20 / 34
本編
安心感
しおりを挟む
前日、眠れなかったのが、嘘の様に、熟睡出来た。
ガイルに抱き込まれて、少し高めの体温を感じると安心感があり、すぐに眠りにつくことが出来た。
「ガイル、おはよう。僕の我儘に付き合ってくれて、ありがとう。お陰で、ぐっすり眠れたよ。ガイルって何か安心感があるよね」
「・・・そうか。それなら良かった。良かったが、安心感って言うのは、なんとも言えないな・・・」
「・・・・・・?」
安心感って良い意味じゃないのかな?
ガイルは、強いし、優しいし、包容力もあるし、安心感が半端ないよね。
「まぁ、いいや。今日は、飯食ったら、家見に行くぞ。出来るだけ、数を見て回った方が良いだろ」
「分かった!ガイルの家だけど、まるで自分の家の事の様に楽しみだよ!」
「いや・・・まぁ、俺の家だが、イズも一緒に住むんだから、自分の家だと思えよ」
「何か・・・居候させて貰うみたいな感じで、申し訳ない感じがするけど、生活費はちゃんと払うからね!」
「そんなもの要らないって言った所で、言うこと聞かないんだろうな」
「だって、家に住まわせて貰うのに、生活費も払わないんじゃ、居心地が悪くなっちゃうよ・・・」
「まっ、それで、イズが納得するって言うなら、生活費とやらは貰っとこうか」
「うんっ!」
流石に、何も支払わずに、住まわせて貰うなんて、まるで・・・こう言うのなんて言うんだっけ?
ヒモっていうんだったかな?
そんな人に寄生する様な生き方はしたくないかな・・・。
一応、魔法陣売ったりして、稼ぎはあるんだし、家賃も払える。
でも、ガイルが家を買うことにしたから、家賃は掛からなくなっちゃう。
それなら、生活費を入れる位しか、出来ることがないからね。
簡単なものしか作れないから、料理の勉強とかもして、ガイルに作ってあげられる様になろうかな。
僕の仕事は、魔法陣を描くことだから、家にいる時間が長いし、家の中の事は、出来るだけ、僕が出来る様にした方がいいよね。
居候させて貰う上に、添い寝までして貰うんだからね。
新居か。
どんなお家になるのかな。
凄い楽しみだ。
『坊ちゃん。顔がにやけ過ぎてるよ』
「・・・・・・気をつけるね」
新しいお家がどんな感じになるのか、楽しみで、つい顔が緩んでしまっていたみたいだ。
気をつけないと。
「それだけ楽しみにしてくれるんなら、家を買うことにして良かったな」
「本当に、急に家を買うなんて、驚いちゃったよ!こんなに思いつきで決めちゃっていいの?」
「いいんだよ。こういうのは、何か切っ掛けがないと、中々買うことにならないだろうからな。今回は、丁度良かったのさ」
「そうなんだ。ガイルが、そういうなら、そうなんだよね!折角の新居なのに、同居人が僕で申し訳ないけど・・・」
「何言ってるんだよ。イズと暮らすの楽しみにしてるからな」
「へへっ。そう言って貰えて良かった。僕も楽しみだよ」
あー!どんなお家になるんだろー!
僕の好みのって昨日言ってたけど・・・。
ガイルに合いそうなお家が見つかるといいな。
ガイルに抱き込まれて、少し高めの体温を感じると安心感があり、すぐに眠りにつくことが出来た。
「ガイル、おはよう。僕の我儘に付き合ってくれて、ありがとう。お陰で、ぐっすり眠れたよ。ガイルって何か安心感があるよね」
「・・・そうか。それなら良かった。良かったが、安心感って言うのは、なんとも言えないな・・・」
「・・・・・・?」
安心感って良い意味じゃないのかな?
ガイルは、強いし、優しいし、包容力もあるし、安心感が半端ないよね。
「まぁ、いいや。今日は、飯食ったら、家見に行くぞ。出来るだけ、数を見て回った方が良いだろ」
「分かった!ガイルの家だけど、まるで自分の家の事の様に楽しみだよ!」
「いや・・・まぁ、俺の家だが、イズも一緒に住むんだから、自分の家だと思えよ」
「何か・・・居候させて貰うみたいな感じで、申し訳ない感じがするけど、生活費はちゃんと払うからね!」
「そんなもの要らないって言った所で、言うこと聞かないんだろうな」
「だって、家に住まわせて貰うのに、生活費も払わないんじゃ、居心地が悪くなっちゃうよ・・・」
「まっ、それで、イズが納得するって言うなら、生活費とやらは貰っとこうか」
「うんっ!」
流石に、何も支払わずに、住まわせて貰うなんて、まるで・・・こう言うのなんて言うんだっけ?
ヒモっていうんだったかな?
そんな人に寄生する様な生き方はしたくないかな・・・。
一応、魔法陣売ったりして、稼ぎはあるんだし、家賃も払える。
でも、ガイルが家を買うことにしたから、家賃は掛からなくなっちゃう。
それなら、生活費を入れる位しか、出来ることがないからね。
簡単なものしか作れないから、料理の勉強とかもして、ガイルに作ってあげられる様になろうかな。
僕の仕事は、魔法陣を描くことだから、家にいる時間が長いし、家の中の事は、出来るだけ、僕が出来る様にした方がいいよね。
居候させて貰う上に、添い寝までして貰うんだからね。
新居か。
どんなお家になるのかな。
凄い楽しみだ。
『坊ちゃん。顔がにやけ過ぎてるよ』
「・・・・・・気をつけるね」
新しいお家がどんな感じになるのか、楽しみで、つい顔が緩んでしまっていたみたいだ。
気をつけないと。
「それだけ楽しみにしてくれるんなら、家を買うことにして良かったな」
「本当に、急に家を買うなんて、驚いちゃったよ!こんなに思いつきで決めちゃっていいの?」
「いいんだよ。こういうのは、何か切っ掛けがないと、中々買うことにならないだろうからな。今回は、丁度良かったのさ」
「そうなんだ。ガイルが、そういうなら、そうなんだよね!折角の新居なのに、同居人が僕で申し訳ないけど・・・」
「何言ってるんだよ。イズと暮らすの楽しみにしてるからな」
「へへっ。そう言って貰えて良かった。僕も楽しみだよ」
あー!どんなお家になるんだろー!
僕の好みのって昨日言ってたけど・・・。
ガイルに合いそうなお家が見つかるといいな。
11
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説
【魔導具師マリオンの誤解】 ~陰謀で幼馴染みの王子に追放されたけど美味しいごはんともふもふに夢中なので必死で探されても知らんぷりします
真義あさひ
BL
だいたいタイトル通りの前世からの因縁カプもの、剣聖王子×可憐な錬金魔導具師の幼馴染みライトBL。
攻の王子はとりあえず頑張れと応援してやってください……w
◇◇◇
「マリオン・ブルー。貴様のような能無しはこの誉れある研究学園には必要ない! 本日をもって退学処分を言い渡す!」
マリオンはいくつもコンクールで受賞している優秀な魔導具師だ。業績を見込まれて幼馴染みの他国の王子に研究学園の講師として招かれたのだが……なぜか生徒に間違われ、自分を呼び寄せたはずの王子からは嫌がらせのオンパレード。
ついに退学の追放処分まで言い渡されて意味がわからない。
(だから僕は学生じゃないよ、講師! 追放するなら退学じゃなくて解雇でしょ!?)
マリオンにとって王子は初恋の人だ。幼い頃みたく仲良くしたいのに王子はマリオンの話を聞いてくれない。
王子から大切なものを踏みつけられ、傷つけられて折れた心を抱え泣きながら逃げ出すことになる。
だがそれはすべて誤解だった。王子は偽物で、本物は事情があって学園には通っていなかったのだ。
事態を知った王子は必死でマリオンを探し始めたが、マリオンは戻るつもりはなかった。
もふもふドラゴンの友達と一緒だし、潜伏先では綺麗なお姉さんたちに匿われて毎日ごはんもおいしい。
だがマリオンは知らない。
「これぐらいで諦められるなら、俺は転生してまで追いかけてないんだよ!」
王子と自分は前世からずーっと同じような追いかけっこを繰り返していたのだ。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
好きな人の婚約者を探しています
迷路を跳ぶ狐
BL
一族から捨てられた、常にネガティブな俺は、狼の王子に拾われた時から、王子に恋をしていた。絶対に叶うはずないし、手を出すつもりもない。完全に諦めていたのに……。口下手乱暴王子×超マイナス思考吸血鬼
*全12話+後日談1話
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる