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◇週末の色々

◇可愛い*玲央 ※

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 食事を終えて、速攻片づけてもらい、2人きりになって即バスルームに連れ込んだ。

 まだ一緒にシャワーを浴びるのに全然慣れなくて、恥ずかしがってる優月は可愛くて、本当はもう、今すぐ触れてめちゃくちゃに抱きたい気分だったけれど、バスルームだと優月に負担がかかりそうだし、ベッドでと決めた。

 優月の頭を洗ってやって、体も洗い終えると、今日はさっさとバスルームから連れ出した。

 バスタオルで巻いてやると。
 何か、クマの着ぐるみが似合いそうだなと。
 めちゃくちゃ可愛いと思ってしまって、キスしてしまう。

 なんなの、この可愛いの。
 もう、20歳だよな? オレとタメだよな? ……なんでこんなに可愛い訳。

 キスしてしまうと、余計に、マジで早く触りたい。

 ――――……けど。
 優月の髪だけは乾かしてやりたい気もして。
 ドライヤーの準備をしていると。

「……なんか、何してても、カッコイイんだもん。 バスローブ着てるだけで、こんなにカッコいい人、居ないと思う」

 役者とかどう?とか聞いてるし。
 何を言ってんだか、優月。

「役者……考えた事ねえな」

 思わず笑ってしまう。
 向かい合ってドライヤーをかけてやってると、優月は俯いている。

 大人しい優月が可愛くて、優しく手で髪に触れながら温風を当てていると。
 ――――……出会ってから毎日、こうして優月の髪に触れているなあなんて、しみじみ思って。


「お前の髪、ほんと気持ちいい」

 なんか、ほんとに可愛いなと思ってしまう。

 乾いてきたな。
 ふわふわしてきた。
 
 そこでふと。優月がずっと俯いたまま、全然顔を上げない事に気付いて。
 どうかしたか?と言おうとした瞬間。

「?」

 優月の手がゆっくり動いて。バスローブから中に入って、胸に触れてくる。

「……優月?」

 どうしたんだろうと思って。ドライヤーを終わらせると。


「――――……あ、のね……」
「うん?」

「あの……なんかオレ……」
「……」


「玲央に触りたくて……」

 ぎゅ、と瞳を閉じて、言われて。ドライヤーを置いて、引き寄せる。

 ――――……人が、どんだけ、我慢してると思ってんの、優月。

 まだ、経験、浅いし。
 そんなにがっつくわけにもいかない、と思って。緩くしてやってるのに。


 深くキスして。

「……んっ……」

 少し苦し気に、声が漏れるけれど。
 ――――……そのままキスしたまま。
 優月の手を、オレの胸に触れさせる。

 自分から触れてきて、触りたいとか言ったくせに、触らせたら、ものすごく、恥ずかしそうで。

 ドキドキしてますって、顔、してて。


 あーもう、ほんと、可愛いな。



「……ん……ふ、は……っ」

 遠慮がちに、すり、と触れてくるのが可愛すぎて、思うままキスしてると、苦しそうに喘いで、離れようと引く。

「息、吸って」

 少しだけ待って、また塞いで、今度は逃げられないように、優月の頭を手で引き寄せたまま、キスする。


「……んン――――……」

 びく、と体が震えるのが。
 愛おしすぎて。



「……れ、お……」

 熱っぽい声で名前を呼ばれたら。
 もう、限界で。

 優月を引き寄せて、抱き上げた。


「……も、ベッドいこ、優月」
「あ、玲央、髪……」

「髪?」

 って何だ?

「ドライヤー……」

 ――――……今、この状態でドライヤー?
 かけてくれようとしてんの?

 なんかほんと――――……笑ってしまいそうになる。


「オレはいい。つか、無理。待てない」
「――――……」

 言ったら、優月は言葉に詰まって。
 オレに抱き付いてきた。



 ほんとに。
 ――――……なんでこんなに可愛いかな。



 可愛いだけなら、そのまま撫でてやってりゃいいけど。
 ――――……なんで、こんなに、興奮すんだか。


「…玲央」

 抱き付いてる優月が、名前、呼んでくる。



 ……暴走しそうで。
 ――――……は、落ち着け、と思いながら。小さく息を付いた。









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