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◇「恋人」

「大好き」*優月 ※

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 すぐするのかなとか、思っちゃったけど、結局普通に洗われてバスルームを出た。髪を乾かしてくれて、ちゃんと寝る準備もして、明日の朝食用に炊飯器まで予約を済ませてから。

 一緒に寝室に入って、オレはベッドに腰かけた。


「……なんか。意外、玲央」
「え?」

 電気を暗くしてから、近づいてきた玲央に、ベッドに押し倒されて、背を枕に沈めながら、ふ、と笑ってしまった。


「――――……なんか……」
「ん?」

「……そういうコト、するってなったらすぐしそうなのに……」
「――――……」

「ちゃんと色々全部してから、ベッドなんだなーって。 そういえば、今までもずっとドライヤーとかけてくれてたけど……」

 思うまま言ったら玲央は、クスクス笑い出した。


「今しかないなら即するけど――――…… 優月とはずっと居るだろ。全部終わらせてから、ゆっくり抱きたいし」
「――――……」

「そんな焦んねえよ。――――……でももう、こっからは、すぐにするけど」

 ぷ、と笑いながら、玲央がオレの頬に触れた。
 組み敷かれて、玲央に囲われて、キスされる。


「……ん――――……」


 ……カッコイイなあ。
 玲央。

 ……こうやって、見上げるの、すごい、好き。
 なかなか、普段、見れないアングル。


 今は、オレだけが見れるんだと思うと、すごく、嬉しかったりしてしまう。


「――――……っ」

 キスしながら、玲央の手がバスローブにかかって、解かれて。
 胸をするりと撫でられる。


 手、大きい。 普段いつも、玲央の指、綺麗って見ちゃうから。
 その手が、触れてくれるっていう事もすっごく、嬉しい。
 ……恥ずかしいけど。


 胸に触れて、乳首を、指で刺激されて。
 キスを外して、首筋から下がっていった玲央が、胸に舌を這わせてくる。
 

 ……まだ、恥ずかしい、の方が勝つんだけど。

 毎日毎日、どんどん気持ちよく、なっていく。


 玲央の触れ方は、優しいけど。与えてくれる気持ちよさは、激しくて。
 なんか、上手、で。 気持ちいいって感覚しか、無い。


「……れお……」
「ん? ――――……気持ちいい?」

「……ん。……く、すぐったい……」
「……気持ち良いって言って」

 クスクス笑われる。

「や……そこで、喋んないで」

 びく、と体が勝手に震える。


「――――……可愛いなあ、んとに……」

 焦れたように玲央が言って、不意に体を起こしてきて、キスされる。
 指で乳首、少し強く刺激されて、「あ!」と喉の奥で声が上がる。

「ん、ん……っ」

 急にキスが激しくなった。胸をなぞってた手が外れて、キスだけに集中していたら、不意に胸に冷たい感触。一瞬瞳を開くけど、激しいキスに、またすぐ瞳を閉じる。

 パチ、と、多分、蓋の締まった音。冷たいのは、きっとローションで。
 胸に垂らされたそれを指ですくいながら、玲央の手が胸を撫でる。先端に指や爪を引っ掻かけて、色々刺激される。ぬるぬるして滑りが良くなると、また違う感覚に、襲われる。


「……っあ……」

 キスと胸への刺激だけで、一気に熱くなる。
 延々それだけが続いて、辛くて、腰を引いたら、玲央が喉の奥で少し笑った。手が胸から脇腹を滑って、下半身へと降りていく。

 下、握られて、腰を引きたいけど、無理だし。
 玲央の腕に、指をかけて、なんとか我慢する。


「……は。ちゃんと、すげえ反応してるな……」
「……っ」

 胸だけで、「すげえ反応してる」とか。
 すごく恥ずかしくて、かあっと赤くなると。また唇を、塞がれる。


 玲央は――――……もう会ってから、ずっと分かってたけど。
 かなりかなり、キスが大好きな人。

 しかも、濃厚すぎてついていけないみたいなキスを、ずーっと、してくる。
 
 
 キスだけだって、いっぱいいっぱいなのに。
 他、色々触られながら、たまに離れた唇の間で、自分の状態を教えられる。

 ……すごく、玲央も興奮してるみたいな、吐息を、唇の間で漏らしながら。


 ほんとに、こう言う時の玲央はやらしくて、オレは、とにかく恥ずかしいけど。甘くて。――――……すこし意地悪な時もあるけど。でも、優しくて。



 大好きすぎて、困る。












◆ ◆ ◆ ◆ ◆





後書き♡
◆ ◆ ◆ ◆ ◆


玲央がキス大好きなのは優月にだけなんですけどね(*'ω'*)
いつかどこかで優月に伝えます♡



BL大賞。昨日更新できなかったので順位下がるかなと思ったら9位のまま週末を終えたみたいです♡ ありがとうございます!!(∩´∀`)∩
このままbest10内だと嬉しいなあ…(*'ω'*)
てことで、ちょっと更新頑張ります♡ 
応援、よろしくお願いします♡

by悠里

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