44 / 46
本編
再び森へ
しおりを挟む
クマさんの服を買いに行ってから、2週間ひたすらに魔法陣を描きまくって、やっと今日再びオークを狩りに行く事にした。
スクロールも沢山準備したし、きっとこの前よりは余裕を持って戦闘出来るはず。
ついでに、薬草採取の依頼も受けようと、冒険者ギルドに立ち寄るとガイルが居た。
相変わらず朝早いな。
まぁ、依頼は早い者勝ちだからね。
早く行かないと良い依頼はないから、皆朝早いよね。
「ガイル、おはよう!」
「よう。最近見なかったが、また篭って魔法陣描いてたのか?」
「そうなんだよね。この前オーク狩ったんだけど、思ったより手こずった感じがしてね。もう少し威力のあるスクロールがないと厳しいかなって思ってね」
「そうか。それなら今日イズについて行っていいか?今日はこれと言って受けたい依頼もないしな」
「え?僕についてくるの?それは構わないけど・・・ガイルは詰まらないんじゃない?」
「いや、今日は特に予定ないし、良い暇つぶしになるしな」
そういうガイルの視線はクマさんを見ている。
森の中でクマさんが動くのが見たいという事なのかな。
ガイル・・・クマさん好き過ぎない!?
「そう?じゃ、一緒に行こう!」
クマさんだけじゃなく、ガイルという最強の保護者を手に入れて、森へ向かう僕は、いつになく心に余裕がある。
やっぱり、S級冒険者が一緒にいるって、安心感が凄い。
だからと言って、頼りにしてはいけないけれど。
オークの集落に行く途中の薬草エリアで、クマさんと薬草を採取していると、何処からか叫び声が聞こえてきた。
バッと立ち上がり周りを見回すが、奥の方まで目を凝らすが、視界に入る範囲では何も変わった様子はない。
もう少し距離がある場所からか。
チラリとガイルを見ると、声が聞こえた方を向き、耳を澄ませているようだった。
「ガイル・・・助けが必要な人がいるのかもしれない」
「あぁ、ちょっと行ってくるが、ここで待てるか?」
「うん、クマさんと待ってるから行ってきて」
そういうと、ガイルは声のした方に駆け出していった。
僕は、下手についていくと足手まといになる。
それ以前に、ガイルのスピードについて行くことは出来ないので、ついて行くとは言わずに大人しくここで待っているのが正解だと思う。
ガイルが行ったんだから、きっと大丈夫。
彼なら、全ての脅威から助けてくれるに違いない。
それだけS級冒険者というのは大きな存在だ。
クマさんも黙々と薬草を摘んでいるので、僕も負けない様に薬草を摘む。
スクロールも沢山準備したし、きっとこの前よりは余裕を持って戦闘出来るはず。
ついでに、薬草採取の依頼も受けようと、冒険者ギルドに立ち寄るとガイルが居た。
相変わらず朝早いな。
まぁ、依頼は早い者勝ちだからね。
早く行かないと良い依頼はないから、皆朝早いよね。
「ガイル、おはよう!」
「よう。最近見なかったが、また篭って魔法陣描いてたのか?」
「そうなんだよね。この前オーク狩ったんだけど、思ったより手こずった感じがしてね。もう少し威力のあるスクロールがないと厳しいかなって思ってね」
「そうか。それなら今日イズについて行っていいか?今日はこれと言って受けたい依頼もないしな」
「え?僕についてくるの?それは構わないけど・・・ガイルは詰まらないんじゃない?」
「いや、今日は特に予定ないし、良い暇つぶしになるしな」
そういうガイルの視線はクマさんを見ている。
森の中でクマさんが動くのが見たいという事なのかな。
ガイル・・・クマさん好き過ぎない!?
「そう?じゃ、一緒に行こう!」
クマさんだけじゃなく、ガイルという最強の保護者を手に入れて、森へ向かう僕は、いつになく心に余裕がある。
やっぱり、S級冒険者が一緒にいるって、安心感が凄い。
だからと言って、頼りにしてはいけないけれど。
オークの集落に行く途中の薬草エリアで、クマさんと薬草を採取していると、何処からか叫び声が聞こえてきた。
バッと立ち上がり周りを見回すが、奥の方まで目を凝らすが、視界に入る範囲では何も変わった様子はない。
もう少し距離がある場所からか。
チラリとガイルを見ると、声が聞こえた方を向き、耳を澄ませているようだった。
「ガイル・・・助けが必要な人がいるのかもしれない」
「あぁ、ちょっと行ってくるが、ここで待てるか?」
「うん、クマさんと待ってるから行ってきて」
そういうと、ガイルは声のした方に駆け出していった。
僕は、下手についていくと足手まといになる。
それ以前に、ガイルのスピードについて行くことは出来ないので、ついて行くとは言わずに大人しくここで待っているのが正解だと思う。
ガイルが行ったんだから、きっと大丈夫。
彼なら、全ての脅威から助けてくれるに違いない。
それだけS級冒険者というのは大きな存在だ。
クマさんも黙々と薬草を摘んでいるので、僕も負けない様に薬草を摘む。
12
お気に入りに追加
256
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

最強願望~二度目の人生ハードライフ〜
平涼
ファンタジー
異世界転生を果たした主人公は夢を叶えるため魔法剣士として、チートなしで異世界最強を目指す。
そんな中色んな困難があり、何度も挫折しそうになるが、それでも頑張る物語です。

SSSランク冒険者から始めるS級異世界生活
佐竹アキノリ
ファンタジー
若くして剣技を極め、SSSランク冒険者となったリベルは、魔物を滅ぼした後の日常を持て余していた。その力はあまりに強大すぎて活躍の場はない上、彼を政治的に利用しようと各国は陰謀を企て始める。
この世界に居場所はない。新天地を求めて伝説の地を訪れたリベルは、そこで異世界への切符を手にする。
向かう先はSランクを超越した者だけが行くことを許される究極のS級世界だ。そこでSSSランクは始まりに過ぎない。10Sランク、100Sランクと高みはどこまでも続いていく。
活躍の場を得たリベルは、最強の冒険者を目指して成り上がっていく。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる