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本編
引越しの相談
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帰ってから、商業ギルドで売る為の魔法陣を幾つか描くことにした。
クマさんの事を優先したくて、納品数を減らして貰ってたから、今月は、頑張って、沢山納品出来るようにしないと。
ガイルが帰ってくるまで、魔法陣を描いてても、夕食は昨日食べ切れなかったものがあるから、それをサッと出せば良いだけだから、すぐ準備が出来る。
ガイルが帰ってきたら、引っ越しについて、相談してみよう。
『坊ちゃん。今日から冒険者と寝るなら、クマさんは、ソファーで寝るよ』
「え?3人で寝ようと思ってたんだけど」
『いや・・・、クマさんは、小さいから、きっと潰されちゃうよ。それに・・・』
「それに?」
『ううん。何でもないよ。とりあえず、そう言う事だから』
「うーん・・・分かった。確かに、ガイルと2人でも狭いから、クマさんを潰さないとも限らないもんね」
『うん』
引っ越して、大きなベッドになったら、クマさんも一緒に3人で寝れるよね。
楽しみだな。
昨日、良く寝れなかったから、きついなー・・・。
少し、ソファーで休んでから、魔法陣を描こう。
そう思っていたのに・・・。
「おい、イズ。こんな所で寝てたら、風邪引くぞ」
「ガイル・・・えっ!?」
少し休むつもりが、ガイルが帰って来るまで、熟睡してしまっていたみたいだ。
「どうした?」
「いや、こんな時間まで寝てるつもりなかったんだよね。少し休むつもりで・・・。ガイル、お疲れ様」
「そうか。まぁ、昨日寝れなかったって言ってたし、仕方ないだろ。身体が休めって言ってたんだろ」
「うん・・・。でも、寝過ぎて、夜寝れなさそうだよ」
「寝れなかったら、俺が話し相手になってやるよ。それに、意外とすんなり寝れるかもしれないしな」
「ありがと。あ、夕食は、昨日食べ切れなかったのがあるから、すぐ準備するね」
「おう」
テーブルの上に、食べ物を並べて、お酒も準備する。
まずは、食事をしてから、引っ越しについて切り出すことにする。
「ガイル。僕、引っ越そうかと考えてるんだ」
「は?」
「えっと、この部屋だと、ガイルとクマさんと3人で過ごすには、少し狭いでしょ?テーブルも小さいし、ベッドも小さいから、ガイルも身体の疲れが取れないんじゃないかなって思って、もう少し広めの部屋に引っ越して、今より大きなベッドにしたいなって思って」
「あー、そう言うことか。それなら、丁度いいな。俺もこの街を拠点にすることを決めたから、家を買おうかって考えてたんだよ」
「え!?部屋を借りるんじゃなくて、家を買うの!?」
「そうだな。この街を拠点とするなら、街を移ることもないし、借りるより買って、好きに出来た方が良いだろ」
「そうかもしれないけど・・・」
家を買うっていう発想は無かったな。
まぁ、僕の稼ぎでは、家は買えないけど・・・。
「稼いでるって言ってるだろ?家くらい買える。丁度良いから、一緒に家見に行こう。俺は、特に内装とか拘り無いから、イズの気に入った家にしよう」
「え!?何言ってるの!?ガイルの家なんだから、ガイルの気に入った家にしなよ。いつまで一緒にいるか分からないんだし、僕の好みで決めたら、ダメだよ」
「いつまでね。俺としては、イズが、もう嫌だって言うまで、一緒に暮らして良いと思っているけどな」
「でも・・・」
「まぁ、細かい事は、気にするな。引っ越すってことで、話は纏まったな。明日にでも、早速、見に行ってみよう」
「うん。分かった」
今日、ふと思いついた引っ越しだったけど、思いの外、ガイルが乗り気で、明日には、家を回ることになった。
クマさんの事を優先したくて、納品数を減らして貰ってたから、今月は、頑張って、沢山納品出来るようにしないと。
ガイルが帰ってくるまで、魔法陣を描いてても、夕食は昨日食べ切れなかったものがあるから、それをサッと出せば良いだけだから、すぐ準備が出来る。
ガイルが帰ってきたら、引っ越しについて、相談してみよう。
『坊ちゃん。今日から冒険者と寝るなら、クマさんは、ソファーで寝るよ』
「え?3人で寝ようと思ってたんだけど」
『いや・・・、クマさんは、小さいから、きっと潰されちゃうよ。それに・・・』
「それに?」
『ううん。何でもないよ。とりあえず、そう言う事だから』
「うーん・・・分かった。確かに、ガイルと2人でも狭いから、クマさんを潰さないとも限らないもんね」
『うん』
引っ越して、大きなベッドになったら、クマさんも一緒に3人で寝れるよね。
楽しみだな。
昨日、良く寝れなかったから、きついなー・・・。
少し、ソファーで休んでから、魔法陣を描こう。
そう思っていたのに・・・。
「おい、イズ。こんな所で寝てたら、風邪引くぞ」
「ガイル・・・えっ!?」
少し休むつもりが、ガイルが帰って来るまで、熟睡してしまっていたみたいだ。
「どうした?」
「いや、こんな時間まで寝てるつもりなかったんだよね。少し休むつもりで・・・。ガイル、お疲れ様」
「そうか。まぁ、昨日寝れなかったって言ってたし、仕方ないだろ。身体が休めって言ってたんだろ」
「うん・・・。でも、寝過ぎて、夜寝れなさそうだよ」
「寝れなかったら、俺が話し相手になってやるよ。それに、意外とすんなり寝れるかもしれないしな」
「ありがと。あ、夕食は、昨日食べ切れなかったのがあるから、すぐ準備するね」
「おう」
テーブルの上に、食べ物を並べて、お酒も準備する。
まずは、食事をしてから、引っ越しについて切り出すことにする。
「ガイル。僕、引っ越そうかと考えてるんだ」
「は?」
「えっと、この部屋だと、ガイルとクマさんと3人で過ごすには、少し狭いでしょ?テーブルも小さいし、ベッドも小さいから、ガイルも身体の疲れが取れないんじゃないかなって思って、もう少し広めの部屋に引っ越して、今より大きなベッドにしたいなって思って」
「あー、そう言うことか。それなら、丁度いいな。俺もこの街を拠点にすることを決めたから、家を買おうかって考えてたんだよ」
「え!?部屋を借りるんじゃなくて、家を買うの!?」
「そうだな。この街を拠点とするなら、街を移ることもないし、借りるより買って、好きに出来た方が良いだろ」
「そうかもしれないけど・・・」
家を買うっていう発想は無かったな。
まぁ、僕の稼ぎでは、家は買えないけど・・・。
「稼いでるって言ってるだろ?家くらい買える。丁度良いから、一緒に家見に行こう。俺は、特に内装とか拘り無いから、イズの気に入った家にしよう」
「え!?何言ってるの!?ガイルの家なんだから、ガイルの気に入った家にしなよ。いつまで一緒にいるか分からないんだし、僕の好みで決めたら、ダメだよ」
「いつまでね。俺としては、イズが、もう嫌だって言うまで、一緒に暮らして良いと思っているけどな」
「でも・・・」
「まぁ、細かい事は、気にするな。引っ越すってことで、話は纏まったな。明日にでも、早速、見に行ってみよう」
「うん。分かった」
今日、ふと思いついた引っ越しだったけど、思いの外、ガイルが乗り気で、明日には、家を回ることになった。
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