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◇週末の色々

◇愛しい✳︎玲央 ※

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「優月――――……」


 なんだか、ものすごく可愛すぎて、キスを繰り返した。
 どうしてこんなに可愛いんだろう、なんて思いながら。



 最初に会った時から、キスしたくて。
 慣れてない感じが可愛くて、めちゃくちゃキスしたっけ。


 一緒に居る間、キスをしまくってきたから、優月の受け方も、大分うまくなった。何より、息が吸えるようになって、酸欠みたいになるのが大分減ったような気がする。

 でも。
 色んなとこ、攻めながらキスすると、もうそれはダメみたいで。
 また、全部を預けてくるのが、もう、ほんと、可愛くて。



「――――……ふ……っ……ん、あ、ぁっ」


 長い時間かけて慣らしてから、優月の中に、入れたら。
 ――――……悲鳴みたいな声を上げて。びくん、と震えた。

「……っあ……っン、ん……」

「――――……気持ちよかった?」
「……んっ……ン……」


 入れただけで、イくとか。そんなに慣れてるわけでもないのに。

 快感に、素直だからなのか。
 ――――……もう、最高、可愛い。


「……れお……」

 上気した、涙目の、とろんとした顔で。
 なんでこんなに気持ちいいんだろうみたいな、戸惑った顔で見上げられると。


 なんか、やばい。
 ――――……すげえ、可愛くて。そう思う分だけ、気持ちいい。


「――――……オレ、すげぇ、気持ちいい」


 そう言うと、トロトロしながら、オレも、と頷く優月の首筋に舌を這わせた。


「ん、ん……っ」

 ぎゅう、と瞳を閉じて、優月が唇を噛む。
 後ろまで、多分無意識に締め付けてくる。


「……優月――――……」


 ちゅ、とキスして、唇を開けさせる。
 舌を絡めて、ぺろ、と舐めた。


「……んんっ」

 優月が、オレの下で、もぞ、と動く。
 一生懸命舌で応えながら、開いてる足が、震えてる。


「――――……はぁ……れ、お……」

 ぎゅう、と抱き付かれる。
 息も舌も、全部熱くて。――――……震えてる。

 動いて、欲しいのかな……。

 ほんと――――……やばい、可愛くて。

 いつも幼いような、無邪気な可愛い顔してんのに。
 眉を寄せた、快感が耐えられないみたいな顔、エロい。

 中からゆっくり抜いて、奥まで挿し入れる。


「ん、う、ン……」

 さっき、入れた途端に達していた優月自身に触れて、扱き出す。両方ゆるく攻めながら、たまに、奥まで、突き上げる。


「はぁ――――……や、あ……」

 オレの下で、脚を開いて、奥を突かれながら快感を促されると、優月の睫毛が、涙で濡れて震える。

 その顔をじっと見つめてしまう。


「……かわい……」

 ちゅ、と頬にキスして、唇を奪う。

「……ん、んっ……っぁ……っ」

 唇を重ねたまま突き上げると、漏れた悲鳴がくぐもる。


「……ン、ぁっ……んっ……」

 小刻みな動きにすると、舌を外されて、小さな声が上がる。
 反った首筋が、白い。

 奥まで入れたまま、中を混ぜると、優月自身からまた精が溢れた。

「……っふ、ぁ……ンっ……」
「中、吸い付いてくる――――……気持ちいい?」

 耳元で囁くと、びくびく、震えて。
 上気していた頬が、恥ずかしそうに、ますます赤くなった。

 「ん」と、小さく、頷く。

 なんかもう――――……この上なく、興奮する。


 はぁ、と忙しなく息をついてる優月の舌を奪いながら、徐々に、抜き差しを速くする。背中に優月の腕が回って、縋るように抱き付かれた。


「……んん……れお…………れ……おっ……あ――――……」


 眉が切なげに寄って、荒い息と、漏れる喘ぎ。
 優月の中で、自身が膨らんでくのが分かる。
 首筋を甘噛みして、それから唇をずらして、肩に近い首筋にきつく吸い付いた。

「――――……っ……っ!」

 声も無く、優月が不意にぎゅっと体を小さくした。びくん、と全身が大きく震えて強張る。
 激しく中が収縮して、その刺激で、オレも、中で、解放した。


「……っ……っあっ……あ、ン……」

 中をぐり、と刺激しながら、優月のイったそれを全部出るまで刺激し続ける。びくびく震えて、甘い吐息みたいな喘ぎを漏らしながら感じていたけれど。
 優月の腕が、するりと落ちて、ベッドにぱたん、と投げ出された。

 力を感じない白い腕に、触れたくなって、その指を握った。
 荒い息を繰り返す唇にキスして、舌を絡めて呼吸を少し整えさせる。


「……ン……っふ……っ」

 ぴちゃ、と湿った音が響いて。優月を見つめると、優月はもうすっかり瞳を伏せて、ただ、オレのなすがままに、キスに応えてる。

「――――……ンん………っぁ……」

 ゆっくりと優月の中から抜いて、ゴムを処理した。


「……優月――――……」

 ふと目に飛び込んできた優月の体は。
 なんだか上気して肌がほんのり赤くて。乱れに乱れて力を失ってて、めちゃくちゃエロイ。

 余裕で復活してしまいそうで。
 明日は学校だし、優月は仕事だし。と、辛うじて理性を優先させて。
 乱れてたバスローブで、優月を包んだ。

「……ん。……れ、お……」
「優月、シャワー、どうする?」
「……あした、で……いい?」
「いいよ」

 汗に濡れた前髪を掻きあげて、そのまま頭を撫でてやっていたら。
 もう限界だったみたいで。

 いくらも経たない内に、すぅ、と眠りだした。


 ――――……は。
 もう、さっきのエロい顔してる優月じゃなくなった。
 無邪気な寝顔。

 ――――……可愛すぎ。

 掻き上げた額に、そっと、キスを落として。
 腕の中に、抱き締め直して、横になった。



「……ん……れお……」

 まだ少し起きてるのか、寝言なのか、よく分からない声でオレを呼んで、優月はすり、とオレに擦り寄ってきた。頰に触れてきた柔らかい髪の毛が、なんだかそれだけで愛おしい。


 この上なく、優しい気分で。1人、微笑んでしまいながら。
 最大限密着したまま、眠りに、ついた。














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