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本編

待ち伏せ

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 すぐに、僕の服を、何処のお店に、オーダーしたのか、尋ねる手紙を書いて、冒険者ギルドへ向かう。

 朝早い為、まだ冒険者は、まばらだが、これから、続々と人が集まり、混雑してくる。
 ガイルは、比較的早い時間帯に行くはずなので、ここで待っていれば、その内くるはず。

 家に訪ねて行っても、入れ違いになる可能性が高いから、冒険者ギルドで待っているのが、1番。

 ほんの5分程待っていると、ガイルが現れた。
 危ない。
 もう少し、遅かったら、会えないところだった。
 
 相変わらず、ガイルは早いなー。

 「ガイル!おはよう!」

 「あれ?イズ、何してるんだ?」

 「ガイルに、用があって、待ってたんだ」

 「昨日の今日で、またどうした?」

 言いにくい。
 とても、言いにくいけど・・・ダメ元で言って見ないと。

 「その・・・添い寝のことだけど・・・」

 「あぁ、もう良いからって昨日言ってたな」

 「う″ ・・・そう。昨日は、そう言ったんだけど、そのぉー・・・最近ずっとガイルに添い寝して貰ってたから、ガイルが居ないと寝れなくなっちゃったみたいなんだ!」

 「は?」

 あー・・・呆れられちゃうよね。
 クマさんの代わりで添い寝してくれてただけなのに、今度は、ガイルが居ないと寝れないなんて、本当に子供みたいだ。

 「そうか・・・。じゃ、昨日は、寝れなかったのか。てっきり、あいつが戻ってきたから、変わらず寝れているものと思っていたが」

 「そうなんだよね。実は、昨日、全然寝付けなくて・・・。勝手なお願いで、申し訳ないんだけど、時々でもいいから、添い寝してくれると嬉しいな」

 「いや、別に問題ない。今までと同じ様に、毎日一緒に寝てやるよ」

 「本当に!?ガイルにも色々都合があると思うから、無理せずに時々でも大丈夫だよ?」

 「今の所、特に毎日イズのところで、寝泊まりしても、問題ないな。気にするな」

 「ありがとう。本当に、助かるよ。僕の我儘に付き合ってくれて、ありがとう」

 ガイルは、いつもの様に、ガシガシと僕の頭を撫でて、優しく微笑んでくれる。
 
 「それじゃ、俺は、これからギルドで依頼受けてくるから、夜そっち行くな」

 「うん。待ってるね」

 ガイルと分かれて、ぬいぐるみ専門店へ向かう。
 
 良かった。
 ガイルって、本当に面倒見が良いよね。
 僕が、冒険者成り立ての頃から、気に掛けてくれてたし。

 出会った頃から、ずっと甘えちゃってる。
 
 昨日、食べきれなかった食べ物が、沢山残っているから、今日の夜は、それを出そう。
 これから、いつまでガイルと一緒に添い寝出来るか分からないけど、この部屋のベッドだと、狭くて、ガイルも体を休められないよね。

 引越しも検討した方が、良いかもしれない。
 体の大きなガイルでも、ゆったりと寛げるような大きさのベッドも欲しいな。
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