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本編
洋服選び
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クマさんが棚の上やハンガーに掛かった服が見やすい様に、少し高めに抱き抱えて回る。
狩りに行く時は、クマさんが巨大化して服が破れちゃいそうな気がするから、服は着せずにリボンタイだけにした方が良いかもしれない。
軽く外せるタイプのリボンタイが良いなー。
色々手にとって見ると、留め方もボタンタイプ、引っ掛けるタイプ、パチンと留めるタイプと3種類あった。
狩りに行かないときは、どれでも大丈夫だけど・・・このパチンと留めるタイプ良いかも。
あまり強く留める感じではないから、引っ張ると簡単に取れる。
これなら、クマさんが巨大化して引っ張られた際に外れてくれると思う。
狩りに行く事が多いから、このタイプを10個程購入することにして、後は服とか帽子とか、ネクタイも欲しいかな。
ゆっくり歩きながら見て回っていると、クマさんが手を上げる。
「ん・・・どれどれ?」
小声で話しかけると、クマさんが少し顔を動かし、気になったものに視線を向ける。
「これ?」
僕が指差したセットを見て、また手を上げる。
欲しがった1個目がこれなのっ!?
レインウェア一式!
雨の中でも濡れない・・・確かに綺麗好きなクマさんには良いのかも。
濡れるの嫌がるもんね。
淡いグリーンのレインウェアか。
確かに可愛い。
クマさんの足裏の色と同じで、中々似合うと思う。
ちゃんと、レインウェアのフードの部分はクマ耳の形になっているので、耳のところが浮いちゃうみたいな感じもない。
靴は要らないかなって思ったけど、レインブーツは必要だね。
雨の日でも足濡れなくて良いもんね。
因みに・・・これもお揃いが・・・あるけど・・・流石に僕には可愛過ぎるので買わない!
小さい子がお揃いで着てたら、すっごい可愛いと思う。
ツナギとか可愛いと思ったら、クマさんからはNGが出た。
どうもクマさんはラフな服よりもどちらかと言えば、カッチリとした服装が好きみたいだ。
ジャケットとかネクタイ、リボンタイといった物に惹かれるみたい。
僕としても、そちらの方が服装合わせやすいから良いかな。
寒くなった時用に、お揃いのポンチョを買うことにした。
色は白で、クマさんのはフードにしっかりと耳が入れられるようになっている。
人間用のは、クマ耳付きと普通のフードの2パターンがあったが、僕は勿論普通のフードのを選んだ。
後は、クマさんにキャスケットやベレー帽、服は上下セットで10着程購入し、僕もお揃いで帽子を購入した。
見てるとキリがなく、あれもこれもと買ってしまうので、今日はこれで店を出ることにした。
しかし、最後の最後に、店員さんに「ハンガーラックもご用意があります」と言われてしまい、それも購入することになった。
欲しかったから良いんだけどね!良いんだけどー!!!
今日1日で凄い散財をしてしまった・・・。
家に帰って、マジックバッグ に入れたハンガーラックを部屋に設置し、購入した服を掛け、上に帽子やリボンタイなどを置いていく。
中々に可愛いクマさんの衣装スペースが出来上がった。
クマさんは、お店にいる時はぬいぐるみの振りをしていたので、衣装スペースを作ってあげると、すぐに服に手を伸ばし、鏡の前で衣装を合わせて楽しんでいた。
『坊ちゃん、見てみて!クマさん可愛い?』
「可愛いよー!お洒落したクマさん連れてどこか遊びに行きたい位だよ!」
『くふっ。坊ちゃんありがとー』
「どういたしまして。クマさんが喜んでくれて良かったよ!今まで色々助けて貰ってるから、お礼も兼ねてるんだよ」
『クマさんは坊ちゃんの側にいるだけだけどね』
「それで十分だよ」
そうして、クマさんはあれやこれやと服をあてては帽子を被ってみたりと、長い事衣装スペースから離れることがなかった。
狩りに行く時は、クマさんが巨大化して服が破れちゃいそうな気がするから、服は着せずにリボンタイだけにした方が良いかもしれない。
軽く外せるタイプのリボンタイが良いなー。
色々手にとって見ると、留め方もボタンタイプ、引っ掛けるタイプ、パチンと留めるタイプと3種類あった。
狩りに行かないときは、どれでも大丈夫だけど・・・このパチンと留めるタイプ良いかも。
あまり強く留める感じではないから、引っ張ると簡単に取れる。
これなら、クマさんが巨大化して引っ張られた際に外れてくれると思う。
狩りに行く事が多いから、このタイプを10個程購入することにして、後は服とか帽子とか、ネクタイも欲しいかな。
ゆっくり歩きながら見て回っていると、クマさんが手を上げる。
「ん・・・どれどれ?」
小声で話しかけると、クマさんが少し顔を動かし、気になったものに視線を向ける。
「これ?」
僕が指差したセットを見て、また手を上げる。
欲しがった1個目がこれなのっ!?
レインウェア一式!
雨の中でも濡れない・・・確かに綺麗好きなクマさんには良いのかも。
濡れるの嫌がるもんね。
淡いグリーンのレインウェアか。
確かに可愛い。
クマさんの足裏の色と同じで、中々似合うと思う。
ちゃんと、レインウェアのフードの部分はクマ耳の形になっているので、耳のところが浮いちゃうみたいな感じもない。
靴は要らないかなって思ったけど、レインブーツは必要だね。
雨の日でも足濡れなくて良いもんね。
因みに・・・これもお揃いが・・・あるけど・・・流石に僕には可愛過ぎるので買わない!
小さい子がお揃いで着てたら、すっごい可愛いと思う。
ツナギとか可愛いと思ったら、クマさんからはNGが出た。
どうもクマさんはラフな服よりもどちらかと言えば、カッチリとした服装が好きみたいだ。
ジャケットとかネクタイ、リボンタイといった物に惹かれるみたい。
僕としても、そちらの方が服装合わせやすいから良いかな。
寒くなった時用に、お揃いのポンチョを買うことにした。
色は白で、クマさんのはフードにしっかりと耳が入れられるようになっている。
人間用のは、クマ耳付きと普通のフードの2パターンがあったが、僕は勿論普通のフードのを選んだ。
後は、クマさんにキャスケットやベレー帽、服は上下セットで10着程購入し、僕もお揃いで帽子を購入した。
見てるとキリがなく、あれもこれもと買ってしまうので、今日はこれで店を出ることにした。
しかし、最後の最後に、店員さんに「ハンガーラックもご用意があります」と言われてしまい、それも購入することになった。
欲しかったから良いんだけどね!良いんだけどー!!!
今日1日で凄い散財をしてしまった・・・。
家に帰って、マジックバッグ に入れたハンガーラックを部屋に設置し、購入した服を掛け、上に帽子やリボンタイなどを置いていく。
中々に可愛いクマさんの衣装スペースが出来上がった。
クマさんは、お店にいる時はぬいぐるみの振りをしていたので、衣装スペースを作ってあげると、すぐに服に手を伸ばし、鏡の前で衣装を合わせて楽しんでいた。
『坊ちゃん、見てみて!クマさん可愛い?』
「可愛いよー!お洒落したクマさん連れてどこか遊びに行きたい位だよ!」
『くふっ。坊ちゃんありがとー』
「どういたしまして。クマさんが喜んでくれて良かったよ!今まで色々助けて貰ってるから、お礼も兼ねてるんだよ」
『クマさんは坊ちゃんの側にいるだけだけどね』
「それで十分だよ」
そうして、クマさんはあれやこれやと服をあてては帽子を被ってみたりと、長い事衣装スペースから離れることがなかった。
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