシャワー浴びればいいし」
ご機嫌で言う玲央。
「……そうだね」
そっか。それで良いって、言ってくれるんだ。
……ほんと。優しいな。
「こんな中走ったらずぶぬれだろ。風邪ひくし。次あったら、ちゃんと呼べよ?」
「うん。玲央も、呼んでね?」
「オレは風邪ひかないから、走って帰る」
「え。えー? 何それ。言ってる事違うよ?」
「だから、オレは風邪ひかないから。優月濡れない方がいいじゃん」
「……オレも風邪ひかないもん」
「オレ、ほんと小学高学年くらいから風邪ひいた事ねーし」
「えぇ。嘘でしょ?」
「んー? 喉がちょっと痛くなった位はあるかな……そんなもん」
「……そうなんだ」
丈夫なんだな、玲央……。
「でも、オレも迎え行くからね」
「――――……分かったって」
クスクス笑う玲央。
「一緒にシャワー浴びればいいもんな。湯舟で一緒に温まるのも良いし……」
「良いし?」
ふと、止まった玲央を見上げると。
ちゅ、とキスされた。
「もっとあったまる事するのもいーよなー?」
そんな事、流し目で。そんなキラキラした破壊力ありすぎる瞳で言われると。
「――――……っ」
「……真っ赤」
見下ろしてくる玲央の瞳が。
優しすぎて。
ますます赤くなってると思う……。
「可愛いなー」
ふ、と笑われて。なんかもう。心の中、ポカポカしてくる。
「帰ったら一緒に風呂入ろっか。夕飯はもう仕上げればできるから。温まってからにしよ」
「……」
もう。
断れるわけない。
うんうん、と頷くと。
玲央は、クスクス笑って、またキスされる。
「……傘って隠れられて、便利だな」
なんて言って、ふ、とまた笑む。
「――――……うん」
大好き。
そう思って。
玲央の胸の辺りを、握って、少し引っ張って。
「?」
少し傾けてくれた玲央に、ちゅ、とキス、し返すと。
じっと、見つめられて。ニヤ、と笑う玲央。
「――――……ん、分かった」
「え?」
分かった?
「色々、あったまろうな?」
「…………………………」
意味ありげに瞳が揺れて。ドキドキしすぎて固まってるオレに、クスクス笑って、早く帰ろ、と言って。
玲央が、傘を反対側の手で持ち直して、肩を抱いてくる。
「……うん」
肩に触れてる手が暖かい。なんて思って。自然と笑って見上げると。
また優しく笑う玲央に、ちゅ、とキスされた。
- Fin -
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