【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

悠里

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◇「周知」

「あたり」*優月

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「すげー嬉しそうな顔してるけど」

 振り返った玲央に、クスクス笑われて。


「だってなんか、玲央がここに居るのも不思議だし。オレの絵、探してくれてるのも、嬉しいし」

 先生達から少し離れているので、小さめな声でそう言ったら。
 玲央も、ふ、と笑った。

 オレの絵がかかってる所を通り過ぎて、オレは後ろで自分の絵をちら、と見て。これは分かんないかなあ?なんて思いながら、玲央の後ろ姿を見ていたら。

 玲央が少し先の端まで行った所から、戻ってきて。


「あの花束の絵は?」
「――――……」


 わー。
 ――――……玲央、すご。

 言葉を一瞬失って、玲央を見てたら。

「あ、違ったか?」

 と玲央。
 慌てて、首を振る。

「ううん。あってるよ――――……すごい、玲央」
「お前の事、よく知ってる奴なら当たる気がするけどな」

 ふ、と玲央が笑う。


「イメージ、すげえ合う」
「ん。なんか……ありがと」

 何だかよく分かんないけど、ありがとうが出て来て。
 2人で、クスクス笑ってしまう。

 先生と希生さんが、近づいてきた。


「――――……なんかあれだな。玲央、少し大人になったな」
「……そう?」

「なったのか、優月くんが可愛いから優しいのか?」

 ふ、と笑いながら希生さんが玲央を見て、言うと。
 ――――……ちょっとオレは、ドキドキしちゃうんだけど。


 玲央は、「うん。そう」と笑う。


「だって可愛いもんな、優月」
「――――……」


 もんなって、言われても……。
 困ってると、先生もクスクス笑って。


「蒼もだし、玲央くんもだし――――…… 優月の事、やたら可愛がるのはこういうタイプなのかな」
「久もやたら可愛がってるだろ?」

 クスクス笑う希生さんに、久先生もふ、と頷いた。

「そうだね」

 先生。多分ちょっと、助けてくれたのかな。
 なんて。

 ……思ったりする。



 ――――……玲央は。
 家族にはまだって言ってたわりには、あんまり隠さないし。
 ……敢えては言わないけど、バレてもいいや、くらいな感じが


 玲央っぽいな、と。思ってしまった。






◆ ◆ ◆ ◆ ◆

(2022/1/1)

時間切れ。
今日はここまで♡

今年もよろしくお願いします♡
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