【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

悠里

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◇「周知」

「ベッド?」*優月

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 オレ、何言ってんだろ。
 玲央と、してから寝ると、ぐっすり眠れるとか言っちゃったよ……。

 顔から火が出そう。

 少し俯いて、両頬を手で挟んでしまう。

 もう、ほんとオレ、バカだな、言ったら絶対恥ずかしいって分かってたのに。玲央がオレの返事待ってるからって、ついつい本当の事言っちゃった。

 うう……。恥ずかしい。


「――――……優月?」

 手が伸びてきて、玲央の手が、オレの頬に触れようとする。頬を挟んでた自分の手を自然と外すと。玲央の手がオレの頬にそっと、触れて。

「すげー熱いな……」

 クスクス笑って、玲央がオレの手を掴む。「おいで」と引かれて。
 言われるままに立って。玲央の近くに歩いていくと、玲央が、オレを自分の上に座らせた。玲央の太腿をまたいで、向かい合わせで乗せさせた感じ。

「……可愛いこと、言うよな、ほんと」

 頬を挟まれて、玲央の顔、間近で少し見下ろす。

「顔そんな赤くして、そんな事言われるとさー」
「――――……っ」


「……学校休もうかなーとか、思っちゃうんだけど?」
「――――……?」

 学校休む……? 休む??
 休んで――――……。


「これからベッド、行く?」

 ちゅ、と頬に、キスされて。
 あ、やっぱり、そういう意味……。

 うう、恥ずかしい……。
 オレがあんな返事したから。
 
 玲央の手がオレの後頭部に回ってぐい、と引かれて、唇が重なる。


「ン」

 ――――……うわ。……舌……。

 軽いキスじゃなくて。
 急に、すごく熱いキスで。


「……っん――――……ふ…………」
「コーヒーの味する……」

 一旦離した玲央が、舌、舐めながら、そんな事を囁いて。

「ぅん、する――――……っン……」

 頷いた瞬間、またキスされる。


 ――――……熱い……。
 ぼー、としてくる。


「……ベッド行く?」

 しばらくキスして。それからゆっくり離して。
 クス、と笑って玲央がオレを見下ろす。


「ベッド……」

 うん、行く。
 ――――……と言ってしまいそうになったけど。


「……れお、学校……」

 じっと見つめると、玲央は、ふと目を細めて。
 オレをぎゅ、と抱き寄せた。


「分かってるよ。……本気で言ったわけじゃないけど」
「――――……」

「あ、少し本気かな」

 クスクス笑って、玲央が言う。


「つーかお前……何でそんな、可愛い事言うかな」
「――――……恥ずかしい事言ったよね……」

「恥ずかしそうなのに、言っちゃうとこが可愛いンだよな」

 クス、と笑った玲央に、頬にキスされる。


「今ので、手出されても、優月、文句言う権利ないと思うんだよな」

 ちゅ、ちゅ、と顔にキスされて。
 くすぐったい。 

「……ん。くすぐったい……」 

 首にキスされて、びく、と震えると。


「あーもう可愛い……」

 言った玲央に、また唇にキスされて。
 結局時間ギリギリになるまで。


 もう、ベッド、行きたい。
 そんな風に、言っちゃいそうなのを、抑えるのが、大変な位に。



 めちゃくちゃキスされる事になってしまった。



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