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◇「周知」
番外編【お花見ss🌸玲央×優月】
しおりを挟む【side*優月】
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
めちゃくちゃ、桜、綺麗。
青空と、満開の桜、そよそよ流れる川。その川に浮かぶ花びら。
綺麗すぎる…。
ぽー、と見ていたら。
クスクス笑う玲央に、上の道に戻ろう、と言われた。
うん、と頷きながら、河原から、上の桜の歩道につながる階段を上る。
「優月、こっち」
「あ、うん……ぅわっ」
「……っと」
木の根っこに引っかかって、つんのめった所を、玲央が咄嗟に支えてくれた。
は、と気付いた時には、玲央の腕の中に倒れ込んでて。
「あ。ありがと。ごめんね」
言うと、むぎゅ、と、一瞬、抱き締められる。
「いいよ。かわいーし」
クスクス笑ってそう言う玲央は、ちゅと額にキスして。
それから。ちゃんと、立たせてくれた。
玲央の手が、目の前に差し出される。
「手、つなぐ?」
「うん」
嬉しくて、頷くと。
玲央が、優しく手を、繫いでくれる。
ああ、なんか。
この道。
終わらなければいいのに。
-Fin-
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